界最高峰の2チャンネル・マイクプリアンプ
Rupert Neve Designs のベストセラー Shelford Channel は、1073、1064、2254 といった、Rupert 氏のクラシック・モジュールに備わっていた技術を、現代のスタジオのために再考し、進化させたものです。
皆様のご要望に応え登場するこの 5025 Dual Shelford Mic Pre は、数多のエンジニアやミュージシャンにとって手放せないツールとなっているフラッグシップ・プリアンプの2チャンネルバージョン、つまり Rupert Neve Designs が誇る Shelford マイクプリアンプ2基を電源を内蔵した1Uラックスペースに収めた、世界最高の2チャンネル・マイクプリアンプです。
トランスフォーマーゲイン仕様のマイクプリ
リトルシェルフォード時代の Rupert 氏の設計と同様に、5025 も、初段で 15 dB のゲインをもたらすマイク入力にカスタムのステップアップトランスを備えます。この特別なトランスは、周囲のクラスA回路との緻密な統合によって、数多のクラシックレコードで聴くことのできる、大胆で魔法のような中域を湛えるサウンドにとって欠かせない要素です。
Rupert 氏の設計に見られる豊かな倍音の大部分は、出力トランスとそれを取り巻くA級アンプの産物と言えますが、このステップアップ入力トランスは、独自の「音楽的な」増強効果をもたらします ─ その秘密は、主に入力トランスのリアクティブ・インピーダンス特性と、接続されているマイクとの相互作用によるもので、低域では絶妙なノンリニアの倍音成分を、そして高域では他で味わえないような甘さを生み出します。
Shelford Channel と 5025 の入力ステージを開発するにあたり目指したのは、単純にクラシックなデザインを再現することではなく、培われた技術による紛れもないサウンド、広帯域幅の周波数特性、いかなるゲイン設定でも一貫して素晴らしいアンプ性能、そして驚くほどの低ノイズによる動作を組み合わせることでした。
これを実現すべく、カスタムトランスの設計と最適化が慎重に行われ、入力トランスには完全なミューメタルシールドが施されました。結果として、5025 は、10 Hz 未満から 60 kHz を超えるに至るまでがフラットで、最大限ピュアなトーンと最高レベルの汎用性をもたらします。
Silk とは?
5025 に備わる Silk(シルク)と Texture(テクスチャー)回路は、出力段の倍音成分量(および種類)を微調整することを可能にします。つまり、透明感溢れるサウンドから、Rupert 氏のビンテージ・モジュールがもたらした約10倍ものサウンドカラーを生み出す設定まで、非常にユニークな2つのモード間を行き来できるのです。どんなサウンドをお求めですか?いかなるサウンドでも、きっと Silk が応えてくれることでしょう!
Silk RED を有効にすると、ソースの高域と中高域の倍音成分が強調されます。
トップエンドに煌びやかさが加わるため、ボーカル、スネア、弦楽器、ピアノ、その他のアコースティック楽器などのソースに適しています。
Silk BLUE を有効にすると、ソースの低域と中低域の倍音成分が強調されます。
ボトムエンドの補強として、ドラム、ベースギター、ヘビーなエレクトリックギター、男性ボーカル、シンセサイザーなどのソースに適しています。
デュアル出力トランス
Silk 回路を補完するのが、Rupert Neve Designs の特徴であるデュアル出力トポロジーを採用したカスタムの出力トランスです。5025 は、メイン(+26 dBu)と -6 dB(+20 dBu)の2つの出力を備えており、後段のコンバーターなどをクリップさせることなく、心地よいトランスサチュレーションが得られるまでプリアンプをフルドライブすることができます。
メイン出力は、出力段でのノンリニアな動作による色付けを回避し、高いレベルでより純真無垢なサウンドを捉えられるよう設計されています。一方の -6 dB 出力では、エンジニアが 5052 をフルドライブすることを叶え、多くの業務用インターフェイスをクリッピングさせることなく、ノンリニア特有の「色付け」でダイナミックなトーンを付加できます。ボーカル、ギター、ドラム、あるいはその他の楽器において、これらの出力はトランスがもたらすノンリニアな倍音成分の「スイートスポット」へと容易に達し、他のプリアンプでは真似できない方法で、収録されるパフォーマンスに生命を吹き込みます。