REmatrixは5つのジャンルに分かれたインパルス・レスポンス(以下「IR」)・サンプリング機能を持ち、複雑で独特な空間表現を生み出します。リバーブ音に後続のエフェクト・チェインで空気感や温かみを加え、さらには残響感を全く新しくリシェイプし、これまでのどんなツールでも得られなかったリバーブ・キャラクターをREmatrixで体感して下さい。
REmatrixを選択する理由
サンプルとなる空間を再現する際にはIRリバーブは非常に有効なエフェクトです。しかし一般的なIRリバーブはサウンドアレンジの幅が狭く単純なエディットしかできず、シミュレートした空間特性を積極的に変更して行くことができませんでした。
複雑なコントロールが必要な場合はどうでしょう?オリジナルのIRサンプルの様々な要素を編集したい時はどうでしょう?REmatrixで答えを見つけて下さい。
答えはREmatrixの中に
REmatrixは5つのリバーブ・プロセッシングを同時に平行して行う機能を持ちます。互いに独立してリバーブ処理を行う5種類のIRをサミングし、あなただけのオリジナルIRを完成させて下さい。それぞれのIRセクションは、複数のパラメーターによる調整と、2種類のEQを追加して音色を好みに仕上げるエディターも搭載しています。リバーブ音に磨きをかけ最終ミックスに馴染ませる為の6種類ものマスターエフェクト(MODULATION、DRIVE、DELAY等)でREmatrixプロセッシングを締めくくりましょう。
かつてないほどの柔軟性と操作性を持ったコンボリューション・リバーブの融合、それがREmatrixです。
高品質なファクトリー・ライブラリを使用して、あるいは自分だけのカスタム・ライブラリを駆使しながら、全く新しい観点からリバーブにアプローチし、ユニークかつ圧倒的な質感を体験して下さい。
・5つのIRマトリックスを持つマルチレイヤー・コンボリューション・リバーブ
・6種類のマスターエフェクト
-アルゴリズミック・リバーブ
-ディレイ
-モジュレーション
-ドライブ
-コンプレッサー
-イコライザー
・250種類のImpulse Response
・ジャンル、楽器などでカテゴリ分けされた400を超える即戦力プリセット
・IR、パラメーターの変更時にも音が途切れないシームレス・プロセッシング
・調整可能なファクトリーIR
・インポート可能なユーザーIR
・各IRセクションの調整ポイント
-EQ
-Length
-Delay
-Stereo Field
・全てのパラメーターをオートメーションへアサイン可能
・低CPU負荷仕様
・ゼロ・レイテンシー
使い方
Unlimited tonal flavors
最も素早くREmatrixを使用するには、ファクトリー・プリセットを読み込み5つのIRをバランス良く調整して下さい。
自分だけのオリジナルプリセット作成は非常に簡単で、今までにない操作感を味わう事ができます。例えばプリセット作成の一例をご紹介しましょう。
1:まずは適切な量のHALL IRを設定します。
2:ステレオフィールドを絞ったROOM IRでモノラル成分を安定させます。
3:PLATE IRでステレオ・ワイズに僅かに広がりを持たせ、音楽的で生き生きとしたディケイを感じさせます。
4:スピード感をつける為にEARLY IRを付け加えましょう。
5:最後にSPECIAL IRの調整で、リバーブ全体の立体感を演出します。
Master effect section
前述の通りREmatrixはMOD、REV、DELAY、DRIVE、COMP、EQと6つのマスターエフェクトを搭載しています。
IRセクションを思い通りのバランスに調整ができたら、設定された5つのコンボルバーにモジュレーション・コントロール(MOD)で煌びやかさを加えます。歪み感(DRIVE)とコンプレッション(COMP)ノブでキャラクターに積極的な色付けもできます。ルームマイクに深くコンプレッサーをかけ歪みがかかった気持ちのよいサウンドを再現しましょう。
OVERLOUD製リバーブ「BREVERB2」をベースにしたアルゴリズミック・リバーブ(REV)は、テイルのナチュラルさとリアリティを確保する必須のツールです。基本的にREVエフェクトはコンボリューション・リバーブと併用してご使用下さい。
これはディレイエフェクト(DELAY)にも同様の事が言えます。空間の奥行きや広がりを創造し、REmatrixの多様性とトーン・エディットの可能性を無限に広げて行きます。
Full control over each IR property
5つのIRセクションはプラグインウィンドウ左側に表示されるExtended Control上で自由にカスタム可能です。
2タイプのパラメトリック・イコライザー「EQ1」「EQ2」、リバーブ音のステレオポジションをコントロールする「PAN」、音場全体のステレオ・ワイズを調整する「STEREO」。
「LENGTH」はIRのデュレーションの長短を調節します。そして最後の「DELAY」は各リバーブのかかり始めのポイントを遅らせるイニシャル・ディレイタイムを決定します。