2009年のd+USBシリーズでプロ向けUSBケーブルの地歩を固めたオヤイデ電気は、2011年にはオーディオファイル向けのHi-Fi USBケーブルとして”Continental 5S”を発売。”Continental 5S”は、オヤイデのオーディオケーブルテクノロジーがUSB伝送においても、その性能をいかんなく発揮することを実証。コンシューマー用 Hi-Fi USB ケーブルとしては出色の5000本に迫るセールスを誇りました。
しかし、電源用導体のPCOCC-A供給終了によりやむを得ず生産完了となります。オヤイデ電気では、幾多の試行錯誤と苦難の末、次なるHi-Fiオーディオ用ケーブル導体として精密導体 “102 SSC” を自ら創り出しました。これにより、オヤイデのケーブルラインナップは精密導体 “102 SSC” に順次刷新され、世界中のオーディオファイルから賞賛の声を以って迎えられています。
そして2015年、
オヤイデのHi-Fi USBケーブルは精密導体 “102 SSC” によってさらなる磨きが掛けられ、”Continental 5S V2″としてリニューアルを果たします。
- Special・・・コンタクト部分のメッキは導電率と耐久性を兼ね備えた、オヤイデ電気オリジナル・特別仕様の2レイヤー・ダイレクト・プレーティングを採用。一層目のプレーティングは、高い導電率を誇る純銀によって仕上げられ、2層目には高強度のロジウムプレーティングを採用。
- Silver・・・スキンパス処理を施した”5N純銀導体”を使用し、ロスのない確かなデータの高速伝送を実現。
- Shield・・・鉄壁の守りともいえるシールディング。100%の遮蔽率を誇るカッパーフォイルシールドで信号・電源用導体を完全分離し、更にアルミフォイル・シールディングを施した上、周波数特性の高い銀メッキ銅編組(90%)を採用し、ジッターロスを極限まで軽減。
- Signal・・・伝送速度480Mbpsの高速通信USB2.0(HI-SPEEDモード)に完全対応。デジタル伝送に重要なケーブルの特性インピーダンス調整は、インピーダンスを最大限に考慮した設計と高度な技術で厳密なピッチ調整を行ないました。
- Silk・・・ケーブルの介在には、低静電容量で静電気を帯電しない100%ピュアシルクフィラメントを採用。ケーブル内に信号が流れると微弱振動が発生し、静電気を帯電している物質は振動によりコロナ放電をします。この問題を解決するためにシルクフィラメントをマウント。
これら初代”Continental 5S”の革新技術を継承しつつ、
電源用導体にAWG22の精密導体”102 SSC”ストランディングワイヤーを選定しました。また、ケーブルとコネクターの接合部は磁場が乱れ、ノイズが混入しやすいため、初代”Continental 5S”と同様に、ケーブルとプラグははんだ付けされた後、メタルシェルによってカバーされ、樹脂モールディングされます。
さらに真鍮削り出しのアウターシェルをプラグ部分に配置し、接合部を外部ノイズから守りす。 “Continental 5S V2″は既成概念を打ち破り、オヤイデ・エンジニアリングの粋を結集した、まぎれもないオーディオファイルだけのために創られたHi-Fi USBケーブルなのです。
<精密導体”102 SSC”>
- 高度な製造管理を行った結果、導電率は102.3%IACS( 伸銅終了時)
- JIS C1011無酸素銅の中でもリサイクル銅を含まないバージン銅を使用
- 素線の表面平滑性を高めるため、天然ダイヤモンドダイスを採用
- ピーリング加工を施すことで伸銅に付着した不純物を100%除去
- 2 度にわたるアニーリング加工で、素線の機械的な応力歪を排除
- 標準誤差許容値±8μm を凌ぐ精度±1μmで作り上げられた素線
- 製造管理数値、メンテナンス、出荷日数など徹底した製品管理