この「Spitfire Studio Strings」は、全く新しいSpitfire Orchestra シリーズの最初のライブラリです。我々Spitfire Audio の野望は高いフレキシビリティを持った完全プロ仕様の「ドライステージ」サンプルライブラリを作成することでした。 魅力的な響きを持ったLyndhurst Hall(ロンドンのエアスタジオ)よりも小さく、響きを調整しやすいスペースであるAir Studio One で収録したことで、Spitfire ライブラリを愛用している作曲家の制作環境・楽曲に、奥行きとディティール、フォーカスを一度に加えることができるライブラリに仕上がりました。ポップスからドラマの音楽、壮大な映画音楽からゲーム音楽まで、ありとあらゆるジャンルで活用することができるでしょう!
SPITFIRE AUDIO オーケストラ・ライブラリの新章
2年もの制作期間がかけられた本作には、ロンドンの一流セッションプレーヤー、世界的に貴重な楽器、グラミー賞を受賞したエンジニア「Simon Rhodes」(サイモン・ローズ)がレコーディングした至極のサウンドが込められています。そしてSPITFIRE AUDIO の既存のシンフォニックとチェンバーと同様に、シームレスで人間らしいニュアンスを持ったアーティキュレーション(演奏スタイル)とヴィブラートコントロール、多数のダイナミックレイヤー、ラウンドロビンも込められています。
この新しいSTUDIO STRINGS シリーズには、セクション(1st Violin, 2nd Violins, Violas, Cellos, Double basses)のミディアムチェンバー(または小さなシンフォニック)アンサンブルだけを収録した「SPITFIRE STUDIO STRINGS」と、人数感の範囲が広い「SPITFIRE STUDIO STRINGS PROFESSIONAL」(本作)の2種類が用意されています。
プロフェッショナル
「SPITFIRE STUDIO STRINGS」は今までのどのSPITFIRE AUDIO オーケストラ・ライブラリよりもストレートな響きを持っています。完全な30ピース・ストリングスセクション(8.6.6.6.4)と148のアーティキュレーション、流麗なレガート、そしてSPITFIRE のシグネイチャーサウンドsuper-flautando、アグレッシブなSpiccato、Hairpins、Grace notes、そしてFX。とても魅力的で、とても使いやすいライブラリです。
そしてプロフェッショナル版となる本作にはこれ以上の機能が設けられており、5種類の追加マイク、2種類の追加ミックス、より大きなサイズ(16.12.12.12.4)、そして更に各セクションのDivisiなど、ストリングスアレンジを細部まで完全にコントロールできるスペックに仕上がっています。
ストリングスライブラリとして次のステップに進むために、私たちSPITFIRE AUDIO はプロフェッショナル版に「ディビジ」(Divisi: ハーフセクション)を与えることに決めました。これによって作曲家のストリングスオーケストラはデュアル4ピースの1st Violins, 3ピースの2nd Violins, 3ピースのViolas, 3ピースのCello、すなわち4.3.3.3 のアンサンブルからリッチ&パワフルな16.12.12.12.4 のアンサンブルまでを扱うことができるようになります。
加えてプロフェッショナル版では、トータルで232のアーティキュレーションとSimon Rhodes による完璧なマイキング(Neumann、Schoeps、Sennheiser など最高のものだけを使用)の組み合わせによって、パーソナルなセクション感を創り出すことができます。
今やSPITFIRE AUDIO ユーザー様は、オーケストレーションにおいて非常に幅広い選択肢を持っていると言えます。そしてこのSTUDIO STRINGS は、リッチなアンビエンスが魅力的なLyndhurst Hall (AIR Studios) で収録されたSPITFIRE AUDIO オーケストラ・ライブラリシリーズにマッチする、新しい選択肢です。加えて、今最高のストリングス音源を導入しようと考えている方にとってもマッチする選択肢です。幅広いジャンルで使用可能で、お気に入りのリバーブやFXともお使い頂けます。私たちSPITFIRE がこのライブラリに取り入れた多彩な可能性と機能により、STUDIO STRINGS は今後10年間、楽曲制作の重要なパートを担ってくれるでしょう。
収録、Simon Rhodes
全く新しいスタジオ・オーケストラのために、Abbey Road Studiosのシニアエンジニア、そしてグラミー賞を複数受賞した「マイク・マジシャン」をして名高いSimon Rhodes(サイモン・ローズ)に収録を依頼しました。Simon Rhodes は常に映画音楽のトップレベルで活動しており、あのJames Horner とは18年もの付き合いになります。アバター、スカイフォール、スペクターなどの大ヒット映画の収録もSimon Rhodes が担当しています。
本ライブラリではSimon Rhodes によるミックスに加えて、収録された様々なマイクで自在にミックスできるようになっています。また、Schoeps マイクを使用する2種類の「Tree」も使用可能で、2種類目はSchoeps MK 21 ワイドカーディオイド(またはサブカーディオイド)を使用したものです。これはルームのサウンドを邪魔しないようにしながらも遠くからの遠近感を得ることができ、Divisi の収録では特に重要なものでした。リバーブをオンにするとこのライブラリは非常に豊かで美しい音色になりますが、同時にディテールを保ち続けてくれます。
SPITFIRE STUDIO STRINGS シリーズには下記のような違いを持つ、2種類のエディションが存在します。
通常版 -『SPITFIRE STUDIO STRINGS』
PRO版 -『SPITFIRE STUDIO STRINGS PROFESSIONAL』(こちらの製品)