当店の取り扱うRME製品は株式会社シンタックスジャパンの取り扱う国内正規流通品となります。シンタックスジャパンの提供する3年保証のサービスが提供されます。
RME製品3年保証概要
国内正規流通品のRME 製品は、製品登録を行なっていただくことで通常の1年保証に加えて追加で2 年延長され、購入日から3年間の製品保証が提供されます。
また、保証期間の変更は新しくご購入いただくお客様だけでなく、既に製品をお持ちのユーザー様も対象となります。
3年保証を受けるためには、シンタックスジャパン公式サイトからの製品登録が必要となります。
※中古品、転売品、並行輸入品は対象外です。
M-1620 Proは、16チャンネルのアナログ入力と20チャンネルのアナログ出力を搭載し、ライン・レベル信号をMADI、AVB/Milan、ADATへとシームレスに相互変換・統合可能な、革新的なAD/DAコンバーター & デジタル・パッチベイ・ルーターです。
視認性に優れたLEDメーターとディスプレイで構成された新設計のフロント・パネル、チャンネル単位の+13 / +19 / +24 dBu入出力レベル切替、2系統の独立ヘッドフォン出力、最先端のコンバーター回路と柔軟な内部ルーティング、RME独自のジッター抑制技術「SteadyClock FS」、そしてリダンダント対応のMADI・ネットワーク・電源接続を搭載*。これらすべてを、わずか1Uラックサイズに集約し、次世代イマーシブ・スタジオ構築の新たな基準を打ち立てます。
M-1620 Proは、イマーシブ・オーディオ再生、マルチチャンネル収録、ライブPA、ポストプロダクション、放送設備、そしてハイエンド・オーディオ・システムの構築に至るまで、あらゆるプロフェッショナル環境で圧倒的なパフォーマンスを発揮します。
* MADIおよび電源のリダンダント構成には、別売のオプションが必要です。
入出力
ライン入力 × 16 (D-Sub 25ピン ブレイクアウト・ケーブル経由) |
ライン出力 × 16 (D-Sub 25ピン ブレイクアウト・ケーブル経由) |
ヘッドフォン出力 × 2 | ADAT入出力 × 4 |
MADIオプティカルSFP × 1 (オプションで利用可能:シングルモード or マルチモード) |
リダンダント電源 × 1 (オプション) |
ワード・クロック入出力 × 1 | MADIコアキシャル入出力 × 1 |
ギガビット・イーサネット(802.3準拠)× 2 | USB端子 × 1 (ファームウェア更新、リモート・コントロール用) |
M-1620 Proは、ADAT、AVB/Milanネットワーク(ギガビット・イーサネット対応)、MADI(コアキシャル、およびオプションのSFPモジュールによるオプティカル)、さらにアナログの各入出力を備え、デジタルとアナログの信号をこの1台でシームレスに統合します。
コンバーター部には、インパルス応答と周波数特性を最適化できるアンチエイリアス・フィルター設定機能を搭載。RME独自のSteadyClock FSテクノロジーによるジッター抑制とあわせて、非常に精密でクリアな音質を実現し、プロフェッショナルなオーディオ環境に求められる高解像度と安定性を兼ね備えています。
また、MADIコアキシャル端子に加えて、ワードクロック用の独立したBNC端子も装備。さらに、豊富なアナログI/Oにより、イマーシブ・スタジオやライブ環境はもちろん、多彩なアウトボード機器を活用するレコーディング・エンジニアにとっても、信頼性の高いオーディオ伝送と柔軟なシステム構築を可能にします。
高品位なアナログ入出力
M-1620 Proは、プロフェッショナル環境に求められる高音質と柔軟な入出力設定を兼ね備え、各16チャンネルのアナログ入出力に加え、2系統のヘッドフォン出力を搭載しています。
アナログ入出力は、リア・パネルのD-Sub端子を介して接続し、+13 / +19 / +24 dBu (@0 dBFS)の3段階で基準レベルをチャンネルごとに個別設定することができます。一般的にこの機能はデジタル・トリムで実装されますが、M-1620 Proではアナログ領域で処理を行っているため、ライン・レベルに切り替えてもコンバーターのS/N比を損なうことなく、最適なレベル・マッチングが可能です。
さらに、各チャンネルはリモート操作による設定変更やミュートにも対応しており、現場での迅速かつ柔軟な運用をサポートします。
多彩なデジタル入出力
M-1620 Proは、2系統のMADI入出力(オプティカル / オプションのコアキシャル)、最大8ストリーム / 128チャンネル対応のMILAN準拠AVB入出力、4系統のADAT入出力を備えており、用途に応じた多様なフォーマットをサポートします。これにより、さまざまなオーディオ機器との接続に柔軟に対応可能です。すべてのデジタル入出力は自由にルーティングでき、AD/DA変換、デジタル・フォーマット変換、ルーターとして活用できます。
