『TENEBRA BY THE NEWTON BROTHERS』は、マーベル作品の音楽も手掛けるユニット「The Newton Brothers」とのコラボで実現した、恐怖を掻き立るようなサウンドスケープを生み出すライブラリです。
膨大なライブラリから2つのサウンドを選択、革新的なサウンドエンジン「Solar」にロードし、多彩な内蔵エフェクトで音作りすることでインパクトのあるサウンドを作ることができます。また「The Newton Brothers」が手掛けた130種類以上のプリセットも用意されています。
「多くのホラー音楽は、表面的にはホラーの「皮」をまとっているけれど、中身はすべて感情なんです。つまり、ホラーに見せかけたドラマなんですよ。」―― The Newton Brothers
『TENEBRA BY THE NEWTON BROTHERS』は、ただ単に恐怖を煽るのではなく、人々の心を動かすエモーショナルなサウンドスケープを描写します。
実験から生まれた音
The Newton Brothers にとって、サウンドデザインとは「作品ならではの声」を見つける旅です。観る人が思わず耳を傾け、「今の音は何だ?」と感じるような、そんな音を探し続けています。本製品は、その旅の終着点ともいえるライブラリです。
本ライブラリのコンセプトは、「自然」と「人工」の境界を曖昧にすること。たとえば加工されたクジャクの鳴き声が恐ろしい叫び声に変わり、中世の弦楽器シトールに弓を当てれば、不安をかき立てるような繊細な音が現れます。
すべてのサウンドは、数えきれない実験の中から生まれました。特別に収録された素材を大規模なモジュラーシステムや希少なエフェクトペダルで加工し、一流スタジオで録音されたオーケストラ音源を、幽玄な余韻をもつ“音の亡霊”へと変貌させる。その根底にあるのは「人間的な脆さ」。完璧さの裏にひそむ、不安や緊張を呼び起こす要素を見つけ出すという強い意志です。
『TENEBRA BY THE NEWTON BROTHERS』は、あなた自身の創作のきっかけとなるためのコレクションです。箱から出したその瞬間から情景を呼び起こす音が揃い、同時に、無限に形を変えられる柔軟性を備えています。静かに忍び寄る恐怖の音を、自らの手で紡ぐために。
影に音を宿す者たち――『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』から『X-MEN』へ
Andy Grush と Taylor Stewart による作曲ユニット、The Newton Brothers。彼らは近年の映画・ドラマにおいて最も記憶に残る、そして恐怖を掻き立てるサウンドスケープを生み出してきた受賞歴を持つコンポーザーです。
映像作家 Mike Flanagan との長年にわたるタッグは、現代ホラーの音像そのものを塗り替えました。『ザ・ホーンティング・オブ・ヒルハウス』『ミッドナイト・ミサ』『ドクター・スリープ』といった作品で彼らが描いたスコアは、安易なホラーの定型表現を排し、心理的恐怖と深い情感に焦点を当てた緊張感の極致といえるものです。
インディーズ映画時代から始まり、現在では『X-MEN ’97』『デアデビル:ボーン・アゲイン』といったマーベルの大型作品をも手がけるまでに成長した彼ら。オーケストラ録音、実験的なサウンドデザイン、そして膨大な数のユニークなハードウェア・シンセや特殊楽器を自在に組み合わせ、独自のハイブリッドスタイルを築き上げています。
恐怖の奥にある「感情」や「余白」に耳を澄ませてきた彼らの音楽は、まさに「影にスコアを書く」仕事そのものです。
Solarがもたらす無限の創造性
『TENEBRA BY THE NEWTON BROTHERS』は、革新的なサウンドエンジン「Solar」によって駆動しています。Solar は音の探求のために設計された創造の中枢であり、すべてのサウンドはそのままでもインスピレーションを呼び起こすようキュレーションされていますが、さらに深く掘り下げて自分だけの音へと昇華させることもできます。
このエンジンの核となるのは、ライブラリ内の2つのサウンドを自由に読み込み、シームレスに移行させて全く新しいハイブリッドな質感や、移ろうような空気感を生み出す機能です。
さらに強力なゲートシーケンサーを使えば、複雑なリズムパターンを作り出し、ドローンやパッドに動きを与えることが可能です。加えて多彩な内蔵エフェクトやモジュレーション機能により、深いサウンドデザインの道も広がります。
Solar は、直感的で洗練された操作性を持ち、あなたの創造力と音を直接つなぐ架け橋となるよう設計されています。ひとたび音を手に取り、変化させ始めれば、そのサウンドはまるで新たな命を得たかのように響き始めるでしょう。