LM-Correct 2はAvid ProTools、Media Composerで動作するAudioSuiteと、スタンドアローンでのファイル・ベース処理に対応したプラグインです。
モノ〜7.1chサラウンドのオーディオ・リージョンのラウドネス値を瞬時に解析し、ARIB TR-B32、EBU R128、ITU-R B.S 1770-2などの国際規格に合わせたラウドネスレベルのファイルを自動的に生成します。VisLM-H 2などのラウドネス・メータープラグインと合わせて使用することで、ラウドネス管理の精度が向上し、作業時間の短縮にもつながります。
LM-Correct 2の新機能
2015年4月に発表されたLM-Correctのバージョン2では、7.1chサラウンドまでのラウドネス計測と補正に対応、ダイアログ・ゲート機能が追加されました。
さらに、LM-Correct DynApt Extensionを追加することで、例えば、ダイナミックレンジの非常に大きい映画のオーディオトラックを、送出するメディアに合わせて、自動で最適化、単にラウドネス値だけをターゲットに合わせるのではなく、自然な結果を得ることが可能になります。
DynAptアルゴリズムはオーディオ・トラック全体を解析し、トランザクションを解析、ダイアログのあるセクションを特定します。そのあと最新のレベル・ライディング・アルゴリズムを使ってダイアログの明瞭度を確保しながら、ダイナミクスを圧縮、トランザクションも保持します。さらに特定の最大LRA、プログラムの平均ラウドネスなど、ラウドネスのターゲットにも自動的に合わせることができます。
Pro ToolsやMedia Composer上での使用に加え、LM-Correctはスタンドアローンのアプリケーションとしても動作します。コンピューターやサーバーにあるモノ〜7.1chまでのオーディオ・ファイルを解析、必要な平均ラウドネス値に補正したファイルを生成することが可能です。
LM-Correctは最終段階のセーフティネットとしての役割も果たします。完成したファイルに、ラウドネス仕様を満たさないエラーが発見された場合、これをその場で補正することができます。
LM-Correctを使用することで、現在のプロジェクトやエディット環境を離れることなくオーディオの測定や補正を行うことができます。モノ、ステレオ、マルチ・チャンネルを問わず、高速なラウドネス処理が可能です。