『AMPKNOB – BDM 800 BADBOY』は、80’s音楽シーンの深淵から登場し、40年間にわたってギターサウンドの定番として君臨する、史上最も象徴的とも言えるギターアンプにインスパイアされたアンプシミュレータです。数え切れないほどのヒットレコードから流れるクラシックなリズムトーンと、忘れられないリードトーンを提供する究極のオールラウンダーです。
しかし、『AMPKNOB – BDM 800 BADBOY』のモデルとなったのは、ただの古い800モデルではありません。「Badboy」というニックネームで呼ばれる、ギタリスト Euge Valovirta氏の個人コレクションの一つです。軍用グレードの6550真空管とフィンランド製のカスタム140ワット・トランスを搭載し、「個性」「音色」、そして「深み」が溢れんばかりに詰まっています。
『AMPKNOB – BDM 800 BADBOY』は、VOLUME ノブを回すだけで欲しいゲイン感を調節できますが、リード・トーンに欠かせないディレイとリバーブも搭載しています。「FX」スイッチをオンにし、リード用に用意されたキャビネットを選択すれば、ディレイとリバーブが絶妙に調整された完璧なリードトーンであなたのギターソロを華麗に彩ります。
『AMPKNOB – BDM 800 BADBOY』のサウンドは、アンプを鳴らしただけのサウンドではありません。Jens Bogrenが自らセットアップしたスピーカー・キャビネットやマイク、シグナル・チェーンをもって作り上げられたミキシング済みのサウンドで仕上げられています。それはエンジニア / プロデューサーとして積み上げてきたJens Bogrenの20年以上にわたる経験を注ぎ込んだ「使える」サウンドです。複雑な操作に気を取られることなく、立ち上げてすぐ演奏に専念できます。
FX(BOOST / REVERB / DELAY)


『AMPKNOB – BDM 800 BADBOY』の「PEDAL」スイッチをON にすると、ブースト・ペダルが有効になります。また、「FX」スイッチをON にすると、リードに絶妙な味付けを施すリバーブとディレイが有効になります。リバーブとディレイは通常ON / OFFのみですが、楽曲に合わせてより細かい設定を行いたい場合は、詳細なパラメータを設定できます。リバーブはWETレベルとディケイタイムを、ディレイはディレイタイム、DAW SYNC、フォードバック量、WET レベル、LRピンポンのON/OFF が設定可能になります。
キャビネットとIRDXテクノロジー
本製品には、Jens Bogrenがマイキングとエンジニアリングを施した3種類のスピーカー・キャビネット「Modern」「Vintage」「Lead」を搭載するほか、お手元のギターアンプ・キャビネットIRファイルをインポートし使用することができます。また、これまでのBogren Digitalアンプ・シミュレーターと同様にブランド独自のIRDXテクノロジーが組み込まれており、インポートした外部IRに対してもピッキングに応じたアンプ・キャビネットのふるまいによるサウンドへの影響(コンプレッションやサチュレーションなど)を再現。標準的なIRローダーよりも、鮮やかでダイナミックなレスポンスが得られます。
Gate

ノイズ感度(スレッショルド)を調整可能なノイズゲートを搭載。
スタンドアロン



本製品をスタンドアロンで使用する場合は、優れたチューナー、メトロノーム、DAWを開くことなくアイデアを記録できるリフレコーダーが使用できます。
スピーカー・モデリングの未来 – IRDX テクノロジー –


ギターアンプのスピーカー及びキャビネットは、アンプから入力される信号の大小に応じて空気を動かし、圧縮し、分散させます。現在ギター・キャビネットをエミュレートする方法の主流となりつつあるインパルス・レスポンス(IR)は、実際にギターアンプのキャビネットから採取した信号を用いているため、キャビネットが鳴らす本物のトーン特性とレゾナンスを備えています。しかし、それはリアルタイムに変化するトーンのほんの一瞬を切り取った「静的なスナップショット」でしかなく、インプットされる演奏のダイナミクス表現が苦手な面がありました。
JENS BOGREN が開発したIRDX(インパルス・レスポンス・ダイナミクス)テクノロジーは、スピーカーの忠実でダイナミックな挙動を演奏に応じてリアルタイムに加えることで、アンプシミュレーターのサウンドを本物のアンプのように反応させることを可能にしました。これにより、ギタリストが感じる弾き心地も素晴らしく、奏でるギター・サウンドには生命が吹き込まれます。