薙刀のように重く鋭い、オクターヴ・ファズの一撃。
Glaiveは極めて広大なゲインレンジと暴れるオクターブサウンドを備えた、最も破壊的なオペアンプ・オクターブファズです。
24Vへの内部昇圧と+80dBのオペアンプブーストによって生み出されるファズサウンドは、金属的で鋭利な高域と腹を打つ低域を兼ね揃えます。その前段に配置されたハイパスフィルターは音色を柔軟に変化させていき、暴力的に尾を引くローエンドも、鋭く切り裂くアタックも思いのまま。
極め付けは全波整流回路を用いたアナログ・オクターブ回路。波形を”折り返す”事で生まれる生成音は演奏に対して激しく反応し、時にはオクターブ・ダウンを含む意図しない成分を生み出します。
また生産終了となった0xEAE Fuzzの後継機といえるこのペダルには2つの新機能が追加。汎用性を高めるLPF(ハイカット)スイッチと、ゲートサウンドで更なる獰猛さを開放するSquelchスイッチが新たに搭載されています。
EAEにしか作る事ができなかった、かつて人類が経験したことのないファズサウンド。一度体感すれば心奪われる、危うい魅力をはらんだ絶世の名機がここにあります。

Glaiveは内部昇圧によって24Vの電圧を確保しヘッドルームを広げています。しかしオペアンプでそれを上回る+80dB(約10,000倍)のゲインアップを行い、歪みを生成。レゾナンスのついたハイパスフィルターで、歪みのサウンドキャラクターを調整しています。
これらを操作するGainスライダーとWeightスライダーを用いることで、カラッとしたディストーションサウンドから、苦しいまでに圧迫感のあるファズサウンドまでもを創り出すことができます。特筆すべきは様々なサウンドが作れるにもかかわらず、そのどれもが個性的であることでしょう。スライダーがどんなポジションでも、Glaiveにしかない個性を存分に楽しむことができます。
なおGainを高い設定にするととてもノイジーなサウンドに。この領域に生易しいサウンドはありません。ノイズを求め、抱擁し、そして導くのです。

未だ経験した事のないオクターブ・ファズ・サウンド
Glaiveでは全波整流回路と呼ばれる、波形の下半分を「折り返す」ことで疑似的にオクターブ成分を生み出すアナログサーキットが用いられており、ここにGlaiveの狂った魅力が詰まっています。
ネックピックアップ、12フレット近辺で単音を演奏すれば比較的素直なアッパーオクターブが生成されますが、パワーコードで5度を鳴らした途端に突如ダウンオクターブが発生。テンションコードを鳴らせば大暴れでめちゃくちゃなサウンド、ユニゾンチョーキングをすれば低音が蠢くのを体感することができます。
このアナログオクターブサーキットをコントロールするTextureとGain、Weightは互いに強く関係しあっています。WeightとTextureをともに上げれば、みぞおちを打つような重苦しいサウンドに。そこからGainとWeightを下げていけば、今度は壊れたシタールのように鋭利なサウンドが飛び出します。
これらの組みあわせによってGlaiveはいまだかつてないファズサウンドを、この現代で実現したのです。

2025年半ばに生産終了となった0xEAE Fuzzの後継にあたり、その特徴的なファズやオクターブの構成を引き継いだGlaive。その危険で破壊的な魅力を更に拡張させるべく、2つの新しい機能が搭載されました。
左側のLPFトグルスイッチでは高域をカットする(ローパス)フィルターをコントロール。後段のペダルやアンプの特性に合わせた調整が可能で、あらゆるセットアップでGlaiveの轟音を”最適に”かき鳴らすことが可能です。
また右側のSquelchトグルスイッチではゲートをコントロール。空間を強引に引きちぎるような、更なる獰猛さをGlaiveのオクターブファズサウンドに加えることができます。


