BC23
伝統的なブリティッシ・コンプレッションのデザインを基礎にしたモジュールがBritish C-23(BC-23)です。スレッショルド、レシオ、アタック、そしてリカバリーといったベーシックなコントロールを提供しつつ、スマートな内部回路により極端なコンプレッション(最小のスレッショルドと最速のアタック)においても、不要な歪みの発生を抑制します。他の6060モジュールでも採用されているフィードバック・コンプレッション・モードも搭載しています。
BOB
低域の響きをさらに暴れさせることに最適化してデザインされたのが、Bass Optimized Biasモジュール、BOBです。指定したローエンドの帯域を24 dB以上もブーストし、かつ指定した帯域以下の信号は減衰されるため、狙ったローエンドを的確に強調することができます。Squashコントロールにより、ブーストするローエンド周波数付近の帯域に、指定したリカバリー・レートでコンプレッションをかけることも可能です。さらに2つのバイアス・モードで、より柔軟なトーンを加えられます。
British-E
1998年にMcDSPから最初にリリースされたプラグインFilterBankは、Neveシリーズのイコライザー、特に1069、1073、および1081の基本的な特性を、独自のPeak、Slope、およびDipコントロールとともに再現しました。British Eは、FilterBankで培われたテクノロジーを用いてNeveイコライザーを統合したモジュールです。古典的なハイパス・フィルタ、ロー・シェルフ、パラメトリック、ハイ・シェルフの組み合わせにより、およそあらゆるミキシングの局面で活躍するEQモジュールとなるでしょう。
C671
C671は、Fairchild 670からの派生として誕生したモジュールです。最新の制作スタイルに対応するため、シグナル・トラッキングわずかに速めにしてありますが、オーディオ出力に与えてくれるアナログの「暖かさ」は変わりありません。C671は、McDSPの6030 Ultimate Compressorに収録されたオリジナルのC670モジュールと音響特性的には同じですが、他の6060コンプモジュールと同じく、独立したメイクアップゲインを搭載しています。この機能を示すために、このコンプレッション・モジュール名の数字に「1」を加えました。
D-100
D-100モジュールの持ち味は、その大胆なディストーションにあります。トラックを劇的に歪ませたいとき、うってつけのモジュールです。
D359
D359モジュールは、6060 Ultimate Module Collectionプラグインの中でも指折りの、攻撃的なコンプレッサーです。ダイナミックレンジ・コントロールのレスポンスの上限を判別しやすくするため、LEDスタイルのGRメーターが用いられています。ネガティブ、フィードバック/フィードフォワードといったコンプレッションも利用可能。どちらも過激かつ危険です、ご注意を!
E300
このEQが光学式を採用しているわけではありませんが、McDSPではOpto-C/Lコンプレッサー・モジュールと対になるEQを6060 Ultimate Module Collectionに追加したいと考えていました。Opto-C/Lは優れた汎用コンプレッサーで、Opto-Lモジュールはビンテージ ・リミッターのように動作します。E300/301はいずれも非常に実用的な3バンドEQモジュールです。共通の帯域とゲイン・レンジ設定を備えながらも、E301は帯域幅が狭く、特に高ゲイン設定時はより顕著になります。
E301
このEQが光学式を採用しているわけではありませんが、McDSPではOpto-C/Lコンプレッサー・モジュールと対になるEQを6060 Ultimate Module Collectionに追加したいと考えていました。Opto-C/Lは優れた汎用コンプレッサーで、Opto-Lモジュールはビンテージ ・リミッターのように動作します。E300/301はいずれも非常に実用的な3バンドEQモジュールです。共通の帯域とゲイン・レンジ設定を備えながらも、E301は帯域幅が狭く、特に高ゲイン設定時はより顕著になります。
