Super 6 は、12 ボイス ポリフォニック、バイノーラル・アナログ ハイブリッド・シンセサイザーです。
これは最先端のFPGAデジタル・ハードウェア・オシレーターとヴィンテージ機材に多く採用されていた電圧制御のアナログ・テクノロジーの調和と融合の結果であり、様々なプレーヤーの要求に瞬時に答えることができるゴージャスなアナログ・サウンドを出力します。
その繊細さと力強さを併せ持つ豊かな音質は、ユニークなスーパーウェーブ・テーブルコア、バイノーラル・アナログ信号経路、高度なモジュレーションによって形成されます。洗練されたコントロールパネルを使ってプレーヤーは自由に、溢れ出る感性のままに音作りを行うことができます。
スーパー・コンパクトな
Super 6 Desktop
Super 6 の洗練された操作性、ゴージャスなアナログ・サウンド、スタイリッシュなデザインといった優れた特徴を犠牲にすることなく、ダウンサイズ化を目標に設計しました。このSuper 6 Desktopは、Super 6のアナログ・ハイブリッド・12ボイス・シンセサイザーの機能をフル装備しながら、新設計のコンパクトで軽量な金属製ケースの中に凝縮した音源です。Super 6 Desktopは、VESAマウント準拠、オプションのラック金具(7U)、パネルに傾斜を与える底面の折りたたみ式の脚などの人間工学的な機能も備えており、さらに24ボイスの巨大なSuper 6ポリチェーン・オプション(将来のアップデートで)も搭載しています。
過去の名機にインスパイアされ、
現代に生まれた楽器
Super 6は、シンセサイザーに対して長年に渡って抱いてきた情熱から生まれた楽器です。Super 6をデザインするにあたり、私たちは、一見すると普通の楽器でありながら、深く掘り下げると新しいインスピレーションを与えてくれるような楽器を作りたいと思いました。外観、特にコントロール・パネル上のノブやスイッチのレイアウトは、私たちに大きな影響を与えたヴィンテージ・シンセサイザーへのオマージュであり、Super 6の機能や性能の一部は、これらの過去の名機の恩恵を21世紀に継承させたものです。
バイノーラル・アナログ
信号経路
Super 6は12ボイス・ポリフォニック・シンセサイザーで、POLY1とPOLY2の2つのポリフォニック・モードでは12ボイスでの演奏が可能です。バイノーラル・モードでは12のボイスが2ボイスずつの6ペアとなり、6つのステレオ「スーパー」ボイスを構成します。その結果、プレイヤーの左右の耳のそれぞれに1つの完全なシンセサイザー・ボイスが割り当てられることになります。各ステレオ「スーパー」ボイスの両チャンネルのパラメータは独立してコントロールできるため、豊かでユニークなステレオ・イメージを創り出すことが可能。従来のモノラル信号の単純なパンに比べ、微細な揺らぎから広大なパノラマ・スペースまで、空間の中で音の位置や動きをより強く感じることができます。
アナログ・ボイスの構成
Super 6 のメインフィルターは、アナログの 4 ポール、24dB/オクターブの特性を持つ自己発振可能なローパス・フィルターでヴィンテージ・シンセの名機PPG Wave 2.3に搭載されていたSSM 2040の現代版であるSSI 社のVCFチップを採用しています。 その前段には電圧制御のアナログのハイパス・フィルターがあり、その動作は OFF/カットオフ周波数を固定/カットオフ周波数をローパス・フィルターのそれに追従させてバンドパス・フィルターを構成 の3つから選択可能です。Super 6にはアナログ・アンプ(VCA)もあり、モジュレーションをかけることで時間と共に出力波形や音量が変化するサウンドを作成することができます。
バイノーラル・シンセシス –
サウンドデザインの新たな領域を切り開く
スーパーボイス:バイノーラルとは?
バイノーラルは、ペアになった2つのシンセサイザーボイス(ステレオ信号)から生まれる効果です。Super 6 のバイノーラル・モードでは、左右の耳に完全に独立したシンセサイザー・ボイスが割り当てられ、それぞれのオシレータ、フィルター、アンプ、その他のパラメータに相対的な定位、周波数、位相、音量のずれや動的な変化を作り出すことができます。このユニークな機能は微細から極端な効果まで、音の「広がり」に実験的で独特な結果をもたらすことができ、従来のモノラル信号の出力を左右にパンしただけの場合に比べ、ダイナミックな3次元空間での表現が可能になりました。バイノーラル・モードはSuper 6 の最大の特徴で、従来の2つのボイスをペアとして使ったステレオ「スーパー」ボイスを6つ持つことから「Super 6」と名付けられました。
Super 6 のボイス・アーキテクチャ
伝統的なシンセサイザーのボイス・アーキテクチャ
「Super 6は、私の長年の努力と数多く繰り返された実験や試行錯誤の結果として生まれました。私がSuper 6に求めたものは、私が愛する典型的な電子楽器のデザインと、空間にダイナミックな効果を生み出すことができる現代的で斬新なシンセシス技術を調和させることでした。この目的を達成するためには、真のステレオ・アナログ信号経路の活力、非常に高いサンプルレート、多様なスペクトルを持ったデジタル・オーディオを統合し、高度な品質管理のもとに生産する必要がありました。」ジョージ・ハーン(Super 6 デザイナー)