MORG Special Equipments (モーグ スペシャル イクイプメント)
MORG代表門垣良則がWAVE RIDER在籍時に同社のブランドとして発売した機材を更に徹底的にこだわった生産体制で制作する機材、楽器です。
MORGで実際に稼働している機材や楽器と同等のスペックの製品をMORGに存在するビンテージ機材、楽器のサウンドとより徹底して比較しながら開発陣が独自に突き止めた法則に基づいた確実なコンポーネントのチョイス、チューニングを施します。
コンセプトはMORGが長年収集し、沢山のミュージシャン、エンジニア、プロデューサーが唸った数々の名機、名個体に感じるサウンドと感動の再現です。
※旧ブランドWRシリーズの修理に関してはこちらで継続して受け付けます。
近年NEVEに影響を受けた機材の多くは最も有名な1073を参考にしたモデルがほとんどです。
しかしながら1081という名機は市場に流通している個体数の少なさから1073ほど有名ではありませんでした。
正確には有名ではあるもののそのサウンドに実際に触れる機会が圧倒的に少ない機種になりました。
そうこうするうちにビンテージ機材の価格が高騰し、1073や1081を始め1081に類する33115や31105の価格も高騰しました。
しかしながら1081の回路構成は独自の構成となっており、そのサウンドに深く関与する部分は1081でなければ得られません。
MORGでは1081を2CH所有し、数台の1081のメンテナンスの機会に恵まれました。
類似するモジュールである31105や33115も大量に所有、使用しながらメンテナンスする中の発見を元にオリジナルのパーツ構成でそのサウンドを進化させたMORG-81を開発しました。
その上で、問い合わせの非常に多かったEQ付きのチャンネルストリップを開発したものがMORG-81EQです。
オリジナルの1081や31105は4バンドEQとハイパス、ローパスフィルターと、デジタル処理が容易な現代の制作環境においてはオーバースペックと言えると思います。
また、1081や31105、33115に類するモジュールはEQセクションにマイクプリアンプと同じアンプカードを搭載しており、EQバンドが増えることはかなりダイレクトに生産コスト増につながります。
そこで、MORG-81EQは1073同様の3バンドEQ構成にし、内部の回路は1081に類する回路構成を独自の構成で組み上げました。
特にEQの周波数は日々使い慣れた1066や1073において最も有用と考える周波数を盛り込みました。
特にミドルEQの帯域において、1.6KHzと1.2KHzが選択可能な機種は現在本機種のみです。
ビンテージ機材はもちろん魅力的ですが、モジュールを手に入れてもメンテナンスの問題や、ラッキング、場合によりモディファイと様々な費用とリスクが付いて回ります。
それらのリスクを低減し、オリジナルのビンテージと比較し、操作性を向上させながら名機に求めるサウンドを現代に甦らせました。
歴史の影に埋もれたもう一つの伝説的名機のサウンドをお楽しみください。