最新鋭ミキシング・コンソール「AM1」からからのもう1つのスピンオフ
Zählの最新鋭ピュア・アナログ・ミキシング・コンソール「AM1」は卓越した音質だけではなく精巧な機能も高く評価されています。そのAM1のインサート・ステージとステレオ・ステージのエッセンスが抽出されて、ユニークなスタンドアローン・ユニットとして提供されました。IM1は他のアナログ機器との組み合わせでハイエンド・アナログ信号経路をセットアップするために設計されています。IM1はAPI 500シリーズの仕様に準拠しています。
専用のレベルBOOSTノブ、DRY/WETレシオ・ノブ、MID/SIDEステレオ変換、個別I/Oモニタリング、インサート・リターンのインピーダンス(Z)選択スイッチなど、インサートに必要なものはすべて揃っています。
IM1はソースのMID/SIDE成分を抽出して個別にインサート出力することができます。MID/SIDEに別々のプロセッサーをかけるというエフェクト処理をアナログ・デバイスで実現可能です。
EQ1と同様にマイクロプロセッサー、クロック・パルスを使用せず、最高級品質のパーツを使用し、クリアーでローノイズな音質を実現しています。
接続方法:
IM1を使用するには本体に同梱された1スロット分の専用ブレークアウト・パネルを500シリーズ・ラックに搭載する必要があります。IM1を使用するには本体2スロットとブレークアウト・パネル1スロットの計3スロット分必要です。
また、本体とブレークアウト・パネルは、同梱されている専用ケーブルでユーザー自身が接続する必要があります。
Input Stage
- 電子バランス式、最大レベル > +26 dBu
- INPUT GAINレンジ:±10 dB、L/R BALANCEレンジ:±2.5 dB
- GAINおよびBALANCEノブはセンターがゼロ位置
- SIGNAL LED(緑色)によるL/R個別動作の信号存否表示
- O/L LED(赤色)によるL/R個別動作のオーバーロード警告表示
Insert
- インサート・センドにて最高20dBゲインのSEND BOOSTコントロール
- パラレル・コンプレッション操作やイコライジング等を行うためのインサート・リターンでのDRY/WETミキシング用のRETURN RATIOクロスフェーダー
- Zスイッチ:インサート・リターンのインピーダンス選択.例えばヴィンテージ機器をインサートする際にインピーダンス・マッチングによって最高のサウンドを実現
- インサート・センド/リターン上の切り替え可能なMID/SIDEステレオ変換によってモノEQやコンプレッサー等を用いてのMIDおよびSIDE信号の異なる処理が可能
- インサート・センド/リターン・ポイントでのL/RまたはMID/SIDE信号用の包括的なMONITORINGコントロール類
- ON/OFFスイッチは全インサート機能をバイパス
Stereo Base
- MID/SIDEテクニックに基づく回路がセンター位置(STEREO)から始まる連続可変調節を提供:
– MONO側へ反時計回りに回すとSTEREO BASEは狭まる
– DIFF信号側へ時計回りにすとSTEREO BASEが広がる - DIFF側へ時計回りに回す際に効果を和らげるCONSTANT MID機能
- ON/OFFスイッチはSTEREO BASEステージをバイパス
Output Stage
- 電子バランス式,最大レベル > +26 dBu
- OUTPUT GAINレンジ:±10 dB,L/R BALANCEレンジ:±2.5 dB
- GAINおよびBALANCEノブはセンターがゼロ位置
- SIGNAL LED(緑色)によるL/R個別動作の信号存否表示、インサート・リターンもモニター
- O/L LED(赤色)によるL/R個別動作のオーバーロード警告表示、インサート・リターンもモニター
- I/O GAINステージもブリッジする全体的なBYPASSスイッチ