Mono 4 Band EQ for the API 500 Series
DRS-EQは、API500フォーマットのモノラル・4バンドEQです。API500フォーマット・モジュールのコンパクトなボディにもかかわらず、同社製フルサイズ・アウトボード「DRS Q4 mk2」と音質、機能の面において同等のクオリティを確保しています。そのサウンドは非常にパワフルかつ音楽的なもので、ボーカル、ドラム、各楽器のサウンドを作り上げるための最適なEQと言えるでしょう。
4バンドの各周波数帯は+/-16dBのカット/ブースト機能と、高域は2wayのフリーケンシー・セレクト、以下3バンドは3wayの中心周波数を選択可能。さらに80Hz以下をカットするハイパスフィルターの組み合わせで、ワイドな周波数特性を持つソースに対しても音楽的なアプローチを持ってイコライジングが可能です。
フロントパネルは5つのノブと4つのスイッチ、2つのボタンで構成されています。
High Band
10kHz – 15kHzの2wayセレクタ・スイッチによる+/-16dBシェルビングEQ
High-Mid Band
1.6kHz – 3kHz – 6kHzの3wayセレクタ・スイッチによる+/-16dBピーキングEQ
Low-Mid Band
200Hz – 400Hz – 800Hzの3wayセレクタ・スイッチによる+/-16dBピーキングEQ
Low Band
40Hz – 80Hz – 130Hzの3wayセレクタ・スイッチによる+/-16dBシェルビングEQ
Eq INボタン
イコライザーのON/OFFを選択します。EQオンの時に点灯します。
HPFボタン
80Hz以下をカットする6dB/Octのハイパスフィルター。4バンドEQに加えて低域の処理にバリエーションが加わります。
O/P LEVEL
Phoenix製カスタム・トランス搭載のクラスAアウトプット・ステージによりDRS-1Rと同様に最大+26dBの高出力仕様。EQバイパス時にも機能し、サチュレーション効果が得られます。
Phoenix Audio社製フルサイズ・アウトボード「DRS Q4 mk2」「DRS Q4m mk2」と同様のイコライジング・ポイントと可変幅を持つDRS-EQは、サウンドクオリティまたコンポーネントの面においても一切劣る部分がありません。通常API500規格ラックにマウントされたモジュールは16Vで駆動しますが、Phoenix Audioの500シリーズ・モジュールはオリジナル・パワーサプライを搭載しており24Vで駆動する設計となっています。それ故にコンパクトなボディ設計の中でも、ラックサイズのアウトボードと同等の音質を実現し、クオリティをロスすることがありません。Phoenix Audioの理想のサウンドを500サイズで十分に実感して下さい。
DRS-EQにはアウトプットレベルを表示する5つのLEDインジケーターが搭載されています。-2~+10dBは緑色LED、+13dBは黄色LED、+18dBは赤色LEDで表示されます。+26dBのワイドなヘッドルームを備えているので、LEDインジケーターが赤色に点灯してもさらにゲインを稼ぐ事ができます。一般的なマイク・プリアンプの様なクリッピングのサインではなく、純粋にDRS-EQの出力レベルを示すものですので、赤色LEDが点灯した出力からさらに最大+8dBのマージンがあります。