『PD10』(ピーディーテン)は、世界初(※)となるAK4498EX DACとインピーダンス適応型デュアルアンプの搭載や、一新されたデザインコンセプト、ポータブルとホームユースを兼ね備えるためのドッキングクレードルの付属など、従来のラインナップの制約を超えた、Astell&Kernの新たな試みとなる初の製品です。
『PD10』は、「Breaking Away From The Normal」をスローガンとして、従来のAstell&Kernラインナップの制約を超えた新たな試みを施した初の製品です。ポータブルオーディオプレーヤーでは世界初(※)となる、AKMの最新DAC「AK4498EX」を採用。プレミアムデジタルデータコンバーター「AK4191EQ」2基と「AK4498EX」4基を使用し、デジタル信号処理とアナログ信号処理を完全に分離したHEXAオーディオ回路
– Breaking Away From The Normal –
世界初(※)AK4498EX Quad DACとインピーダンス適応型デュアルアンプ搭載!
ドッキングクレードルを付属し、ポータブルとホームユースを兼ね備えた新世代DAP
構造を搭載。また、スイッチレスでアンバランス出力とバランス出力を完全に独立させたデュアルオーディオ回路を採用しています。そして、接続するイヤホンやヘッドホンの平均インピーダンスを考慮し、それぞれのアンプに異なるサウンドチューニングが施された独自のインピーダンス適応型デュアルアンプを搭載。
接続された機器のインピーダンスを検知し、自動的に最適なアンプに切り替えるスマートゲイン機能も搭載しています。リアルタイムアップサンリングDAR機能やDACフィルター機能、クロスフィード機能など多彩な機能でサウンドの変化を楽しむことが可能です。6インチディスプレイ、高性能なOcta-core CPU搭載により、快適な操作性とサウンドパフォーマンスを実現。ハウジングにはStainless Steelを採用し、ボタンによるボリュームの採用と物理ボタンロックを搭載。専用のPUレザーケースも付属します。
さらに、PD10には、ホームユースでの使用も考慮したドッキング型クレードルが付属し、XLR×2でのライン出力が可能です。PD10は、ポータブルとホームユースを兼ね備えた新世代のポータブルHi-Fiオーディオプレーヤーです。
(※)2025年5月現在、ポータブルオーディオプレーヤーへの搭載として。メーカー調べ。
■【Breaking Away From The Normal】シリーズの枠に囚われない新たなる製品
Astell&Kernは長年、それぞれの製品の特性に合わせた多彩なラインナップを発売してきました。しかし、真のイノベーションを実現するためには、従来の手法とは一線を画すことが不可欠であると考えるようになりました。PD10は、従来のラインナップの制約を超えた、新たな試みとなる最初の製品です。Astell&Kernのトレードマークでもあるボリュームのデザインも斬新なものに生まれ変わりました。[Breaking Away From The Normal] 通常からの脱却の始まり、Astell&Kern PD10 & Cradleをご体感ください。
■世界初(※)AKM AK4498EXの搭載とHEXAオーディオ回路構造
AKMの最新DACである「AK4498EX」を搭載することで、より繊細なサウンドを実現しました。迫力のある表現が得意なSwitched Resistor型電流出力のAK4499EXと異なり、Switched Capacitor型電圧出力を採用したAK4498EXは、高精細なサウンドが得意なAKMの最新DACです。PD10は、デジタル信号を処理するプレミアムデジタルデータコンバーターAK4191EQを2基とAK4498EX DACを4基使用し、デジタル信号処理とアナログ信号処理を完全に分離した革新的なHEXAオーディオ回路構造を搭載。通常、オーディオプレーヤーはDAC単体の内部でデジタル信号とアナログ信号を一緒に処理していますが、HEXAオーディオ回路構造により、入力されたデジタル信号のノイズをデジタルΔΣモジュレーターのAK4191EQで分離して低減し、さらにそこから最新DACであるAK4498EXでアナログ信号を分離して処理する設計を採用しています。この独自の設計を施すことで、デジタル信号処理とアナログ信号処理を物理的に分離し、驚異的なS/N比を実現しています。
(※)2025年5月現在、ポータブルオーディオプレーヤーへの搭載として。メーカー調べ。
■スイッチレスでアンバランスとバランスを完全独立させたデュアルオーディオ回路
