10年以上にわたり、プロの制作現場を革新してきたOrion 32シリーズ。1Uの象徴的なスタジオの核的存在であるOrion 32の最新バージョンでは、これまでの優れた部分を取り入れつつ、業界の成長しつづけるニーズとスタンダードに適応するべくさらにステップアップいたしました。Orion 32+ Gen4は、Antelope Audioの最新技術を導入し、ポテンシャルを大幅に向上させています。
コンバージョンとクロッキング
Antelope Audioのインターフェイスは、業界をリードするAD/DAコンバージョンとクロッキングで世界的に評価を得ておりますが、さらにこのOrion 32+ Gen4にはそこに最新のAntelopeテクノロジーが注がれています。そのAD/DAコンバーターは最大130dBのダイナミックレンジを実現する能力を持っており、これは1Uのスタジオのセンターピースの中でトップレベルのものになります。また、Antelope Audioの特徴である64ビットAcoustically Focused Clocking技術が高性能なオーディオコンバージョンを支え、2つのWord Clock出力はスタジオ全体を一つにまとめます。さらに、10MHz入力は、Antelope Audioの10Mおよび10MX Atomic Clockというクロックの最高峰との互換性を持っています。
Thunderbolt™およびMADI接続での最大128チャンネル
Orion 32+ Gen4は、前モデルと比較してThunderbolt™を介してのチャンネルをストリーミングは2倍になり、MADI接続でも2倍になったことで、それぞれ128チャンネルまで対応しています。これらの重要なアップグレードにより、最大4台のユニットをデイジーチェーン接続して、一台のコンピュータ接続で128チャンネルのAD/DAを実現することが可能になります。そのため、大規模なレコーディング、ライブ設備、複雑なポストプロダクションセットアップ、放送施設における最適な選択肢となります。大型ミキシングコンソール、ハードウェアエフェクト処理チェーン、アナログサミングボックス、オープンリールのセットアップ、ハードウェアシンセサイザーなど、さまざまな機器との組み合わせにおいても優れたパフォーマンスを発揮します。
最新の制作フォーマットへの対応(追加購入オプション)
Orion 32+ Gen4は、最新のAntelope AudioのAtmos対応サラウンドおよびイマーシブオーディオモニタリングシステムに対応しています。この統合プラットフォームでは、ステレオからDolby Atmos 9.1.6までの23以上のオーディオフォーマットをサポートし、正確なスピーカーおよびルームキャリブレーションを行えます。システムの直感的なモニタリングコントロールとプリセットの高速リコール機能は、生産性を向上させるために設計されています。またシステムの物理的な拡張として、互換性のあるAntelope MRC ハードウェアコントローラーを用いることで、高度なモニタリングの鍵となるスムーズで触覚的なコントロールがより容易に行えます。
生産性向上のために再設計されたワークフロー
Orion 32+ Gen4は、外観やハードウェアが大幅に強化されただけでなく、スムーズなワークフローを実現するためにソフトウェアコントロールパネルも一新されています。シグナルルーティング、レベル調整、ミキサー設定、モニタリングコントロールなどを含む様々な設定を呼び出せる強力なプリセットリコールシステムを搭載しています。また、出力レベルのコントロールやプリセットの呼び出しに便利なモニタリングポップアウトウィジェットが導入され、常に最前面に表示される機能も備えています。ルーティングマトリックスは、より便利なパッチと複雑さを軽減するために完全にカスタマイズできるようになりました。
あらゆるセットアップを容易に統合
Orion 32+ Gen4は、接続オプションが充実しているのが特徴であり、ThunderboltまたはUSB接続をベースに、さまざまなスタジオ構成に迅速かつ容易に統合できるように設計されています。このインターフェイスはWindowsとmacOSの両方に対応しており、ADATポートなどのオプションを搭載しているため、レコーディング、ミキシング、インターフェイス、AD/DA変換から高度なパッチベイやモニターコントローラーとして使用できるなど、あらゆる用途に適しています。また、Orion 32+ Gen4は、DC Coupled I/Oを搭載しており、DAWからCV信号をハードウェア楽器に直接送信することができるので、モジュラーシンセとの相性は抜群です。