●FIRTEC™テクノロジー
人間の耳には大きさと位相が聞こえないという知識に基づいていますが、情報の流れが連続しているだけです。
各鼓膜に到達する空気圧の変化は、音響環境情報全体を構成します。それには音量、方向、部屋の情報に関する情報が含まれています。
FIRTEC™テクノロジーは、低音、中音域、高音域の信号を分離し、聴取者の耳に音波が結合され正しい、複雑なサウンドイベントになるように補正します。
このような周波数クロスオーバを有するシステムのインパルス応答は、位相歪成分を含まないので、オーバーシュートなしではきわめてきれいで、その結果が音質に現れます。
5msの「アナログ」レイテンシで管理されるFIRTEC™はアナログイコライザスピーカとまったく同じリップシンクロナイゼーションとレイテンシで動作します。
FIRTEC™テクノロジーを使用すると、システムのパルスレスポンスは、音楽信号の流れが正しく再生されるように数学的に事前イコライズされます。(これは自動的に大きさと位相の周波数応答のリニア化を意味します)
インパルス/周波数/位相の各レスポンスはFIRTEC™テクノロジーにより飛躍的に改善されます。
●IFM/Individual frequency Matching 個別周波数マッチング
管理された生産ラインにてハンドメイドで完成した各スピーカーは個別に測定され、DSPによって周波数、位相をリニア化し、音楽信号を正確に再生する事を実現します。
同軸シャーシ構造はエンジニアのニアフィールドモニター環境においてDSPにより補正された正確な音情報を伝達し、反射音よりはるかに直接音が正確にモニターできる為に小さなリスニングルームなど、ニアフィールドの場面で活躍するモニター構造となります。
リニア化された位相情報はステレオ音場再生において各パートの正確な位置決めを可能にし、全てのインストゥルメントを正確にミックス出来ます。
更にFIRTECデジタルフィルターを使用して問題の位相マッチングを正し、そして同じ軸上の音源は空間的な反射に影響を受けずに耳に同相で到達します。
回路はアナログ信号を入力してデジタル処理を行い再びアナログ変換して増幅します。
巷の高価なDAC製品はその性能に依存しますが、KSDのデジタル処理はシグマデルタ原理(DSD)に従い64倍オーバーサンプリング24bitコンバーターにより、きめ細かな分解能である事がその出音に存在感を示しています。
フィジカルにアクセスできる背面のボリューム調整トリム、低域周波数ポット、高域周波数ポットはシェルビングフィルタをプラスマイナス10dBの範囲で素早く調整出来ます。