DJカートリッジの新たな定番「VNL」にSingle Pack登場!
「針飛びしないカートリッジが欲しい。」これは長年にわたり、ヴァイナルを扱うDJの悲願でした。この夢を叶えるべく、オルトフォンはDMC、IDAなど世界最高のコンペティションでワールドチャンピオンに輝いたターンテーブリストたちに協力を要請。彼らが新時代のDJカートリッジに求めているもの、そしてそのイメージを丁寧に、かつ真摯にピックアップしながら開発を進めました。また、もはや現代の定番となっているDVS環境の使用時にもスムーズに動作することや、近年増加しているポータブリスト環境への対応も考慮され、更にシェルに取付可能かつ軽量という使用アームを選ばない汎用性も重視されました。こうしてターンテーブリストたちとオルトフォンの理想の結集により、極めてクリアで高音質なサウンドとハードプレイ時の針飛び耐性を両立させた夢のカートリッジがついに誕生。あらゆるプレイに対応可能な、DJにとっての新たなスタンダードカートリッジ「VNL」が、定番品として発売されました。
21世紀の決定版、VNLの特徴
21世紀のDJカートリッジの決定版となるべく企画されたVNLは、100年の伝統と最新のテクノロジーが巧みに用いられたオルトフォンの叡智の結晶です。カンチレバーは信頼と実績に富んだ高剛性のアルミ、スタイラスにはセッティングや盤の状態による影響を受けにくい丸針を採用。このスタイラス部分の製造においては最新鋭の全自動ロボティック・アッセンブリが導入され、工業製品としての均一な精度を更に高めることに成功。またカートリッジ本体の組立に際しては各所で超音波接合による溶接を行い、ボディ剛性の強化と軽量化、素材の一体化を実現しています。
カンチレバーを支えるダンパーゴムは、VNLの開発に合わせて専用に設計されました。プレイ中に針飛びを起こさず、高い追従性を保つためには専用ダンパーの開発が不可欠です。このため、オルトフォンは専用ダンパーを完全自社生産としており、極めて厳格な品質管理を行っています。新規設計のハウジングはDJプレイ時に針先位置の視認性が高いという条件をクリアしつつ、分厚く力強いことに定評のあるオルトフォン・サウンドを具現化したものとしてデザインされ、シンプルかつモダンなイメージとなりました。さらに本機のハウジングはシェル取付のネジ穴が貫通型となっているため、様々なヘッドシェル・トーンアームへの取り付けや微調整を容易としています。本体自重も6.5gと軽量につき、軽質量なカートリッジの使用を想定したトーンアームでも使用することが可能です。そしてこのVNLは、ハードなスクラッチやバックスピンなどのプレイにも十分に耐えうる剛性をもち、かつDVS・通常のヴァイナルを問わず高いトラッキング性能を発揮。また本機に採用された丸針のスタイラスチップは、スクラッチやバックキューイングを行った際のヴァイナルの摩耗を最小限に抑えることが可能です。
VNLはダンパーをはじめとするサスペンション部分の柔らかさやプレイ時の感覚が異なる3種類の交換針が用意されています。これはターンテーブリスト達からの強い要望によって仕様に加えられたものです。彼らのプレイスタイルは千差万別であり、針飛びが発生せず最適と考えられるサスペンションの柔らかさも各人によって異なります。その多数の候補の中から3種類が選定され、「Stylus VNLⅠ」「Stylus VNL Ⅱ」「Stylus VNL Ⅲ」という交換針が誕生しました。このうち「Ⅰ」が最も柔らかく、数字が大きくなるにつれて硬くなります。また同様に、音色も数字が大きくなるにつれてシャープになるため、盤やシーンに合わせて即座に音色を変化させることが可能。DJプレイのスタイルや用途、感覚の好みによって自在に針先を交換できる「表現の自由度」の高さがオルトフォンの示す新たなDJカートリッジのスタイルです。VNL Single Packには標準となる「Stylus VNL Ⅱ」が付属しており、「Ⅰ」および「Ⅲ」は必要に応じて別途お求め頂くことでお楽しみ頂けます。