制限されないリミッティング処理を
オーディオ・リミッティングは、音のエネルギーを管理し制御する技術です。一般的には、なるべく音の透明度を維持して音量を増加させることを目的としています。これまでに、アナログ機器では音声信号のピーク成分を抑える電気回路を使用し、レベルの低い箇所をブーストする方法が採用されてきました。これらの方法は後にデジタルにおいても模倣され、様々なバリエーションが生まれました。
『LIMITONE』は異なります。他のクリッパーやリミッターを「それぞれが独自の色を持つリミッター」として参考にし、新しいアプローチで結果を得られるようになりました。
本製品を開発するにあたり、2ステージのリミッターやマルチバンド・コンプレッサーの設計からインスピレーションを得て、クリッピングがどのように色合いとインパクトを加えるのかを改めて考え直しました。また、一部の処理が引き起こす問題やアーティファクト(不自然なリミッティング)にも注意を払い、これまでのメソッドをふんだんに使った上で「使いやすいツールはどのようなものか」を再考して作られています。
これにより、周波数ドメインと時間ドメインにおけるデジタル信号処理の利点を組み合わせた、「ハイブリッド・アルゴリズム」を組み込むリミッターが生まれました。
- 周波数ドメインと時間ドメインの両方でダイナミクス制御を提供する、適応型&ユニークなハイブリッド・アルゴリズム設計
- ソフト・リミッティングとハード・クリッピングのバランスを調整する可変式コントロール