ジョー・チッカレリのボーカル・チェーンを再現
T-RackS Joe Chiccarelli Vocal Stripは、ジョー・チッカレリが所有するハイエンドなアナログ・ボード類と、それらを使用したシグナル・チェーンが、IKのモデリング技術で再現されています。あらゆるボーカル・トラックに驚くべきコントロールとキャラクターを提供します。
グラミー受賞のボーカル・サウンドを
カリフォルニア州ハリウッドのSunset Soundスタジオを拠点とする世界的なエンジニア/プロデューサー、ジョー・チッカレリは、インパクトのあるエモーショナルなボーカル作りに定評があり、グラミー賞とラテン・グラミー賞を計10回受賞しています。
ジョー・チッカレリが関わったミュージシャンには、U2、ベック、ザ・ストロークス、フアネス、ザ・キラーズ、モリッシー、トーリ・エイモス、ザ・シンズ、アラニス・モリセット、ザ・ホワイト・ストライプス、ジェイソン・ムラーズ、ケイジ・ジ・エレファント、ヴァンス・ジョイ、スプーン、ザ・ラカンターズ、カフェ・タクーバ、マイ・モーニング・ジャケットなど、トップ・アーティストが名を連ねています。
魅力あるボーカル・トラックを作るために
T-RackS Joe Chiccarelli Vocal Stripは、ジョー・チッカレリの理想とする3種類のコンプレッサーを、IKの業界最先端のモデリング技術と、新しいパラレル・プロセッシング・エンジンを使用して丁寧に再現し、1つのモジュールに収めています。
搭載されたコンプレッサーは、UREI 1176、Fairchild 670、UA 176/Tube-Tech CL 1Bハイブリッドの3種類。このボーカル・プロセッシングのためのシグナル・チェーンは、チャンネル・ストリップの扱いやすさを備えた究極のパラレル・コンプレッション・ツールといえます。3種類のコンプレッサーを駆使することで、音楽のムードやバイブに合わせて、ビンテージからモダンまで、さまざまなボーカル・トラック制作の切り札となるでしょう。
ボーカル本来の良さを生かすパラレル・コンプ
ボーカルのコンプレッションは、単一のコンプレッサーで仕上げようとすると、ボーカル本来の良さまで「潰す」ことになりかねません。このため、ジョー・チッカレリは複数のコンプレッサーを使用しています。コンプレッサーを通さないドライ音と、各コンプレッサーを通したウェット音をパラレル・ミックスすることで、ボーカル本来のダイナミクスを維持しながら、芯のあるボーカル・サウンドが得られます。
必要なボーカル・シェイピング・ツールを1モジュールに凝縮
T-RackS Joe Chiccarelli Vocal Stripでは、3種類のコンプレッサーを搭載したパラレル・プロセッシング・エンジンだけでなく、ボーカル・トラックのサウンド・メイクに最適なツールが複数利用できます。
– 男声/女声の切り替えスイッチ、AMOUNTコントロールで構成された、歯擦音を抑えるディエッサー
– 3種類のコンプレッサーから独立、あるいは同期して動作するPre/Postスイッチ付きEQ
– 各2種類のタイプが選べるリバーブ、ディレイ、モジュレーション。IKの最新アルゴリズムの中から、特にボーカルに最適なタイプを内蔵
メインのアウトプットに、パラレル・コンプレッション全体を調整するグローバルなDRY/WETコントロール、ボーカルにサチュレーションを加えるDRIVEコントロール、DRIVEのキャラクターを調節するCOLORコントロールを搭載
ジョー・チッカレリ本人によるプリセットを収録
T-RackS Joe Chiccarelli Vocal Stripは、ジョー・チッカレリ本人によるプリセットが多数収録されていますので、目指すサウンドにすぐに近づくことができます。プリセットからスタートして納得のいくオリジナルのセッティングを目指しましょう。また、ミキシングのマスターであるジョー・チッカレリ本人によるプリセットを使用することは、彼がどのようなプロセスでサウンドをデザインしているかを学ぶ、貴重な経験になるでしょう。
単体もしくはT-RackS 5 Suiteの一部として利用可能
T-RackS Joe Chiccarelli Vocal Strip は、AAX、VST2/3、Audio Unitsの単体プラグインとしてだけでなく、T-RackS 5 Suiteの一部としてご利用いただけます。T-RackS 5にはMac/PC版のスタンドアローン・アプリケーションもあり、他のT-RackSプロセッサーと合わせて使用することで、パワフルでスピーディーなミックス、マスタリング・ワークフローを実現します。