ボーカルのミキシングは難しく、歌い手それぞれにサウンドに対するプロセスは異なります。過度な共振や、ブーミーな特性、歯擦音など、ボーカルがミックスになじまない要素も多く、それらを取り除くには、時間と知識、正確なモニタリング環境が必要です。
Silkで手軽にボーカル・ミキシングを完成させよう
Silk VocalはスマートなEQ&ダイナミクス・プロセッサーで、ボーカル素材をバランスのよいサウンドに調整可能です。直感的なUIで、このプラグインのみでボーカルの処理を完結できます。
革新的なテクノロジーを採用したSilkは、2000もの帯域にわたって分析を行い、自動的に問題点を検出し、スマートなボーカル・エンジンにより処理する帯域とタイミングを決定します。そのミキシングの速さを試してみてください。
ボーカル・ミキシングの新しいアプローチ
最大2000のバンドでボーカル素材をリアルタイムで分析し、必要なタイミングで必要な処理を実行します。ミキシングにおける「当てずっぽう」な作業がなくなり、モニタリング環境を問わず信頼できる結果を得られます。
Silkは、最速でミックスのゴールを目指すことが可能です。スピーディでスムーズに技術的な問題を取り除くことで、クリエイティブなミックスを決定する際の疲労も軽減できます。
Low
このノブにより、レコーディング時の近接効果や部屋の問題から発生する、ブーミーで濁った、膨らんだローエンドを引き締めます。
この処理のために、通常のEQやダイナミックEQではなく、Silkのスマート・プロセッシングを使用することで、ボーカルの自然な暖かさをそのまま維持することができます。
Mid
中音域は、ボーカルのミキシングで最も重要な部分です。ノブを回すだけでスマートな処理が行われます。ボイスのキャラクターを失うことなく、ハーシュネスと共振が軽減されます。
中域の処理は、2つのオートマチック・ハンドルで調整でき、周波数帯域を絞ってより正確な処理を行うことも可能です。
High
ボーカル・レコーディングの中には、歯擦音(sibilance)と呼ばれるような、’サ’や’シュ’や’テュ’の音が不必要に飛び出してくるものがあります。また、超高音域の過剰な共鳴などが発生する場合もあります。
シビランスとハイ・プロセッシングを切り替えて、どちらが最もスムーズでバランスの取れたトップエンドになるかを確認可能です(ソロとミックス音を切り替えて、何が減衰しているかを判断します)。
Dynamics
ダイナミクス・セクションは、1コントロールのみで音楽的なのコンプレッションを行うことができます。
スマートEQでボーカルのトーンバランスを整えたら、数dBのコンプレッションをかけることで、タイトで一貫した存在感のあるボーカルを作り出すことができます。 リンクハンドルは、コンプレッションに出力ゲイン補正を適用し、レベルが必要以上に上がることを防止します。
オートメイクアップゲイン
プラグインのデフォルト設定では、オートメイクアップゲインがオンになっており、スマートEQのリダクションした音量をレベルアップし補正を行っています。この機能をオフにして、レベルを手動で設定することも可能です。
高度な設定
HPF:60Hzのハイパスフィルターで、ボーカルから低周波をフィルタリングできます。
Speed:スマートEQ処理のエンベロープを調整します。アタックとリリースの比率は固定です。
Precision:各処理バンドのQの鋭さを調整します。大胆な処理を行うには低い値を、よりシャープな結果を得るには高い値を選択します。
Gate:ボーカル・パッセージの間の不要なノイズを除去するための一般的なノイズゲートです。
Mix:Silk処理全体を0%~100%の間でブレンドできます。
Silk Vocal Live
Silk Vocalを購入すると、リアルタイム処理バージョンのSilk Vocal Liveも同梱されます。同様は動作しますが、EQがLinear PhaseではなくMinimum Phase カーブを利用するため、レイテンシーが大幅に低くなります。
レコーディングの際に、Silk Vocal Liveを使うことでリアルタイムで正確なモニターが可能です。もちろんライブ・エンジニアにも最適で、SoundGridにも対応しています。