リファレンス・チャンネル・ストリップ
操作の明快さと柔軟性を追求した末に生まれた CORE® は、Manley Laboratories の最新技術が融合するリファレンス・チャンネル・ストリップです。
入力信号を忠実に伝えるクラスA駆動、高電圧の真空管マイクプリに、ELOP® コンプレッサー、ハイとローのシェルビングと周波数可変のミドルを擁する3バンドEQ、そして反応の速いFETタイプのブリックウォールリミッターを実装しています。
最小限のコントロールで目的の処理を最短かつ最大限に得られるように設計された CORE は、まさに制作工程における「核」となるべく、エンジニアのみならずミュージシャン自らが積極的に扱えるようになっています。
25年以上に渡りレコーディングスタジオ向けのハイエンドな機材群を開発/製造してきた Manley は、これまでの技術資産をさらに昇華させます。この革新的なチャンネルストリップには Manley がこれまでに蓄積してきたノウハウと最新テクノロジーがふんだんに盛り込まれており、直感的なフロントパネルの奥には音楽的な恩恵をもたらす回路が装備され、ミュージシャンが操作に溺れることなく自身の演奏に集中できるよう設計されています。この「簡単かつ的確に扱える」という点はとても重要で、必要以上の操作によってサウンドが悪くなってしまうことを防いでくれるのです。
トップクラスのエンジニアやミュージシャンたちと数々の意見交換やテストを重ね、Manley の経験と識見がこの CORE で最高潮に達したと言えるでしょう。このクラスの製品で CORE 以上に余裕のあるヘッドルームと魅力的なサウンドを持ち得るものはないと自負します。アメリカでの手作業による製造、頑丈でしっかりとした造り、精巧で贅沢なルックス – Manley CORE がきっと制作工程の中心となっていくことでしょう。
入力された信号は、まず定評のトランスフォーマー : Manley IRON® を通過します。この熟練工の手巻きによる入力トランスフォーマーは、外部とのシールドのためにニッケルを重ねたミューメタルカンに収められています。そして真空管によるアンプステージでは、Manley の名を世に広めた VOXBOX や定評の Manley Dual Mono / Mono Mic Preamp で採用されているクラスA技術が活かされています。このオール三極管のチューブ回路は 300V 以上の安定化された電源で駆動し、十二分に余裕のあるヘッドルームと安定した出力を提供します。
マイク / ラインプリアンプ部
オリジナルの “Manley IRON” 入力トランスを通ってきた信号は、VOXBOX や Dual Mono / Mono Mic Preamp で使われているものと同様のオールチューブによるクラスAプリアンプ回路へ送られ増幅されます。安定化された 300V の電源で動作するプリアンプ部は充分なヘッドルームを誇り、低歪みでふくよかなサウンドを提供します。また、マイクプリアンプからの直接の出力信号を取り出せるダイレクトアウト端子も装備されています。
そして Manley SLAM! 同様にFETで構成されたDI回路は 10 MΩ の入力インピーダンスで動作し、ギター、ベース、キーボードなどの信号を確実にハンドリングします。
コンプレッサー部
VOXBOX で使われている ELOP テクノロジーを採用したコンプレッサーで、3:1のレシオで動作します。マイクプリアンプの前段に配置されているので、マイクプリ部での歪みを防ぎます。バイパススイッチが装備されています。
イコライザー部
LOW(80 Hz)とHI(12 kHz)の帯域には Baxandall タイプのシェルビングEQを装備、±12 dB の可変レンジを持ちます。MIDは2つの帯域(100 Hz – 1 kHz または 1 kHz – 10 kHz)の切り替え、かつ周波数ポイントはスイープできます。可変レンジは ±10 dB です。
リミッター部
アタックが超高速のFET回路によるブリックウォールタイプのリミッターです。また、最終段には 10 dB のゲインコントロールも装備しています。
メーター部
視認性のよいアナログメーターを搭載。プリアンプの出力、最終的な出力、そしてコンプレッサーのゲインリダクションを切り替えて表示できます。