荒く攻撃的なグランジドラミング
90年代初頭にシアトルから突如現れた音楽ジャンル「グランジ」。80年代を謳歌したグラムロックとは全く違う風貌の新世代のアーティストたちによる、力任せに演奏される激しく歪んだギター、怒りに満ちたともいえるほどの破壊的なドラムサウンドが交じり合って生まれたこのジャンルは、瞬く間に当時の若い世代の心を掴むことに成功しました。
ニルヴァーナ、アリス・イン・チェインズ、サウンドガーデン。パール・ジャムやダイナソーJr.などに代表される、その荒く攻撃的なグランジドラミングを再現したのがVirtual Drummer BRUTEです。収録に使用されたマイク
Virtual Drummer BRUTEは、強く歪んだディストーションギターのレイヤーと混ぜても個性や詳細を失わないように、3つの異なるマイクを使って収録されています。
それぞれのマイクには明確な用途が存在します。
1. Click/Smack
アタックトランジェントを強調する1960年代製のヴィンテージマイク「Sennheiser MD21」。収録時は名機Manley Voxboxを介して使用。
2. Grit/Dirt
ヴィンテージチューブとオーバーヘッドリボンマイク。温かみや自然なサウンドを再現するレゾナンスや有機的なノイズはこのマイクで収録。
3. Clean/Nice
モダンなハイスペックマイク「Schoeps」を使って、原音に忠実なサウンドを収録。
SmackとGrit
ブレンドを簡単に調整し、ミックスを仕上げることができる2つのコントロール。
Smack: アタックとトランジェントを調整して音をより明るくし、有機的なサウンドを保ちつつもミックスに埋もれない抜ける音に
Grit: マイク#2と#3をクロスフェードさせ、処理前・処理後のサウンドをブレンド