MADI入出力はリダンダント構成に対応しており、コアキシャルMADI入力は信号が途切れた場合にオプティカルMADI入力に自動で切り替わるように設定可能で、安定した運用を維持します。
設定やルーティングは、ウェブ・リモートによって直感的に設定可能です。
あらゆる信号を高解像度でモニタリング可能なヘッドフォン出力
M-1620 Proは、フロント・パネルに2系統のヘッドフォン出力を搭載。アナログ/デジタルを問わず、すべての入力信号を高解像度でモニタリング可能です。解像度は24 bit、S/N比111 dB(A)以上、THD+Nは0.001%未満と、プロフェッショナルの現場でも信頼できるクオリティを実現しています。
使用するヘッドフォンの特性やモニタリング環境に応じて、各出力端子ごとに出力レベルを+4 dBu / +19 dBuの2段階で切り替えることが可能です。ロー・インピーダンスからハイ・インピーダンスのヘッドフォンまで幅広く対応し、理想的なヘッドフォンモニタリング環境を提供します。
このヘッドフォン出力は、モノラル・バランス端子として、+10 dBu / +25 dBu(@0 dBFS)の出力レベルに対応し、高品質なライン出力として利用可能です。
迅速な操作性とパッチベイ機能
M-1620 Proは、フロント・パネルからデバイスの状態を直接コントロール可能で、すべての機能に直感的にアクセスできます。
さらにM-1620 Proは、あらゆるネットワーク・リンク(Wi-Fiを含む)を介したWebインターフェイスを利用して、ルーティングやデバイス設定などのすべての操作をリモートで迅速に行えます。統合されたルーティング・マトリックスにより、すべてのアナログ入力とすべてのデジタル信号やAVBストリームを、ヘッドフォン出力に直接ルーティング可能。これにより、オーディオ信号やクロッキング、接続などを分かり易く確認しながら、トラブル・シューティングを迅速に行えます。
ウェブ・リモート画面
AVB/Milan準拠でネットワーク・オーディオがより確実、簡単に
M-1620 Proは、Milan認証モデルであり、ディタミニスティック(確定的)なネットワーク環境のもと、48 kHzで最大128チャンネル、96 kHzで最大96チャンネル、192 kHzで最大64チャンネルの音声信号を低遅延で送受信します。 MilanはAVBの規格のひとつで、厳格なフォーマットの統一をすることで互換性の問題を解決します。よってMilan対応機器同士の完全な互換性を保証し、信頼性の高い相互運用を提供します。
MilanにはIEEE 1722.1 ATDECCというオープン規格が含まれており、接続の制御だけでなくオーディオ・デバイス全体の制御も可能です。このオープン規格を利用してd&b audiotechnikとL-Acousticsが共同開発したATDECCコントローラー「Milan Manager」を使用することで、直感的でわかりやすい操作が可能です。
信頼を支えるリダンダント設計と柔軟な操作性
M-1620 Proは、高い信頼性を実現するために3つのリダンダント設計を採用しています。2つのネットワーク・ポート、2つのMADI入出力端子(オプティカル端子は、オプションのオプティカルMADI SFPモジュールを使用)、ACおよび12V DC電源入力(オプション)を装備。システムに異常が発生すると即座に通知されるため、シームレスな運用をサポートします。
また、完全なスタンドアローン動作により、デバイス本体から直接設定操作が可能。素早い設定変更やユーザー定義のプリセットを簡単に呼び出すことができます。
1000兆分の1秒精度のクロック
デジタル・オーディオでは、オーディオ・ビットとリファレンスとなる時間軸の間に相関関係を要するため、クロック周波数は重要な要素です。しかしながら、クロック周波数は常に安定しているとは限りません。M-1620 Proは、SteadyClock FS回路を搭載し、ジッター値をフェムト秒(1000兆分の1秒)単位の精度で抑制させることができます。よって全てのクロック・モードにおいて高品質なアナログ・コンバージョンを提供します。RME製品のデジタル・コンバージョンは、一切のデータ損失や音質劣化なく行われ、またSteadyClock FSは音像が劣化しないことを保証します。より深い奥行きと、クリアな音像により、録音とミックス作業を正しく精密に行うことができます。
オプティカルMADI SFPモジュール(オプションで利用可能)
オプションで利用可能なMADI SFPモジュールにより、オプティカルSFPトランシーバーをM-1620 Proに追加できます。
このMADI SFPモジュールによって、MADIオプティカル接続のオーディオ信号(最大64チャンネル)の伝送が追加で利用可能になります。
MADI SFPモジュールは、マルチモード・バージョンもしくはシングルモード・バージョンから選択可能で、RMEのMADIデバイスの電源がオンになっている場合でも、電源を切らずに挿入・取り外しが可能です。