E357
E357はD357コンプレッサーと連携して動作することを意図して制作された3バンドEQです。他のほとんどの6060 EQモジュールよりも急なスロープと、D357 と同様にとても特徴的なキャラクターを備えています。 取扱いは慎重に。
E404
1999年に発売されたFilterBank E4がUltimateモジュールで復活!輝かしい受賞歴を持つFilterBankと同じハイパスフィルター、ローシェルフ、パラメトリック、そしてハイシェルフEQを提供します。
E671
Fairchildは素晴らしいコンプレッサー/リミッターだけでなく、優れたプログラム・イコライザーも開発していました。E670の設計の基礎にあるのは、まさにそのFairchild 664 2バンドEQです。中域のパラメトリックEQ、穏やかな低域とハイシェルビングEQが、E670に滑らかなサウンドを与えます。独立したゲイン、周波数コントロールを持つ3バンド構成は、現代のスタジオに必要な、十分以上の柔軟性を提供します。あらゆるミックスの局面で細やかな調整を加えることができるでしょう。
EQ’76
UREI 545パラメトリックイコライザーに着想を得た6060モジュールがEQ’76です。4バンドのパラメトリックEQが備え、Q幅とゲインが緩やかに相関して動作します。EQ’76のデザインはE300/301モジュールに近いものですが、周波数範囲が異なる点や、よりゲインに依存した現代的な帯域幅を設計に用いている点が異なります。
EZG
dbx 904、363x、463xといったノイズゲートユニットに着想を得たEZ Gは、ダイナミクスオーバーEZコンプレッサーと一緒に用いることで絶大な効果を発揮します。ハイパスとローパスフィルターのサイドチェインが調整可能ですので、様々な用途に適したノイズゲートとして 用いることができます。
EZQ
名作コンプレッサーを送り出してきたdbxは、しかし自社製品にマッチするパラメトリックEQを開発することはありませんでした。McDSPチームの想像する「もし」彼らが作っていたら…それはEZ Qのようなサウンドだったでしょう。低域の唸りを抑えるハイパスフィルタと、ロー/ハイシェルフ、そして極めて柔軟なパラメトリックEQ。EZ Qなら、素早く作業を進められるずです。
FRG EEE
「The Frog」(6030 Ultimate CompressorプラグインのFRG444)というニックネームを持つコンプレッサーの対となるEQとして、FRG EEE(「フロッギー」と読んでください)移譲に相応しいモジュールは他にないでしょう。ハイ/ロー・シェルフのペアに挟まれた2つのパラメトリックEQで、モダンなアナログ・ミキシングコンソールに搭載されるようなチャンネル・ストリップからは一風変わった、しかし非常に優れたイコライザーです。
FRG446
McDSPのエンジニアスタッフによって「The Frog」と名付けられたFRG446モジュールは、適度にアグレッシブなコンプ設計が施されており、オーディオ入力に対してすばやく反応します。他のいくつかの6060コンプモジュールでも採用された、フィードバック/フィードフォワード・コンプモード、取扱い厳重注意のネガティブ・コンプレッションも搭載。
FRGX
FRG Xならアップ/ダウンいずれのエキスパンダーも思いのまま。レシオ・コントロールと合わせて、最大24 dBのカットまたはブーストが可能です。調整可能なサイドチェイン・フィルタリングも搭載しています。
GC-1
同時に用いられることの多い、ゲートとコンプレッサー。ならば2つを1つのモジュールにまとめてみようという試みから、GC-1が誕生しました!
