『AMPKNOB – BDM ’75』は、その黄金のフェイスプレートで知られるギターアンプの一つにインスパイアされたアンプシミュレータです。スウェーデンの伝説的なバンドが所有するスタジオからそのまま持ち出されたアンプ個体がベースとなっています。その歴戦の傷跡が刻まれたトーレックス(アンプの外装材)は、激しいステージ・パフォーマンスを物語っているかのようです。噂によれば、その傷はガソリンを使った過激なステージ上でのパフォーマンス中に付けられたものだと言われています。
数え切れないほどの改造や修理を経て進化してきたこのアンプは、90年代から2000年代初頭にかけてのパンクロックが放つ剥き出しの魂を宿しています。そのサウンドは予測不可能でありながら、一度聴けば忘れられない個性を放ちます。『AMPKNOB – BDM ’75』の操作にテクニックは必要ありません。VOLUME ノブを回すだけで、骨太なクランチから破壊的で生々しいディストーションまで、あらゆる音色を生み出します。更にパンチの効いたサウンドが欲しい場合は、Jumpedモードで昔ながらの「ジャンプケーブル」を再現したゲインブーストが可能です!また、リバーブも搭載しているので、抜け目ありません。
『AMPKNOB – BDM ’75』のサウンドは、アンプを鳴らしただけのサウンドではありません。Jens Bogrenが自らセットアップしたスピーカー・キャビネットやマイク、シグナル・チェーンをもって作り上げられたミキシング済みのサウンドで仕上げられています。それはエンジニア / プロデューサーとして積み上げてきたJens Bogrenの20年以上にわたる経験を注ぎ込んだ「使える」サウンドです。複雑な操作に気を取られることなく、立ち上げてすぐ演奏に専念できます。
Jumped モード

『AMPKNOB – BDM ’75』の基本的なゲイン調整は、VOLUME ノブのみで行います。しかし、更なるパンチを欲した場合は、CHANNEL スイッチを切り替えることで昔ながらの「ジャンプケーブル」方式を再現します。オリジナルのアンプには、チャンネル1とチャンネル2それぞれに独立したインプット端子があります。これらをケーブルで接続することにより、両方のチャンネルのキャラクターを兼ね備えた、さらなるゲインを得ることができます。
キャビネットとIRDXテクノロジー

本製品には、Jens Bogrenがマイキングとエンジニアリングを施した2種類のスピーカー・キャビネット「Modern」「Vintage」を搭載するほか、お手元のギターアンプ・キャビネットIRファイルをインポートし使用することができます。また、これまでのBogren Digitalアンプ・シミュレーターと同様にブランド独自のIRDXテクノロジーが組み込まれており、インポートした外部IRに対してもピッキングに応じたアンプ・キャビネットのふるまいによるサウンドへの影響(コンプレッションやサチュレーションなど)を再現。標準的なIRローダーよりも、鮮やかでダイナミックなレスポンスが得られます。
Gate

ノイズ感度(スレッショルド)を調整可能なノイズゲートを搭載。
スタンドアロン



本製品をスタンドアロンで使用する場合は、優れたチューナー、メトロノーム、DAWを開くことなくアイデアを記録できるリフレコーダーが使用できます。
スピーカー・モデリングの未来 – IRDX テクノロジー –


ギターアンプのスピーカー及びキャビネットは、アンプから入力される信号の大小に応じて空気を動かし、圧縮し、分散させます。現在ギター・キャビネットをエミュレートする方法の主流となりつつあるインパルス・レスポンス(IR)は、実際にギターアンプのキャビネットから採取した信号を用いているため、キャビネットが鳴らす本物のトーン特性とレゾナンスを備えています。しかし、それはリアルタイムに変化するトーンのほんの一瞬を切り取った「静的なスナップショット」でしかなく、インプットされる演奏のダイナミクス表現が苦手な面がありました。
JENS BOGREN が開発したIRDX(インパルス・レスポンス・ダイナミクス)テクノロジーは、スピーカーの忠実でダイナミックな挙動を演奏に応じてリアルタイムに加えることで、アンプシミュレーターのサウンドを本物のアンプのように反応させることを可能にしました。これにより、ギタリストが感じる弾き心地も素晴らしく、奏でるギター・サウンドには生命が吹き込まれます。