64×64入出力プレミアム・オーディオインターフェイス
Red 16Lineは、64×64の入出力、Pro Tools HDおよび2つのThunderboltポートを搭載するオーディオインターフェイスです。最大121dBのダイナミックレンジを誇るA-D/D-Aコンバータ、ラウンド・トリップでも確かな超低レイテンシー設計、Red Evolutionマイクプリアンプ、さらにイーサネット接続によるネットワーク・オーディオ拡張までも対応します。
かつてなく自由なルーティング
Red 16Lineはあらゆるフィジカル入力をドライバ/Pro Tools|HDのチャンネルにアサインすることができるため、インターフェイス・レイアウトのカスタマイズ、ハードウェア・インサートの統合が、かつてなく容易になりました。Focusrite Controlソフトウェアから、必要に応じてチャンネルの再アサインを簡単に設定することができます。
Red 16LineはDigiLinkおよびThunderbolt 3(Thunderbolt 2、1もアダプター経由でサポート)両方のコネクタを備え、かつてないほど簡単にPro Tools HD環境とネイティブDAWとを行き来することができます。オプションカードやインターフェイスの再設定も必要ありません。Pro Tools | HD から Ableton、Logic、そしてまたPro Toolsへ。Thunderbolt / DigiLInk両方のインターフェイスも接続した状態で、コントロール・ソフトウェアまたはデバイスのフロントパネルからホスト・モードを瞬時に切り替え、簡単に使用DAWの変更が可能です。
Red 16Lineには様々なシナリオに対応する十分な入出力が備わっていますが、ときにはもっと多くが必要とされることもあるでしょう。Red 16Lineに搭載されたADATポートは最大16の追加入出力を提供します。Focusrite OctopreなどのADAT対応機器を接続すれば、オプティカル・ケーブルを使ってシンプルに拡張が可能です。
Focusriteは20年に渡り、デジタルコンバータの設計・開発に携わってきました。マスタリング・グレードのAD/DAコンバータであったオリジナルのBlue 245および260、Liquid Channel、さらに近年のRedNetまで。これらすべてを通じ、デジタル・コンバージョンこそが設計にまつわる遺産・哲学の大きな部分を占めています。あらゆるコンバータの設計は同じ目標をかかげスタートします: 低レイテンシー、高ダイナミックレンジ、フラットかつワイドな周波数特性。Red 16Lineのコンバータはまさにこれを実現した製品です。限りなく速いパフォーマンス、118dB AD/121dB DAのダイナミックレンジ、そして35kHzまでフラットな特性。”パラレルパス・サミング”の仕組みを用いたことで、かつてない耐ノイズ性能も実現しています。
モニタリングにおけるレイテンシーは演奏者にとって常に敵となります。優れた演奏を収録できなければ、素晴らしいミックスも得ることもできません。Red 16Lineは最も低レイテンシーなコンバータと並外れたパフォーマンスを誇るCoreAudioドライバを用いることで、アナログのラウンド・トリップで1.67msという驚異的なレイテンシーを達成しました。
FocusriteのRed Evolutionマイクプリは、数十年にわたる卓越した技術の蓄積と、世界中のスタジオ、ブロードキャスト、ライブで人気を呼ぶRedNetマイクプリから多くの要素を引き継いでいます。デジタル・コントロールによるマイクプリは、清廉かつ極めて低ノイズのサウンドを備え、非常に静かな収録素材でも十分なゲインを得られます。マイクプリはフロントパネル、またはThunderbolt経由でFocusrite Controlソフトウェアからコントロールすることができます。また、マイクプリ設定は個別に保存・呼び出しが可能なため、セッションごとに素早くセットアップすることができます。さらに独自の”Air”エフェクトを搭載し、ISAおよびオリジナルのRedシリーズといったトランス・ベースのマイクプリの質感・サウンドを再現します。”Air”を有効にすることでマイクのインピーダンスが下がり、わずかにサウンドの中高域がブーストされます。この処理はすべてアナログ領域で行われます。
Focusrite Red 16Lineは出力端子として、TRS端子のMONITOR OUTPUTSをステレオ1系統、 DB25(D-SUB)端子のLINE OUTPUTSを2つ備えています。MONITOR OUTPUTSはCh1-2、DB25端子はCh1-8、Ch9-16に対応しています。また入力端子としてXLR端子のMIC INPUTS 1-2およびDB25端子を2つ備えています。DB25はそれぞれLINE INPUTS 1-8, 9-16に対応します。Instrument 1-2、MIC 1-2およびLINE 1-2は切り替え式、LINE 3-16はライン入力専用となっています。各入出力の切り替えは本体コントロールパネル、またはFocusrite Controlにて行います。
Focusrite Red 16Lineでは高性能なマイクプリアンプを2基搭載。XLR端子 MIC INPUTS 1-2に接続することで使用できます。マイクプリアンプを使用するチャンネルはフロントパネル、またはFocusrite Controlで切り替えが可能です。またFocusrite Redシリーズではマイクはもちろん、ライン、インストゥルメント全ての入力で ”Air”モードを設定可能です。往年の名機ISAシリーズのトランスの質感をアナログ回路を用いて再現、マイクプリアンプ使用時にAir機能をONにすれば、インピーダンスの変化に由来する中高域の微妙なニュアンスをコントロールすることができます。
本体前面にハイインピーダンス入力に対応した楽器用INST端子を2つ装備。楽器の録音が必要な時、素早いアクセス、セッティングが可能です。入力はLINE INPUTS 1-2、MIC INPUTS 1-2との切り替え式です。設定は本体コントロールパネル、またはFocusrite Controlから行えます。
ADAT入出力端子x2系統(Ch1-8, Ch9-10)、S/PIDIFを1系統を装備。柔軟な入出力、拡張性を備えています。ADAT入出力は44.1kHz/48kHzにて、最大16チャンネルまで使用可能です。WordClock端子は通常の入出力端子と、Pro ToolsシステムのI/Oチェーンに対応したLOOP SYNCの2系統を装備。Nativeでのご利用、Danteでの接続、Pro Tools HDシステムへの組み込みなど、お使いいただく環境に合わせて最適なシステム構築が可能です。
Host ModeではThunderbolt 3端子を、Pro Tools HD Modeでの接続にはMini DigiLink端子を使用します。Thunderbolt 2/1ポートにはApple Thunderbolt 3 to Thunderbolt 2アダプター(別売)で接続可能です。Thunderbolt / DigiLink接続は切り替え式となっており、ご使用環境に合わせて本体コントロールパネル、またはFocusrite Controlにて変更可能です。またThunderbolt+Dante、またはDigiLink+Danteを組み合わせることで、モジュールの拡張性を確保できます。
2つのRJ45 Ethernet端子により、Danteネットワークに接続可能です。Focusrite Redシリーズでは2ポートのスイッチ機能によりチェーン接続も行えます。Red 16Lineでは32チャンネル入出力(176/192kHzで16チャンネル)のDanteネットワーク接続がサポートされます。CAT5e以上のケーブル、Gigabit対応のネットワーク環境に対応します。
Redオーディオインターフェイス・シリーズには以下が無償で付属します。
- Focusrite ISA 110 Equaliser
- ISA 130 Dynamics
音楽制作・レコーディングの歴史上最も羨望を集めたプロセッサー・モジュールが、デベロッパーBrainworxの設計・コーディングによりbx_console Focusriteプラグインとして再現されました。すべてのRedオーディオインターフェイス・シリーズに$349ものバリューとなる本プラグインが無償で付属します。詳しくはこちら。