Gateセクションで部屋のトーンや不要なバックグラウンドノイズを除去。Rangeコントロールでは最大48 dBまで信号の減衰幅を調整可能です。FASTボタンを有効にすれば、さらに高速な応答特性を得られます。さらに、プリセットされたホールド・タイムを適用するHOLDボタンも用意されています。
Gateからの出力を受け取るCompセクションは、ダイナミックレンジにさらなるコントロールを提供します。GC-1は6060で唯一、オートアタック/リリース・モードを提供するコンプレッサーでもあります。
GC-1は、ルーム・アンビエンス、ノイズといった多様なトーンや要素を含むスネアやキックにコンプをガツンとかけたいとき、特にお薦めしたいモジュールです。また、ボーカルや複数アコースティック楽器の録音から、一部のサウンドや要素をカットしたい場合にも適しています。
iC2
iC2を含む歴代iCompモジュールは、モデリングを始めすべてをMcDSPで独自開発したコンプレッサーです。アタック とリリース・タイムの設定はなく、代わりにユーザーが選択したスレッショルドとレシオの値に基づいて自動調整されます。
iQ
6060コレクション中、唯一の2バンドEQがiQです。あらゆる音楽ジャンルのミックスにおける微調整に最適なモジュールでしょう。ローエンドの「暖かさ」やハイエンドの「艶」が必要なトラックに、iQモジュール が役立つはずです。
ix
このダウンワード・エキスパンダーは、EZ Gと同様に信号を減衰させることが可能です。さらなる追加機能として、iXにはエキスパンダーによる減衰-復帰までのトランジション、スロープを調整するためのレシオの設定が可能となっています。
MEF 1
Mid Emphasis Filter(MEF)の働きは、トラックの低域・高域成分の一部をカットするだけのフィルターにとどまりません。Emphasisコントロールが2つのフィルターバンドの間に残る帯域を強調し、互いに競合することなくトラックを際立たせることができます。
Moo-D
S671のアナログ・サチュレーションはトーンがちょっと合わないな、と感じたら、Moo-Dのクリーミーな真空管オーバードライブの質感がおあつらえかもしれません。個別のトラックはもちろん、ミックス・バスでその個性を発揮するモジュールです。
MOO Q
全真空管による回路設計の特徴といえば、その雄大なヘッドルームと温かみですね。Moo Qはその質感を3バンドのパッケージに収めています。
MT2
Moo Tubeモジュールのエミュレートする全真空管の回路設計に独特のツイストを加えたのがMT2です。中域の感度をMcDSP独自のエンジニアリングで調整し、アタックとリカバリ・タイムを実用性はそのままより緩やかに。多彩な用途に用いることができ、出力の周波数特性もコンプレッション量に応じて動的に変化します。
Opto-C3
Opto-C3とOpto-L3は電気光学式のアッテネーション回路モデルを採用しするモジュールです。Opto-C3がコンプレッサー、Opto-L3はリミッターとして機能します。光学式回路は、一定のdBリダクション量が得られた段階でダイナミック・コンプレッションを『後退』させるよう作用するため、これを指して「ドッグテイル・コンプレッション」とも呼ばれます。Opto-C3、Opto-L3モジュールは、その出力をキー・シグナルとして用いるフィードバック・コンプレッション/リミッター・モードを備えています。より多くのゲインが加わることで、コンプレッション量も増大するため、およそ同じオーディオ・レベルにおいて、手軽により深くコンプレッションを施すことができます。フィードバック・モードは、6060で新たに導入された機能であり、収録の他のコンプレッション・モジュールでも利用できるものがあります。
Opto-L3
Opto-C3とOpto-L3は電気光学式のアッテネーション回路モデルを採用しするモジュールです。Opto-C3がコンプレッサー、Opto-L3はリミッターとして機能します。光学式回路は、一定のdBリダクション量が得られた段階でダイナミック・コンプレッションを『後退』させるよう作用するため、これを指して「ドッグテイル・コンプレッション」とも呼ばれます。Opto-C3、Opto-L3モジュールは、その出力をキー・シグナルとして用いるフィードバック・コンプレッション/リミッター・モードを備えています。より多くのゲインが加わることで、コンプレッション量も増大するため、およそ同じオーディオ・レベルにおいて、手軽により深くコンプレッションを施すことができます。フィードバック・モードは、6060で新たに導入された機能であり、収録の他のコンプレッション・モジュールでも利用できるものがあります。
Over EZ3
