「KEPLER ORCHESTRA」は、最先端の映画、テレビ、ゲームのスコアを書くための秘密兵器となりうるシネマティック・オーケストラ音源です。シンプルなサウンドから複雑なサウンドスケープまで、連動するオーケストラのリズムを作り出すことによって、様々な動き、スピード、アトモスフィアづくりを容易にします。そして「Systems Grid」エンジンは、リピテーション、ドップラー効果、スウェルやシャードを作り出し「Mercury Synth」エンジンは、揺いだ、そして宇宙にインスパイアされたサウンドを作り出し、楽曲の世界観を拡張します。
AIR Studio One で収録され、チェンバーサイズのオーケストラをフィーチャーした「KEPLER ORCHESTRA」は、20世紀後半のアメリカの偉大なシステム・コンポーザー、Terry Riley、Philip Glass、Steve Reich、John Adams からインスピレーションを受けています。
オーケストラル・オデッセイ
40本のストリグスと13本のウッドウィンズ、19本のブラスで構成されたフルオーケストラは、有名な「Bernard Herrmann」や「Studio Orchestra シリーズ」と同じく、伝説のAir Lyndhurst の鮮明で活気に満ちたアコースティック環境下で収録されました。Harry Wilson によるプロデュースとBen Foskett によるオーケストレーション、そして有名なエンジニアであるFiona Cruickshank と伝説的なNeve Montserrat プリアンプが、これまでにないサンプリングによる54のユニークなアーティキュレーションと演奏スタイルをライブラリ化しました。Fiona Cruickshank によって作成されたフルミックスオプション(複数のマイク位置: Close、Ambient、Mid&Wide)と「Systems Grid」エンジン、そして259のスナップショットが、究極の操作性と無限のインスピレーションを与えます。そしてもちろん本ライブラリは、私たちSPITFIRE AUDIO の既存のオーケストラライブラリと完璧に一緒に使えるよう設計されています。「KEPLER ORCHESTRA」は映画、テレビとゲームのための洗練されたスコアを制作しようとしている現代のオーケストレーションの最先端を探検するきっかけでもあります。
システム・グリッド
革新的で音楽的なニュアンスを持ったアーティキュレーション(リピテーションからドップラー効果、スウェル、シャード、脈動感ある動きまで)の組み合わせと共に、私たちSPITFIRE AUDIO の大成功を収めたEvo Grid 技術に基づく洗練された「Systems Grid」(システム・グリッド)エンジンでは、従来のサンプリング音源では作れない、リアルで響きのある複雑なポリリズムを簡単に作成することができます。本ライブラリのドライサウンドを使うことで、正確なディテールや広大な動き、スピード感の印象を与えることができます。お気に入りのリバーブを使えば、壮大で雰囲気のあるサウンドスケープを作成することもできます。
「Systems Grid」(システム・グリッド)エンジンは私たちSPITFIRE AUDIO のEvo Grid に似ていますが、システム・グリッドは、非常にインタラクティブなアーティキュレーションマッピングツールです。ペグを使用して異なるテクスチャを作成するのではなく、時分割(2つ組、3つ組、5つ組および7つ組の時間)で分割し、DAWのテンポと同期し、さまざまなリズムの洗練された組み合わせを効果的に作成できます。また複雑なオーケストレーションを作成する際にサンプルで再現することはほぼ不可能である再ボウイングの問題も解決しました。Evolutions ライブラリと同様に、右側のFXパネルを使用して各サウンドをパンしたり微調整することができます。
これはフレーズライブラリでも、フレーズライブラリが進化したものでもありません。精細かつ洗練されたアーティキュレーションとサウンド素材のセットであり、複雑でニュアンスのある独自のフレーズを簡単にコントロールできるように設計されています。「KEPLER ORCHESTRA」は作曲家の音楽を解釈し、作曲家が予想しなかった方法でフレーズやリズムを演奏します。
「KEPLER ORCHESTRA」の最も革新的な機能を詳しく見てみましょう。
DOPPLERS(ドップラー)
ドップラー効果は、音源と聞き手が互いに近づいたり遠ざかったりするときの波の周波数の変化です。例えば救急車が通り過ぎるときに聞こえるものや、天文学者によって観測される光の赤いシフトです。私たちSPITFIRE AUDIO はこれをライブラリで再現しました。
SHARDS(シャード)
シャード・グリッドは、光の破片を彷彿とさせる光の粒子、または降着円盤に広がる光にインスパイアされています。音が膨らみ、音が止まるまでダイナミックに変化します。
MOMENTUM(モメンタム)
モメンタム・グリッドは光波干渉理論にインスパイアされています。ノートはスピードとダイナミックの両方が増減します。
WARPED(ワープ)
ワープ・セクションには、宇宙にインスパイアされた深みとアトモスフィアのレイヤーを作成してポリリズムを構成するための30の対照的なサウンドが収録されています。これらの各サウンドはライブラリの有機的なサンプルコンテンツを使用して作成されており、あらゆる構成に独自の奥行き、質感、雰囲気を追加するように設計されています。一部のサンプルはグラニュラーシンセシスを使用して作成されましたが、その他はアウトボードギア、ディストレッサー、リバーブ、サチュレーター、およびギターFXペダルを使用してまったく新しい独自のサンプルを作成しました。私たちSPITFIRE AUDIO のマーキュリーシンセに示されているように、全てのコントロールはコントロールサーフェイスにアサイン可能です。