CLEAR MG PROは、高いサウンド・クオリティが要求されるプロフェッショナルの現場に必須の開放型ヘッドフォンです。CLEAR MG PROの目指す目標は、音楽制作にとっての究極のモニター・ツールになることです。
Focalの歴史とCLEAR MG PROができるまで
2016年、FocalはElear および Utopiaを発売しました。この二つのヘッドフォンで最も革新的だったのは、初めて完全開放型のフルレンジ・エレクトロダイナミック・トランスデューサーを搭載したモデルであるということです。このテクノロジーの先進性とは、通気口によって発生する歪みを完全に排除でき、同時にダイナミクスにおけるいかなるコンプレッションも解消される、という点にあります。2年という年月を経て、フランスを拠点とする同社が送り出した製品が、前身モデルのClear Professionalです。
このオーバーイヤー型ヘッドフォンは、Focalの並外れた進化を見せるスピーカー製品と同様の技術を取り込み、サウンドを向上させるためまるで『ヘッドフォンが消えてしまう』と感じるほど、非常にオープンな設計構造を目指して開発されました。
そこから4年間の研究開発を経て、Focalのエンジニアは、スピーカー・ドライバーの重要な基準である「軽さ」「硬さ」「振動吸収率」を従来モデルからさらに最適化した組み合わせを実現しました。CLEAR MG PROには新開発のドライバーが搭載されています。この独自の専門知識と、自社工場で習得したフランスの製造技術を組み合わせることで、妥協のない品質を保証します。
新開発のマグネシウム・ドライバー
従来モデルのClear Professionalは、”アルミニウム/マグネシウム”「M」型のインパーテッドドームを搭載し、低音から高音まで正確なモニターができるヘッドフォンとして多くのプロフェッショナルな現場で評価されてきました。 CLEAR MG PROは、新開発の”マグネシウム”「M」型のインパーテッドドームが搭載されています。 ”アルミニウム/マグネシウム”の素材から”マグネシウム”のみに変更することによって素材の軽量化、硬質化、振動吸収率が大幅に向上。物理的な歪み、共振などによる原音とは異なった振動を除去することが実現し、今まで以上に高い解像度を提供します。広い周波数(5Hz – 28kHz)のどのポジションであっても正確なモニターが可能です。
ハニカム構造の開放部
ヘッドフォンの開放グリル部には新しいハニカム・グリルを採用。 外部イヤーカップの開口部はさらに広くなることで、サウンドのクオリティーはそのままによりスピーカーに近い開放感のあるモニターが可能になります。