*Caroline Guitar Companyのギターペダル製品はパネル上の機能を全てアイコンで示しています。これは既成概念に捕われずに、演奏者が自由に各ノブやコントロールの可能性を試してほしいというビルダーの願いが込められています。
同社のHawaiian PizzaにDallas Rangemasterのテイストを融合し、個性的なドライブペダルとして仕上げたのがThe Blues。ギターペダルは3ノブが至高と考える方々を吹き飛ばしてしまうほど、ワイドレンジでクールなサウンドが詰め込まれています。
Hawaiian Pizzaのドライブとファズが3:7だとしたら、The Bluesのドライブとファズは8:2ほどと言えるでしょう。弦のゲージを変えたと錯覚するほどのファットさと押し出しの強さ。コンプレッション、艶感を微細にチューニングしつつ、最大付近ではリミッティングされたファズ成分も見え隠れするサウンド。特定のアンプを目指したわけではない、だが確かに「アンプライク」が想起される、Carolineならではの解釈が存分に詰まった新しい感覚のドライブペダルです。
チューブアンプとの組み合わせは言わずもがなですが、本機はトランジスタアンプとも相性バツグン。クリーンサウンドに立体感とバウンド感を与えて、ロックギターの本当にオイシイ部分を存分に際立たせます。また他のドライブペダルとスタッキングさせたときも、ブティックメイドのアンプに接続したかのような美しいサチュレーションをプラスします。セットアップの一番最後に接続し、常に音にしてアンプの一部として制御するのもオススメです。
コントロールは2ノブ+モードスイッチとかなりシンプルですが、内部の”Crystal Lettuce”トリムポットはペダルの動作電圧を設定可能で、ゲインストラクチャーを大きく変化させます。歪みがほぼ変化しない高ヘッドルームのトーンシェイパー的設定から、ワイルドに咽び泣く仰々しいミドルゲイン、威圧するように疾走するファズトーンまで。出荷時はCarolineによりベストなバランスになっていますが、恐れずにぐいぐい回して様々な設定を試してください。

- BLUES FINANCIAL PLANNER (OUTPUT)
オーディエンスに届けるブルース量を決定します。つまりエフェクトの音量を決定します。
- BLUES LAWYER (STYLE)
ヴィンテージアンプ(左)、モダン・ヴィンテージアンプ(右)でサウンドキャラクターを決定します。
左モードはゲインの変化がほぼ無く、サウンドの芯の太さが段階的に上がっていき、コンプレッション感や艶感を制御するトーンシェイパーのように機能します。最大付近でマイルドなクリッピングが追加されます。
右モードはよりアグレッシヴなゲインとなり、全体の歪み量が上がります。ゴリゴリとした押し出しの強い質感にファズのザラつきもプラスされる、クールで疾走感溢れるサウンド。ボリュームやピッキングへの追従性も非常に良好です。
- BLUES DOCTOR (GRIT):
シグナルのゲインを設定します。内部トリムポットでゲインストラクチャーは変化します
- CRYSTAL LETTUCE trim pot:
ペダルの動作電圧を可変する内部トリムポット。ペダル全体のゲインキャラクターが大きく変化します。好みに合わせて積極的にご活用ください。*BLUES LAWERノブは内部トリムポットの設定によっては変化が分かりにくい場合がございます。
- トゥルーバイパス仕様
- 9Vバッテリー、またはDC9Vパワーサプライ(センターマイナス)で動作いたします。
- 92mm x 120mm x 50mm(WxDxH)