SC207は、EVEの2ウェイ・モニターのミッドレンジ・モデルです。そのサイズと能力は、様々な規模のスタジオに対応します!
ホームレコーディングを楽しむミュージシャンなら、SC207のクリアな音質が、あなたのミックスの中での改善点を詳細に伝えます。ポスト・プロダクションの編集作業にも、余裕のある帯域で正確に仕事の結果を反映する、ジャストサイズのSC207が良き相棒となるでしょう。
コンポーネントから独自設計
SC207は6.5インチのハニカム構造の素材をグラスファイバーでコーティングしたダイアフラム「シルバーコーン」ウーファーが採用されており、1.5インチのボイスコイルが効率良くユニットを駆動、44Hz(-3dB)までの低周波数域を再生し、非常にダイナミックで正確なサウンドを実現しています。
シュートタームで100Wの出力を持つPWM方式アンプは、ウーファーを保護するリミッターを内蔵し、SC207のウーファーをの信頼性を長く保ちます。最大出力レベルは106dB(SPL@1m)なので、ダイナミクスレンジの大きい素材に対しても正確な判断を下すことができます。
SC207はAMT(Air Motion Transformer)RS2ツイーターを採用した最初のモデルです。大型のマグネットを搭載し、ウーファーの出力にあわせて、より高い出力レベルを実現しています。
SC207は、他のEVE Audioのスピーカーと同じく、バランスXLR入力とアンバランスRCA入力の両方を背面パネルに装備しています。
DSPが実現した高度なバランスと操作性
すべてのEVE Audioのスピーカーには、高解像度のDSP回路が備わっています。フロントパネルのシンプルなプッシュ式ノブ一つで、ボリュームの正確なコントロールと、複数のフィルター設定が可能で、作業環境に合わせてモニターをチューニングすることができます。
デジタルのプロセシングを繰り返したくないと思うかもしれませんが、内蔵のDSPエンジンが受け取る信号は、Burr-Brown社製のハイビット/ハイサンプリングレートのA/Dコンバーターから、ピュアなまま供給されます。PWM方式のアンプはDSPから直接デジタル信号を受け取り、効率良くウーファーとツイーターを駆動します。DSPについてより詳しく>>
低ディストーションのラウンド・ベースポート
EVEのスピーカーのデザインで、音に関係のない要素は一切ありません。ベースポートのネガティブな作用の一つに、低音のディストーションが挙げられます。ボリュームを上げるにつれポートの効率が下がり、ディストーションが起こり始めます。
EVEのスピーカーは、通常より大型のエッジが丸められた長方形のベースポートを採用することで、低周波数帯域を効率良く再生します。その結果、タイトでパンチのある音圧感を実現しながら、ディストーションは皆無です。非常に大きなボリュームで再生しても、低域の正確さは変わりません。