SPITFIRE STUDIO BRASS は全く新しいSPITFIRE STUDIO ORCHESTRA シリーズの第二弾です。非常に汎用性の高いプロ仕様の「ドライステージ」サンプルライブラリを制作したいという野望を抱きながら、2年間もの歳月をかけて制作しました。ロンドンが世界に誇るレコーディングスタジオ「AIR STUDIOS」と言えば濃密なアンビエントが魅力的なLyndhurst Hall ですが、そこよりも小さく、空間のコントロール性が高いAir Studio One で楽器をレコーディングしました。これによって作曲家は、素晴らしい奥行き感とディティール、パンチ感を持ったブラス音源を手にすることになります。
本作「SPITFIRE STUDIO BRASS PROFESSIONAL」は、普段あまり使わないであろうBass Trumpet, Contrabass Tuba, そしてCimbasso までも収録した完全なるブラス音源です。これらの楽器が本来持つエピックなパワーに、ドライステージレコーディングならではの精細性が加わります。また本「SPITFIRE STUDIO BRASS PROFESSIONAL」には豊富なアーティキュレーションと幅広いパフォーマンスも収録されています。ソロからデュエット、セクションパフォーマンスまで幅広く対応します。Swells やFlutter Tongues, Staccatissimo 等の躍動感あふれるアーティキュレーションから伝統的なアーティキュレーションまで。そして楽器の近くに設置したクローズマイクからAir Studio One の端に設置したアウトリガーやアンビエントまで。本作は完全プロフェッショナル仕様のブラス音源です。
SPITFIRE AUDIO オーケストラ・ライブラリの新章
スタジオ・ブラスは全く新しいSPITFIRE STUDIO ORCHESTRA シリーズの2作目です。グラミー賞を受賞したエンジニア、Simon Rhodes(サイモン・ローズ)が収録した本作は、まさにロンドンのセッション・プレイヤーの「ベスト・インストゥルメント」。ブラスならではのパンチ感とダイナミックレンジの収録に最適なスタジオで、既存のシンフォニック及びチェンバーと同様に、シームレスなアーティキュレーションと繊細なニュアンス、ダイナミックレイヤー、ラウンドロビン・サンプルを収録しました。
スタジオ・ブラスには「SPITFIRE STUDIO BRASS」と、より広範囲な「SPITFIRE STUDIO BRASS PROFESSIONAL」(本作)の2グレードが用意されています。
プロフェッショナル
「SPITFIRE STUDIO BRASS」にはSchoeps Decca Tree で収録された4つのソロと2プレイヤーセクションを含む合計8つのインストゥルメントが収録されていますが、本作「SPITFIRE STUDIO BRASS PROFESSIONAL」にはピッコロ・トランペットからコントラバス・チューバまでを含む合計17のインストゥルメントが収録されています。またトランペットとホルンには2種類のソロと2プレイヤーセクションが用意されています。マイクチャンネルとしては予めミックスされた「Mix」チャンネルが2つ、2つの「Close」マイク、2つの「Decca Tree」マイク、「Ambience」、「Outriggers」が用意されており、自由自在なサウンドコントロールを可能としています。STUDIO BRASS の収録は数々の大ヒット映画でお馴染みのSimon Rhodes(サイモン・ローズ)。プロフェッショナル版にあたる本作では、「マイク・マジシャン」をして名高いSimonによる「Mix」チャンネルや、Neumann、Schoeps、Sennheiser、SE Electronics などの最高のマイクによるピン・シャープからスーパーワイドなサウンドを制作に活用することができます。
今やSPITFIRE AUDIO ユーザー様は、オーケストレーションにおいて非常に幅広い選択肢を持っていると言えます。そしてこのSTUDIO BRASS は、リッチなアンビエンスが魅力的なLyndhurst Hall (AIR Studios) で収録されたSPITFIRE AUDIO オーケストラ・ライブラリシリーズにマッチする、新しい選択肢です。加えて、今最高のストリングス音源を導入しようと考えている方にとってもマッチする選択肢です。幅広いジャンルで使用可能で、お気に入りのリバーブやFXともお使い頂けます。私たちSPITFIRE がこのライブラリに取り入れた多彩な可能性と機能により、STUDIO BRASS は今後10年間、楽曲制作の重要なパートを担ってくれるでしょう。
収録、Simon Rhodes
全く新しいスタジオ・オーケストラのために、Abbey Road Studiosのシニアエンジニア、そしてグラミー賞を複数受賞した「マイク・マジシャン」をして名高いSimon Rhodes(サイモン・ローズ)に収録を依頼しました。Simon Rhodes は常に映画音楽のトップレベルで活動しており、あのJames Horner とは18年もの付き合いになります。アバター、スカイフォール、スペクターなどの大ヒット映画の収録もSimon Rhodes が担当しています。
Simon Rhodes 「SPITFIRE STUDIO BRASS のセッションは、SPITFIRE STUDIO STRINGS と同じアプローチで収録しました。そのためライブラリの鳴り方や距離感に一貫性があります。メインのSchoeps ルームマイクに加えて2つのスポットを設けました。1つはセクションマイク、もう1つはクローズのリボンでした。これはVoodoo VD2でした。」
本ライブラリではSimon Rhodes によるミックスに加えて、収録された様々なマイクで自在にミックスできるようになっています。また、Schoeps マイクを使用する2種類の「Tree」も使用可能で、2種類目はSchoeps MK 21 ワイドカーディオイド(またはサブカーディオイド)を使用したものです。これはルームのサウンドを邪魔しないようにしながらも遠くからの遠近感を得ることができます。