パーカッショントラックのアタックをはっきりさせたい。耳障りなアタックをソフトにして、生楽器のトラックを自然な音にしたい。そんな処理は、Transient Modulator = TransModにおまかせください。
TransModは、素材のトランジエントを調整することでアタックを強調したりソフトにすることができるプラグインです。入力された信号に動作が追従するアダプティブ処理を採用しているため、原音のクオリティを損なうこと無く、高度な処理を最小限のパラメーターで実現しています。
動作開始のインプットレベルを設定するThreshold、ダイナミック・ゲインコントロールの対象外となる処理レベルを設定するDeadband、トランジエント調整を行う時間の長さを調整するOvershoot(小さい値では、トランジエントのほんの一瞬のアタックにだけ作用します)、エンベロープ検知のアタックタイムを調整するRise Timeなど、シンプルにサウンドの追い込みが可能です。TransMod全体の動作はRatioスライダーで設定でき、プラス方向ではトランジエントが強調され、マイナス方向ではトランジエントがソフトになります。
その他にも、Inflatorゆずりのエンジンで、クリッピングを防止すると同時に、最終的な音圧をかせぐことができるOverdriveも搭載。100%に設定すると6dBレベルが上がりますが、デジタルクリッピングを起こさずに倍音構成に作用して、音に暖かみを加えることができます。