なめらかなニー特性に、選択式スレッショルド、レシオ、アタック、リリースと柔軟なコントロールを取り入れたモジュールがOver EZ3です。過去の60xxシリーズでも登場したこのモジュールに新たに追加されたのが、フィードバック・コンプレッション・モードです。また、他に類を見ない「取扱い要注意」のネガティブ・コンプレッション機能も搭載しています。
ネガティブ・コンプレッション・モードを有効にした場合、”最小の”コンプレッション・レシオは∞(無限大):1となります。コンプレッション・レシオのコントロールを上げていくに従い、実際のレシオは減少していき(-100:1, -10:1, -2:1) 、最終的なコンプレッション値は-1:1となります。この最大値の設定において、1dB信号レベルが増加すると、出力レベルは1dB減衰する形となります。その値に関わらず、ネガティブ・コンプレッションは、ポンピングやブリージングといった効果を出力レベルにもたらします。さらに速いアタックとリリース・タイムを設定すると、信号を盛大に歪ませることもできます。ネガティブ・コンプレッション機能の取扱いには十分なご注意を。
PDQ
PDQモジュールは、ブースト (Peak) と カット (Dip)を選択した周波数に対し同時に適用する、特別なEQ回路を搭載しています。このPultecライクな操作方法は他はない独自のサウンドを持ち、通常のEQではなしえない、まったく別のトーンの方向性を見出すのに役立つはずです。 各バンドの‘WIDE’モードを有効にすると、 ブースト (Peak) と カット (Dip)のゲインをさらに引き離す役割を果たします。さらに、PDQの各デフォルト・ゲイン値は+/- 6 dBとなっており、同時に動作するよう意図した設定となっています。しかしPeakとDipを完全に左まで回すと、EQのゲイン特性に対し両者の効果は最小限となります。
S671
ザラリとした手触りをトラックに与えたいなら、S671サチュレーション・モジュールによる仕上げを施すのが良いでしょう。Toneコントールによって、S671は用途に見合う様々な”エッジ感”をもたらしてくれるはずです。
Shine
人工知能(AI)というアイデアそのものは比較的最近のものかもしれませんが、AIをベースにしたコンピューター・モデルによる新しいアルゴリズムの合成手法は、長らく試みられてきました。SHINEモジュールは、AIをベースとしてMcDSPのエンジニアリングによる周波数カーブに近づけるアプローチを採用しています。
SHINEモジュールで用いられたAIトポロジーは、トランスのトランスファー・ファンクションから得られたものです。しかし単純に入力シグナルを正確に出力へと変容・再現するのではなく、McDSPのエンジニアリングは得意とするトーン・ベンディングの手腕にふるい、2つのモードと、モードごと2つのリフト・カーブを創り出しました。特徴的なハイシェルフ・カーブがオーディオ信号にもたらす磨き上げたような輝きから、”SHINE”の名が与えられました。
SOS
Same Old SSSSS (SOS)モジュールは、その過剰な”S”が示すとおり、精巧なチューニングが可能なディエッサーです。モジュール名は、SOS Magazine誌レビューワー、サム・イングリスのディエッサーへの要求に応えたものです。SOSなので”De-SSS for Sam”と言いかえても良いかもしれません。
SOSモジュールにはLow Cutモードが搭載されており、ボーカルやダイアログ・トラックにつきものの、破裂音をはじめとしたローエンド系ノイズを抑制することができます。SOS HF+モードは、選択された周波数のおよそ1オクターブ上の帯域に対するディエッシング感度を高めるための設定です。
SST’78
SST’78モジュールは、MacDSPがカギとなる回路を設計した、ソリッドステート回路モデルのコンプレッサーです。参考までに、SSTは”Super Sonic Transport”の略、ではありません。最大の特徴として、SST’78にはフィードフォワード/フィードバック・コンプレッション、ネガティブ・コンプレッションと、多彩なモードが用意されています。SST’78は非常に速いアタック、リリース・タイムに設定できるため、ネガティブ・コンプレッション回路を有効にすると極端な歪みが発生する場合があります。十分ご注意ください。
TAPE
McDSPの超有名プラグイン(ですよね?)Channel AC202を基礎にして作られたモジュールがTAPEです。しかし、テープ・コンプレッションや再生レスポンスのエミュレーションは、新たに設計し直しています。テープヘッドによる特性の凹みやロールオフを個別に調整でき、リプロ・ヘッド (Modern、Vintage)も選択可能です。テープの磁性体もQuantegy GP9、Ampex 456からタイプを選択できます。テープ・コンプレッションは、主にTAPEに入力される信号レベルによって決まりますが、Compコントロールからもコンプレッション量を調整することができます。テープ・コンプレッション全体量はdBで表示されます。