これまでのオーディオプレーヤーではアンバランス出力側とバランス出力側の両方に同一の内蔵DACを使用しています。DACからの信号はアンバランス出力側とバランス出力側に分割されてアンプ部に伝送される為、オーディオスイッチが必須となります。しかし、スイッチを使用する場合、DACから送られてきた信号を受信できる範囲に限界がある為、多くは、まず信号サイズを小さくし、アンプに信号を送り返す際に、元の信号サイズに戻す必要があります。そのため、オーディオ性能の向上には限界がありました。Astell&Kernはこの限界を克服するべく、デジタルデータコンバーターのAK4191EQを2基、DACのAK4498EXを4基使用したHEXAオーディオ回路構造を設計し、革新的なアンバランス/バランス完全独立の「デュアルオーディオ回路」を実現しました。アンバランス出力とバランス出力が独立したHEXAオーディオ回路構造として設計、開発したことによって、真のデュアルDAC構造を実現。バランス出力用とアンバランス出力用の2つの独立したオーディオ回路を作ることで、どのような出力であってもオーディオ性能を最大限に引き出します。
◆オーディオブロック図
■「TERATON ALPHA」サウンドソリューション
Astell&Kernが開発した主要回路を一体化した究極のサウンドソリューション「TERATON ALPHA」(テラトン・アルファ)が組み込まれています。TERATON ALPHAは、効果的な電源ノイズの除去、効率的な電源管理、歪みの少ない増幅により、オーディオ出力インターフェースを通して原音に近いオーディオ再生を実現するAstell&Kernの究極のサウンドソリューションです。アーティストやプロデューサーが意図した原音に近い音を再生するために、数万時間に及ぶ継続的な研究開発から生まれたAstell&Kernの特許技術を搭載しています。
■インピーダンス適応型デュアルアンプとスマートゲイン機能の搭載
ユーザーの多様なリスニング環境に対応するため、PD10は2つの異なるアンプを搭載しています。この「インピーダンス適応型デュアルアンプ」は、接続するイヤホンやヘッドホンの平均インピーダンスを考慮し、それぞれのアンプに異なるサウンドチューニングを施しています。「ノーマルゲインアンプ」は、繊細なディテールと純度の高い音質を再現し、原音を忠実に表現します。「ハイゲインアンプ」は、複雑でダイナミックなサウンドを得意とし、音声信号をより鮮明に表現します。好みや使用するイヤホン、ヘッドホンに合わせて、1台のプレーヤーで様々なサウンドを楽しめるのが特徴です。また、PD10にはそのデュアルアンプをオートで切り替える自動アンプマッチングモード「スマートゲイン」機能を搭載しています。イヤホンやヘッドホンを接続すると、接続されたレシーバーのインピーダンスを瞬時にチェックし、適切なアンプを自動的に設定します。面倒な設定をすることなく、自動的にローインピーダンスとハイインピーダンスを判別し、最適なアンプをマッチングします。インピーダンスが平均32Ω以下のレシーバーはノーマルゲインに設定され、バランス出力で最大5.5Vrms、平均32Ωを超えるレシーバーはハイゲインに設定され、バランス出力ベースで最大8.3Vrmsの余裕ある出力が得られます。カスタマイズされたアンプマッチング機能スマートゲインは、様々なイヤホンやヘッドホンを使用するオーディオファンに新鮮なリスニング体験を提供します。
■ホームオーディオ活用のためのドッキング型クレードルを付属
ポータブル機器としてだけではなく、ホームオーディオユースでも使用できるようPD10にはドッキング型クレードルが付属します。PD10をクレードルに装着すると、USBポート経由で機器の充電とデジタル入力を同時に行うことができます。PD10のクイックメニューからXLR出力を選択することで、クレードル背面のXLR 3pin×2からバランスライン出力を行うことができ、ホームオーディオシステムとのシンプルな接続を可能にします。XLR出力はPD10のボリュームでコントロールすることも、設定でラインアウトオプションを有効にすることで一定の出力レベルに設定することも可能です。クレードル前面のLEDは、PD10のLEDと同じように、現在の再生曲のビット震度情報を表示します。Astell&Kernのサウンドをご自宅でより便利にお楽しみいただけます。
■AirPlay対応と連続約15時間再生対応
PD10は、iPhoneユーザー向けにAirPlayをサポートしました。AirPlay経由で音楽を聴きながらダイレクトコントロールが可能です。そして、PD10は、5,770mAh大容量バッテリーを搭載し、最適化された回路構成により、最大約15時間の連続再生が可能です。
■デジタルオーディオリマスター(DAR)機能を搭載
PD10には、AKMのサンプルレートコンバーターAK4137EQを使用したデジタルオーディオリマスター(DAR)機能を搭載しました。このDAR機能は、再生する音源のサンプリングレートをリアルタイムにアップサンプリングして、音源フォーマットの限界を超えるために開発された機能です。高いサンプリングレートによって、さらに洗練された音源再生が可能となり、繊細でアナログライクな音を提供し、倍音の豊かさ、音楽の微妙なニュアンスの違い、豊かな響きを、より高い次元で楽しむことをサポートします。DAR機能はON/OFFが可能で、楽曲や自分の好みに合わせて切替えが可能です。最大PCM384KHz/DSD256変換再生に対応し、各音源に合ったサンプリングレートに変換して再生します。DARでの変換はPCMかDSDどちらかを選択できます。
