『SB-16D』はデジタルミキサー『TASCAM Sonicview』のオーディオ部と全く同じハードウェア構成で同等の性能を確保し、高音質マイクプリアンプを搭載した16チャンネル入出力を拡張するDanteステージボックスです。
TASCAM Sonicviewからフルコントロール可能で、TASCAM Sonicviewと一体化したシステムを構築することができます。複数台の使用に加え、専用リモートコントロール・ソフトウェア『TASCAM IO CONTROL』を使用することで、スタンドアローンでの運用、他社のデジタルミキサーが組み込まれた現場で入出力のリモートコントロールが可能です。
ステージボックス用途はもちろん、スタジオや設備音響においてDante接続のローカルI/Oボックスとしても、様々なシチュエーションで使用が可能です。
入力は16XLRマイク/ラインインを装備し、最大入力レベル:+32dBu、EIN -128dBuを達成。48Vファンタム電源の供給も可能。入力レベル監視のためのシグナル/オーバーロード・インジケーターを搭載。
出力は16XLRラインアウトを装備。レベル確認のためのシグナル・インジケーターを搭載しています。
リダンダントに対応した16in/16out Danteインターフェース
16in/16outのDante入出力はリダンダントに加えてDante Domain Managerにも対応、AES67およびSMPTE ST 2110との互換性も確保しています。コネクターはetherCON®互換を採用し堅牢性を備えています。
デジタルミキサー『TASCAM Sonicviewシリーズ』との接続時は『SB-16D』のマイクゲインの調整やGPIOの拡張制御などTASCAM Sonicviewからのフルリモートコントロールに対応し、一体感のある操作を実現。
GPIO端子は8イン/8アウト装備。TASCAM Sonicview本体の拡張端子として使用でき、『SB-16D』を介したパラレル制御を実現します。
『SB-16D』にもTASCAM Sonicviewのために新たに開発した高音質『Class 1 HDIAマイクプリアンプ』を搭載。32bit ADCを採用し高解像度を確保。サンプリング周波数は96kHzまで対応。実音による音質評価を繰り返すことで、クラスを大きく超えた高音質を実現しました。
従来のマルチコネクターボックスのようにステージ上に床置き設置のほか、付属のラックマウントアングルを使用することでラックマウントにも対応。使用環境に応じたフレキシブルな設置が可能です。
また、ラックマウントアングルは、ラックに対して、取り付ける奥行きを調節可能。例えば、『SB-16D』のフロントパネル面を、ラックの前面に対して、奥行きを持たせて設置することで、入出力端子やケーブルを保護することが可能です。また『SB-16D』のリアパネルを手前に向けた前後反転してのラックマウントも可能です。コネクター面を表に出さずラック背面にて配線、機器設置するニーズに対応します。
Danteや電源の接続部はケーブルへのストレスを軽減するため、外面に対して奥に端子部を配置することで信頼性、安全性を考慮した設計がなされています。
また、床置き時にケーブルが接続された状態でも安定性を保つためにラバー素材の大型フットを採用。フット部は、複数台で使用する際にスタックが可能な形状となっており、運搬時の取り回しの良さ、設置時の安定性を確保しています。
電源はAC入力に加えてDC入力も装備し電源の2重化にも対応しています。
Windows/macOS/iPadOSに対応したリモートコントロール・アプリケーション『TASCAM IO CONTROL』※を用いて『SB-16D』の操作が可能。スタンドアローンでの使用やオフラインエディットにも対応します。
※ご使用にはWi-Fiネットワーク環境が必要です。