GAP(Golden Age Project)のCOMP-2Aは、真空管コンプレッサーの名機『LA-2A』を再現したコンプレッサー/レベリング・アンプです。バキューム・チューブとサイドチェイン、入出力のバランス回路には、それぞれの目的にオプティマイズされた個別のトランスフォーマーが配されています。クラシック・デザインに忠実なリアル・ビンテージ回路にこだわったことで、当時のサウンドを完全に再現しており、プラグインなどとは比較にならない「本物の真空管コンプレッション・サウンド」を楽しむことができます。
COMP-2Aのもつ、芳醇で活き活きとしたチューブ・サウンドは、プラグインなどのデジタル・シミュレートでは決して表現できない、とても有機的な「本物のアナログ質感」をトラックに与えることができます。デジタル録音が主流の現代において、このようなリアルなアナログ・サウンドが求められています。
オリジナルでは背面に装備されていた、様々なスイッチやコントロールは全て前面に配置。より使いやすくアップグレードされています。
入力信号はまず初めに入力トランスでバランス化され、レベルも増加されます。次にサイドチェーン回路とゲインリダクション回路の両方にルーティングされています。
ゲインリダクション回路はエレクトロ・オプティカル・アッテネーターのT4Bモジュールを経て、GAINポテンショメータと、2つのダブルトライオード真空管からなる出力段に送られます。真空管の12AX7は電圧増幅器として動作し、真空管6N6はカソード・フォロワとして動作しています。最終的にはインピーダンス整合とバランス出力を提供する出力トランスから音声がアウトプットされます。
サイドチェイン・セクションは12AX7真空管と6P1パワー管で構成され、T4 ELOP内のELパネルの発光に使用されています。高いボルテージとなるほど光量が増しフォトセルが反応します。
またHFコントロールによって、中高域へのサイド・チェイン信号のレベルを増加させ、1kHz以上の周波数に対する感度を高めることができます。従来は放送局で高域の過変調のトリートメントに使用されていた機能ですが、現代のレコーディングでは高域の周波数のみをより強くリミッティングすることで、まるでアナログテープに録音したようなコンプレッション感をトラックにプラスするなど、より積極的な音作りの為に利用する事ができます。