MODO DRUM 1.5には、1960年代の有名バンドを彷彿とさせるキット、ジャズ向けのキット、ジョン・ボーナムがライブで使ったことで有名なキット、1980年台の多くの名盤で使われたバーチ材シェルのキットなど、従来の10種類のドラム・キットに加え、3つの新しいキットおよび対応シンバル・コレクションが追加されました。
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- Silver:オールラウンドで汎用性の高い、6ピースのビンテージ・メイプル・キットです。オープンなサウンドと柔軟なチューニング範囲により、ポップスからロックまで幅広いジャンルに対応します。MODO DRUMに搭載されたプロセッシングを駆使すれば、メタルやヘヴィーなジャンルでもお使いいただけます。ハイハット、16インチ・クラッシュ、18インチ・クラッシュ、21インチ・ライドによる「IKX Collection」も含まれています。
- Brit Custom:インディー・ポップやロックのスタイルに最適な、暖かみのある豊かなサウンドの4ピースのバーチ・キットです。20インチ・ライド、18インチ・クラッシュ、16インチ・クラッシュ、そして新しいハイハット2022を含むシンバル・コレクション「2022 Collection」とともにロードされます。これらのシンバルは、暖かさと色彩を失うことなく、ミックスの中で埋もれない抜けの良いサウンドを提供します。
- Metal:モダンでアグレッシブなスタイルに最適な、8ピース・キットです。ファットなサウンドとダークなカラーが特徴で、メタルだけでなく、パンチのあるリズム・セクションを必要とするジャンルでお使いいただけます。シェル・パックの音色と完璧にマッチするように設計された6枚のカスタムメイド・シンバルを含む、新しいカスタム・シンバル・コレクションが付属しています。
ヘッド、シェル、スティック、ビーターの種別、サイズ、共鳴、部屋鳴りから、左右のスティックが叩く位置まで、自由に選択、調整可能です。
フィジカル・モデリングならではの有機的なサウンド、スライドなど従来の音源が苦手とする演奏表現への対応により「新しいベース音源の定番」となったMODO BASS同様、ヘッド、シェル、スティック、ビーターの種別、サイズ、共鳴、部屋鳴りなど豊富なカスタマイズ選択肢と生々しいサウンドにより、新しい「ドラム音源の定番」となることでしょう。
MODO DRUMは、録音されたサンプルを再生するだけの音源ではありません。モーダル・シンセシス・テクノロジーを採用したMODO DRUMでは、物理モデルに基づきリアルタイムにサウンドがシンセシスされます。根幹となる物理モデルは、ガリレオ・ガリレイ、ダンテなどが教授を努めたことで有名なパドヴァ大学(1222年創立)と、ギター・アンプ、ヴィンテージ・アウト・ボードなどのモデリングで技術を蓄積したIK Multimedia(1996年創立)の協業により、11年の歳月をかけて開発されました。MODO DRUMの開発では、ヘッド、シェル、スティック、ビーターの種別、直径、深さにはじまり、共振、共鳴、左右のスティックが叩く位置、ばらつきの範囲からキックの奏法まで、あらゆる要素とその相互作用が解析、モデリングされています。上品な音に偏りがちなフィジカル・モデリング音源が多いなか、太く音楽的なサウンドが話題となったMODO BASS同様、MODO DRUMも、官能性を大切にするイタリアのIK Multimediaらしく、有機的で、生々しいサウンドに仕上がっています。
MODO DRUMのMODEL画面では、10種類のドラム・キットをお選びいただけます。1960年代の有名バンドを彷彿とさせるキット、ジャズ向けのキット、メタルのために生まれたかのようなキット、ブビンガ材によるキット、グランジ・ファンにはたまらないキット、ジョン・ボーナムがライブで使ったことで有名なキット、1980年台の多くの名盤で使われたバーチ材シェルのキット、メイプル材シェルによるアメリカのハンド・ビルド・キットなど、見た目からサウンドが想像できそうなキットを選ぶと、それぞれに最適なミックス、ルームも含めたプリセットがロードされます。主要なキット・ピース、シンバル、タンバリン、カウベル、クラップは、GM配列にマッピングされています。