【PCM変換DAR】
・44.1/88.2/176.4KHzのPCMは352.8KHzに変換して再生されます。
・48/96/192KHzのPCMは384KHzに変換して再生されます。
※PCMアップサンプリングのDARを選択している場合、DSD再生時のPCM変換は行われません。
※量子化ビット数16/24/32bitは全て32bitに変換されます。
【DSD変換DAR】
・96KHz以下のPCMファイルは、DSD128に変換して再生されます。
・176.4KHz以上のPCMファイルは、DSD256に変換して再生されます。
※DSD変換のDARを選択している場合、DSD64/128のDSDファイルは、DSD256に変換して再生されます。
■スピーカーに近い音像を実現するクロスフィード機能
左右のチャンネルが明確に分離したヘッドホン環境では、長時間のリスニングで耳の疲れが増すことがあります。クロスフィードは、片方のチャンネルのオリジナル信号の一部をミックスし、その信号を時間差で反対側のチャンネルに送り、音像を中央に定位させる機能です。これによりスピーカーで聴くような自然なサウンドを可能にします。シェルフカットオフ、シェルフゲイン、ミキサーレベルなどの詳細設定により、リスナーの好みに応じたクロスフィードレベルを設定することができます。
※クロスフィードは192kHz/24bit以下のPCMフォーマットにのみ対応しています。
■LEDライトによるリアルタイム情報
電源ボタンを囲むLEDライトは、再生中の曲のビット深度情報を表示するほか、光り輝くことで視覚的なアクセントにもなっています。* LEDライトはユーザー設定によりON/OFFが可能です。
■優れたオーディオパフォーマンスと高い機能拡張性
・6インチディスプレイ
・768KHz/32bit、DSD512ネイティブ再生対応
・MQAフォーマット対応
・Roon Ready対応(Roon ARC APP対応)。
・DACフィルターの変更が可能(6種類)
・リプレイゲイン機能 ※192kHz/24bitまでの音源に対応
・USB-DAC機能 ※Windows用ドライバーはHPからダウンロード
・USBデジタルオーディオ出力、光デジタル出力(3.5mm)機能
・Bluetooth 5.3搭載、aptX HD / LDAC / LHDC コーデック対応
・Bluetoothレシーバー機能「BT Sink」対応
・デュアルバンドWi-Fi対応(2.4/5GHz)
・ワイヤレスでのファイル転送が可能な「AK File Drop」機能
・DLNA強化のネットワークオーディオ再生機能「AK Connect」対応
・YouTube動画/音楽ストリーミングサービス視聴「V-Link(Movie/Music)」機能
・音楽ストリーミングサービスアプリ等をインストール可能「Open APP Service」機能
・PD 3.0急速充電に対応
■PUフェイクレザーケース付属
PD10のバンドルケースは、イタリアのSynt3社のポリウレタン生地を使用しています。Synt3はRCS(Recycled Claim Standard)バージョン2.0の認定を受けた環境に優しい素材で、原材料から最終製品に至るまでリサイクル素材の使用を検証しており、耐久性に優れ、汚染にも強いのが特徴です。PD10のユニークな特徴を際立たせるようにデザインされたPUケースは、すべてのボタンに簡単にアクセスできるように設計されており、優れたグリップを確保しながら本体を保護し、最適化されたフィット感を提供します。視覚的な魅力を高めるだけでなく、PD10の全体的な使用感を向上させます。
■デザインコンセプト
PD10のデザインコンセプトは「Contrast Cube」です。ステンレスとガラス素材を調和させたボディは、光の反射によってシンプルでありながら豊かな表情を演出します。DAPの特性に合わせ、片手で簡単に操作できるよう設計された直感的なボタン操作は、ユーザーの没入感を高めます。高出力オーディオプレーヤーのパワフルなパフォーマンスをイメージし、DAPのコア機能にフォーカスした「コントロールタワー」のようなデザインです。Astell&KernのDAPでは初めて、ボリュームホイールがボタンに置き換えられ、すっきりとしたミニマルな外観を生み出すと同時に、ユーザーの注意をコントロールボタンに引きつけるために、はっきりとした素材のコントラストを使用しています。PD10の入念に作り込まれたデザインと製造工程は、素材の独特な色合いを引き立たせ、Astell&Kernの卓越したクラフトマンシップを示しています。