『ROSETTE MANDOLIN』は、カントリーミュージックの聖地であるナッシュビル屈指のミュージシャン Ronnie Stewart 氏によって演奏された、最高峰のマンドリン・サウンドを収録したライブラリです。
ブルーグラス・スタイルのピック弾きで演奏された味わい深いサウンドは、アメリカン・フォーク・ミュージックを中心にカントリー、ケルト、エスニック、そしてロックやポップスまで、リードとバッキングのどちらにおいても活躍します。
数多くのアーティキュレーションを搭載しており、レガートを駆使して速いパッセージでもリアルな表現が可能です。各アーティキュレーションはキースイッチやベロシティなど好みに合わせてマッピングでき、サウンドだけでなく機能面でも充実したものとなっています。
18世紀のイタリアで生まれたマンドリンは、1世紀近くにわたりアメリカの音楽ルーツにおいて重要な位置を占めてきました。ブルーグラスというジャンルにおいて象徴的な楽器であるマンドリンは、カントリー、フォーク、ケルト、そしてワールド・ミュージックにおいても存在感を示してきました。
レッド・ツェッペリン、クイーン、ロッド・スチュワート、R.E.M.といった伝説的なロックバンドのヒット曲の中にも、マンドリンが使われている楽曲があります。Impact Soundworksチームが本製品で目指したのは、ブルーグラスだけでなく幅広いジャンルで輝きを放つ、細部まで美しい楽器を提供することでした。
本製品のサウンドは伝説的なブルーグラス・ミュージシャンであり、様々な楽器を弾きこなす Ronnie Stewart 氏によって演奏され、ブルーグラスのベテラン Rickey Wasson 氏のケンタッキー・スタジオでレコーディングしました。
究極のリアリズムを実現するため、全ての弦とフレットのアップ/ダウンストロークの他、以下のアーティキュレーションを収録しています。
- Chops: ブルーグラスにおいて特徴的な素早いストラム
- Tap: 速いパッセージ向け
- Tremolo: テンポ同期と手動でのコントロールを切り替え可能
- Slides
- Grace notes
- Chokes
- Natural Harmonics
- Legato: マニュアルとオートを切り替え可能
すべてのアーティキュレーションは扱いやすいようにマッピングされ、自由に編集可能です。数々のアーティキュレーションとディープ・サンプリングによってリアルな演奏表現を実現し、生楽器とブレンドする際にも違和感なく自然に馴染みます。
パワフルなRosetteエンジン(Shreddage 3.5をベースに構築)は、楽器をすぐに演奏できるように裏で機能し、必要に応じてハンマーオンやプルオフを使いながら、自然で音楽的な文脈に沿ったレガートを奏でます。また、プリセットから別の音色や演奏スタイルを呼び出すことが可能です。
多くのアーティストが、幅広い音楽表現に対応できるマンドリンのポテンシャルに何度も注目してきました。マンドリンは、躍動的でリズミカルなエネルギー、力強いフォーク調のサウンド、そして叙情的で優しい音色など様々な魅力を持っています。カントリーやポップス、ゲーム音楽などのファンタジーな楽曲から子供向けの音楽まで、どのようなジャンルにもフィットします。
マンドリンは速弾き用の軽快な楽器として有名ですが、本製品はタッピングやチョップなどのアーティキュレーションだけでなく、複数のレガートを収録しており、速いパッセージをよりリアルに表現することができます。また、歌声のような音色とメロディックな表現力も兼ね備えており、リード楽器としても優れた性能を発揮します。
『ROSETTE MANDOLIN』は、エレキギター、ベース、キーボードなどモダンな楽器から、リコーダーやハーディ・ガーディなどの歴史ある楽器まで、どのような楽器とも見事に調和する優れた製品です。
Rosetteエンジンはアコースティックな楽器のニーズに合わせて拡張され、複雑なメニューやコントロールに煩わされることのないよう設計されています。このエンジンのアルゴリズムが裏で機能することで、”ボンネットの下”に潜り込んで内部の細かな設定を調節する必要なく、MIDIキーボードの演奏をリアルなマンドリンの演奏へと変化させます。
「PERFORMANCE STYLE」のドロップダウンメニューには、選択したスタイルに最も適した設定となるように微調整するプリセットが用意されています。例えば、「Standard」パフォーマンスモードを使えば、ミュージシャンが実際にフレットを上下に動かす手の動きを再現できます。また、「Workstation」モードを使用すると、フレットをまたぐ動作や動きがより自由になります。その他にも、様々なフレット・モードとピッキング・モードが存在します。
コンソールには、ミキサー/モジュラーFXラック/ペダルボードが用意されており、サウンドを自由にコントロールできるように設計されています。プリセット・モジュールが限られていた以前までのFXラックとは異なり、30種類のエフェクト・モジュールを選択可能です。
エフェクトには、複数のEQ(デジタルおよびアナログ)/コンプレッサー/空間系FX/モジュレーションFX/アンプ/ディストーション・ペダル/リバーブの他に、30種類以上のカスタム・キャビネットIRが含まれています。これらのキャビネットは、ダイナミック・マイクとコンデンサー・マイクの両方を複数のポジションで使用でき、特定のモデルにはリボン・マイクも用意されています。
コンソールを使用すれば、別のプロジェクトファイルやコンソール対応製品との間で、FXチェーンやプリセットを簡単に保存、ロードすることが可能です。また、マイク信号間のミックスやブレンドも可能で、必要に応じてそれぞれにインサートを設定できます。