2015年の発売以来、実に 25,000 チャンネル以上の出荷実績を誇る RNDI は、世界中の耳の肥えた多くのミュージシャンやエンジニアに選ばれる DI として、確たる地位を築いています。そのカスタムトランスとディスクリート FET アンプは、あらゆるソースの倍音の深みを余すことなく捉える活力と明瞭さを提供し、揺るぎない信頼性によって、数多のツアーアーティストに採用されています。
この愛すべき回路を1Uラックサイズに8チャンネル分搭載する RNDI-8 は、ステージリグ、スタジオ、あるいはシンセファンにとって、理想的なソリューションとなります。RNDI-8 によって、圧倒的なダイレクトサウンドを瞬時に手にしましょう。
RNDI-8 は、エレキギター&ベース、シンセサイザー、キーボード、ピエゾピックアップなど、楽器レベルのソースをダイレクトに受け止めることができます。
Rupert Neve 氏のカスタムトランスを中心に構成されたクラスAディスクリート回路は、5 Hz から 90 kHz 超の領域まで、極めて自然なサウンドを実現します。各チャンネルは最大 +21 dBu(パッド使用時は +31 dBu)の入力レベルに対応し、低インピーダンスのトランスカップリング出力によって、長いケーブルを使用した場合でも機器間の信号損失を最小限に留めます。
トランス + ディスクリートFET : 両者のいいとこ取り
RNDI-8 の特徴的なサウンドは、カスタムのトランスとクラスAディスクリート FET 入力アンプから生まれます。これらを慎重に組み合わせた設計が、RNDI-8 のユニークな精度、トーン、レスポンスの鍵となります。
- 8つのカスタムトランス
RNDI-8 に備わるカスタムワウンドの出力トランスは、サウンドに音楽的な倍音と立体感を加えながらアイソレーションを実現します。低インピーダンスのトランスバランス出力は、長距離経路であっても、一貫したパフォーマンスを発揮することができます。これは、アンプに接続する前段の信号が100フィート以上に渡るライブ/スタジオ環境に関わらず、非常に重要なポイントとなるでしょう。
- クラスAディスクリート FET 入力アンプ
RNDI-8 のクラスAディスクリート FET 入力アンプは、48Vファンタム電源によって 2 MΩ 以上のハイインピーダンス入力を実現し、幅広い楽器で安定した性能を発揮します。また、クラスA設計が、信号に付加されるクロスオーバーディストーションを排除します。RNDI-8 では、基本波に対して2次倍音(オクターブ上)と3次倍音(オクターブ上の5度)の高調波が含まれます。この音楽的な倍音が微妙に存在することで、原音の豊かさが強調され、素晴らしい特性を得られます。加えて、ディスクリート設計である RNDI-8 は、ICやデジタルパーツの類を採用せず、トーンに悪影響を与える要素を完璧に排除しています。
絶大なヘッドルームと広帯域幅
RNDI-8 の周波数特性は、5 Hz から 90 kHz に渡る、他に類を見ない広帯域を実現しています。この広帯域と出力トランスによる倍音強化が相まり、轟くようなローエンドと、圧倒的な奥行き感を得ることができます。もちろん、中域の豊かさやトップエンドの輝きなど、楽器が本体持つ特徴を損なうこともありません。
最大入力レベルは +21 dBu(標準)であるため、楽器だけでなく、オーディオインターフェイスやドラムマシンなど、プロフェッショナルなラインレベルのソースにも対応します。-10 dB のパッドを有効にすれば +31 dBu となり、高出力のDJミキサーにも十分対応できます。RNDI-8 は、接続する楽器やソースを選ばない汎用性の高いモデルです。
2つのグランドリフトオプション
RNDI-8 は、リアパネルに8つの “PIN 1 ISOLATE” スイッチを備え、一般的に知られる DI の 「リフト」オプションを提供します。このボタンを押すと、通常、信号経路にある主だったハムノイズの発生源を取り除くことができます。
加えて、RNDI-8 はフロントパネルにも8つのグランドリフトボタンを備えており、各チャンネルの回路グランドをシャーシグランドから分離し、不要なグランドハムを除去するのに有用なオプションを提供します。