MODO DRUMは、プリセットのキットをロードしたら、それで終わりという音源ではありません。各キット・ピースを選んでELEMENT画面を開くと、ドラマー、ドラム・テクニシャンが、求めるサウンドに応じてピースを組み、チューニングするように、各エレメントを選択、調整することができます。各エレメントの設定およびエレメントを組み合わせたキットは、プリセットとして保存可能です。
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- ヘッド:種別、ボリューム、チューニング、ダンピング
- シェル:種別、直径、深さ
- アンビエント・マイク:ルーム、オーバーヘッド
- スネアのみ:スナッピー種別、テンション、タム共振、共鳴
- キックのみ:タム共振、スネア共振
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シンバルにはサンプル音源が使われていますが、チューニング(サイズ)、ダンピング(サスティン量)を調整できます。
MODO DRUMでは、ドラム・キットだけでなく、それを叩くドラマーのふるまい、持ち込み機材まで設定可能です。スネア、タムなどの各エレメントにて、左右それぞれのスティックが叩く位置、範囲も指定可能なので、叩く位置のばらつきが大きくリラックスしたプレイ、ほぼ同じ位置を叩く正確なプレイなど、求めるフィールに応じて使い分けることができます。スティックも、左右それぞれにてティアドロップ型(ナイロン/ウッド)、チップレスの選択、ボリュームを設定できます。キックのフットペダルでは、ビーターの材質(フェルト/プラスティック)を選べる他、奏法(ヒール・アップ/ヒール・ダウン)も選択可能です。同音連打時に毎回異なるサウンドで演奏するラウンド・ロビンも設定できるので、マシンガンのようなサウンドを避け、人間的なプレイをお楽しみいただけます。
MODO DRUMのROOM画面には、9種類の部屋が用意されています。中規模、大規模のスタジオ、ブース、クラブ、倉庫から教会まで、コンヴォリューションを採用することにより、各キット・ピース、空間が相互に共鳴しあった自然な響きを生み出します。部屋鳴りの量は、ROOM画面右側のスライダーおよび各エレメントで調整可能できるので、ドライなサウンド、自然な空気感を持ったサウンドから、コンプレッサー、ゲートなどのエフェクトと組み合わせたクリエイティブなサウンドまで、レコーディング・スタジオさながらの環境で理想のドラム・サウンドを追求していただけます。
MODO DRUMのMIXER画面では、DAWのミキサーで各マイクまたは音源のパラアウトを操作する感覚で、ミックスを行うことができます。キック、スネア、タム、ハイハットなど、各エレメントのレベル、パン、ソロ、ミュート、位相反転などを調整するだけでなく、複数のエレメントをまとめてバスに送ったり、4つのインサート、2つのセンドに送ってエフェクトをかけることもできます。
MODO DRUMには、IK Multimediaの定評あるT-RackS、AmpliTube譲りのスタジオ・プロセッサーが19種類(リバーブ、ゲート、コンプレッサー、クリッパー、クラッシャー、ディストーション、フェイザー、コーラス、フランジャーなど)収録されているので、ROOM画面の部屋鳴り音と組み合わせて、MODO DRUM内で求めるサウンドを完成可能です。
MODO DRUMを、鍵盤、パッドで演奏する楽しさは格別ですが、パターンにあわせて曲のスケッチを作りたい時、練習したい時もあるでしょう。MODO DRUMには、1,400種類ものグルーブが内蔵されているので、ドラマーとセッションする感覚でお使いいただけます。グルーブはジャンル(ロック、ポップ、ブルーズなど)、長さ(小節数)、拍子でフィルター、選択可能です。各グルーブはMODO BASS内でトリガーするだけでなく、DAWのMIDIトラックにドラッグ&ドロップすれば、自由に編集可能です。グルーブには、イントロ、バース、コーラス、フィル、エンディングなどのバリエーションも用意されているので、MIDIトラックに並べるだけでベーシックなドラム・トラックを構築していただけます。