「ALBION V TUNDRA」は、北欧の氷河からインスパイアされた、森の香りがするような、孤独と静けさを思い起こすような地球の音をオーケストラで構築したコンポーザー・ツールです。
「ALBION V TUNDRA」のために、スカンディナヴィアの精神を持った100ピースにも及ぶサイレントでエッジなオーケストラ演奏を、今までにない手法でサンプリングしました。オーケストラのコンテンツは、ドローン・サウンド、パーカッション、そしてキャラクター性溢れるワープシンセ・セクションで構成されています。
制作の背景
Spitfire Audio は北欧で「音の長旅」をしました。氷河を発見し、掘り出し、調べるための旅です。そしてロンドンに戻ったあとは大規模のオーケストラをセッティングしました。空の上から天使の声が響いてくるような伝統的なスタイルではなく、地上の苔からしみ込んでくるような、エストニアの森の香りがするような、スコットランドの湖のような、ノルウェイのフィヨルド、そしてアイスランドのツンドラと永久表土の中でかがんだときの孤独と静けさを思い起こすような音。すなわちこの地球の音をオーケストラで作り上げようと思ったのです。
今日までの長い間に、Spitfire Audio はあらゆる規模のオーケストラをレコーディングしてきました。過去10年間を通してのテーマは、どのようにありのままの演奏を収録するかでした。しかし、どのシチュエーションでサンプリング音源が活かされるかも知っています。それはもっとも静かなサウンド/演奏です。ありのままの演奏を収録することと、静かな演奏の両方を大切に、Spitfire Audio は、アルヴォ・ぺルトやシベリウス、グレツキ氏の最も人気のあるレコーディングを勉強しました。そしてスカンディナビアとアイスランドから現れてきた新しい才能溢れるアーティストを観察しながら、彼らにインスパイアされ、この新しいツールのセットを作り出したのです。
長い付き合いのあるコラボレーター、オーケストレーター、コンテンポラリー・コンポーザーのベン・フォスケット氏と協力して、サンプルのフルダイナミックのセットのレコーディングを用意しました。ダイナミクスのトップレベルをmp (Mezzo Piano またはMedium Quiet)と決め、今までしたことのない本当に静かなサウンドをレコーディングしました。Spitfire Audio のチーフ・エンジニアがロンドンのエア・スタジオを使い、スタジオの素晴らしいアーリー・リフレクションを丁寧にサンプリングし、100名もの素晴らしい奏者達に与えた細かく絶妙な演奏指示を完璧にレコーディングしてくれました。
レビュー/インタビュー