1960年代のサウンドが再発明された
TLM 67は、1960年代のサウンドを定義した Neumann のクラシックなU 67の精神を踏襲しています。ただし TLM 67は真空管ではなくトラブルの少ないFET回路を採用し、ゴージャスなレトロトーンを特殊なサウンドデザインで表現しています。前モデルと同様、 TLM67は、3つの指向性パターンを備え、ローカットとパッドスイッチ付きで、スタジオにおける主力のマイクロフォンとして幅広く活躍します。
クラッシックなサウンドと現代の便利さが合体
今日の新しいスタジオマイクロフォンのコンセプトは、未だに NeumannのクラッシックなU 67により大きく定義されています。1960 年代に発売導入された時、同モデルはリニアな周波数特性を 3 つの極性パターンで実現すると共に、当時新しかったクローズマイキング技術にパッドとローカットスイッチを採用しました。かつて、そして今も U 67は真のスタジオにおける主力のマイクロフォンであり、「もし無人島にマイクを1本持っていくとしたら」という質問への答えとしてこれを選ぶトップエンジニアは少なくありません。しかし今日ビンテージ製品はコレクター価格になり、若いエンジニアやミュージシャンには手が届きにくくなりました。そのような人たちにとっても、TLM 67は魅力的な価格の選択肢です。
TLM 67はそのエレガントな姿と有名なテーパー型ヘッドグリルなど、Neumannブランドの象徴となったU 67の主要な機能を受け継いでいます。さらに TLM 67には伝説の前機種に使用されていたラージダイヤフラムカプセル、Neumann U 87 Aでも使用されているクラシックなK 67カプセルが使用されています。
60 年代のサウンドを再構築
U 67の真空管に代わり、TLM 67は信頼性の高い21世紀のソリッドステート技術を採用したトランスレスのヘッドアンプを使用しながらも、レトロな雰囲気を醸し出します。TLM 67の回路は現代的であっても細心の注意を払って 1960年代のサウンドを再現します。その結果、最大 105 dB SPL(カーディオイドモード時)THD 0.5%と低く抑えて、125 dB SPLでゆっくり5%に上がるようにしています。TLM 67はこのようにチューブを使用することなく、またPSUボックスやマルチピンケーブルに煩わされることなく、前機種のサウンド特性とダイナミックな挙動を実現しています。
視覚的にもTLM 67はクラシックなサテンニッケルのカプセルヘッドとスタイリッシュなパールグレーのボディーを組み合わせた独自の二色の色使いでレトロな雰囲気を出しています。2008年にリリースされたTLM 67の前面には、当社の創設80周年を記念して創業者Georg Neumannの名前入のメタルエンブレムが取付けられています。
用途
伝説の前機種と同様、TLM 67は 、無指向性、カーディオイドそして双指向性の3指向性パターンおよびパッドとローカットスイッチを備えた万能のスタジオマイクロフォンです。真の主力マイクロフォンであるTLM 67の独自のチューブ型ミッドレンジ特性により、ボーカルにおいてもスピーチでも非常に優れた性能を発揮します。基本的にリニアな周波数特性により、アコースティックギター、エレキギター、ピアノ、パーカッション、ドラムのオーバーヘッドマイクとしてなど、幅広い楽器にも使用できます。