レコーディング、ミキシング、さらにマスタリングまで、すべてを高い次元で表現するNew Standardケーブル
PA-02 TRS V2の概要
レコーディングからミキシング、さらにマスタリングとなれば、扱う情報量は膨大です。まして音楽のハイレゾリューション化が大きなトレンドである現代において、実音の正確なピッチや倍音の把握、EQののり、ダイナミクスプロセッサーのかかりやスピード、音像の滲みやダブつきの排除、などケアーすべき点は多岐に渡ります。そしてこれらはすべて音楽を生み出すために必要な要素です。 瞬時にすべてのパートと状況を把握する、作業性の向上は時間の効率化にもつながります。
たとえ倍音の豊かなボーカルであっても、レコーディング段階でその聴こえる音をありのままに収音し伝送しなければ意味はありません。またミックス段階で、録音した音の芯が見えなければ無駄なEQ処理を強いられ、そうして出来上がったパートは無駄にブーストされたものになってしまいます。 意図的なものであれ、そうでないものであれ、まず本来聴こえている音を正確に把握することがスタートです。音楽制作に必要な音は、無駄な色づけとしての明るさによる聴こえの良い音ではなく、音の輪郭や前後感、空間やリバーブの減衰スピードなどをストレスなくモニターできる正確さです。
このように多岐に渡って求められる、音楽制作に必要な正確性に、精密導体”102SSC”を搭載したPA-02 V2 seriesが応えます。
“102SSC”は、素材ありきの導体ではありません。かつてない精度と技術で作り上げられた「精密導体」です。
PA-02 V2ではコアとなる導体に精密導体“102SSC”を搭載しています。精密導体“102SSC” は「普遍的な材料を世界最高峰の技術と品質で生産する」というコンセプトのもと、1年半の時間を費やし、自らの手で創りあげた導体です。精密導体“102SSC” はリサイクル銅を含まないバージン銅のみを使用しています。
精密導体“102SSC” はこの選りすぐられた母材を使用するだけではなく、銅の不純物を除去するための機械ピーリング、天然ダイヤモンドダイスを使用した線引き、工程内での2度に渡るアニール処理など、1本のケーブルを作るために多岐に渡る技術を惜しみなく投入し、導体表面を極限まで平滑化(Special SurfaceCopper)。
結果として通常の銅線をはるかにしのぐ優れた導電率(102.3%IACS)を実現しています。またそれぞれの素線径は標準誤差許容値±8μm をはるかに凌ぐ±1μm以内を達成。高精度で作り上げられた素線は、最終工程の撚り加工において世界ではじめて3E撚り構造(*)を採用。3種類の異なる線径を撚りあわせることにより素線間の空隙が最小限に抑えられ、素線密度が向上させています。
さらに導体の鮮度を重要視し、出荷・製造着手の最短化と製造管理を実践するなど、見えないところへの徹底したこだわりをいくつも経て、精密導体“102SSC”は作り上げられています。(*三洲電線 特許公開20141-060061)
かつてない精度と技術で作り上げられた「精密導体」“102SSC”を搭載し登場したPA-02 V2 seriesは、スタンダードなマイクケーブルとしての役割だけでなく、情報量の多いモニターセクションやI/O周り、楽器単体まで含めたバランス・アンバランス接続全般をカバーするラインナップをご用意しています。