
- Pro Tools に完全統合されたリコンフォーム機能
古い Matchbox Helper プラグインや、キー操作に頼った不安定なリコンフォームはもう過去のもの。
Matchbox は Pro Tools と密接に統合され、圧倒的な安定性と高速性を実現しました。さらに、新たに追加された強力なツールによって、作業再開時の動作がスムーズになりました。(PT 25.6 が必要です)
- Pro Toocls Smart-Conform機能
Smart-Conform は、クリップ単位で精密にリコンフォーム処理を行う機能です。これにより Matchbox は、カットにまたがるフェードを保持しつつ、細かい「コンフォームの断片」を綺麗に整理してくれます。
その結果、毎回のリカット後に発生する面倒な後処理作業が、何時間(あるいは何日分!)も削減されるのです。(PT 25.6 が必要です)
インサートや削除が行われた箇所や VFX の追加箇所、カットやシーンの開始・終了位置などを示す視認性の高いマーカーを自動で追加します。また、特定のマーカーを自由に移動させることもできるため、用途に応じたマーカーラインを作成することが可能です。例えばセッション全体にわたる VFX の追加箇所を一目で把握することも容易になります。(PT 25.6 が必要です)

Non-Lethal-Applications の新ツール Cue Pro は、ADR のスポッティングや録音をこれまで以上に簡単かつ直感的にしてくれます。もちろん、Pro Tools セッションと同様に、Cue Pro やADR Master のタイムラインも Matchbox から直接リコンフォーム可能です。

セッションのどこからでもワンクリックで前のカットと同じショットへジャンプできるため、リコンフォームを調整しつつ以前のバージョンの確認も素早く行えます。また、イベント全体を新しいカットと完全に同期した状態でコピー&ペーストすることも可能です。(PT 25.6 が必要です)

黄色い「足跡」ボタンをオンにすると、Follow DAW モードが有効になります。このモードでは、Matchbox が Pro Tools のタイムライン位置に追従し、作業中のシーンにおける旧カットと新カットを常に横並びで比較できます。
たとえば、VFX の変更によって銃声のタイミングがズレていないか不安なときも、Matchbox を見れば変更点が赤くハイライトされ、ひと目で確認できます。(PT 25.6 が必要です)

Pro Tools に新しい Solo モードを追加しました。このモードでは、選択したものが即座に自動でソロ状態になります。要素を単体で再生して確認したい際に便利です。(PT 25.6 が必要です)
カラーグレーディング、ズーム、クロップ、ラック、回転、VFX の変更に即座に対応します。そのマッチング能力は驚くほど高く、映像のみの比較でも、EDL や AAF を使うのと同等以上の精度を期待できます。
映像と音声の差分検出機能が全面的に見直され、カラーグレーディングやコーデックノイズ、微細な音量変化にも柔軟に対応できるようになりました。さらに、重要度の低い差分を除外できるリアルタイムのしきい値調整機能も搭載しています。
ダイアログのエディットでは、新しいバージョンのフィルムが届くと、通常はリコンフォームを行い、続けて新しい AAF をインポートして、映像エディターが新たに追加した音声クリップを取り込む必要があります。この作業は非常に手間がかかり、監督がストーリーのために追加したオフスクリーンのセリフを見逃すリスクも伴います。
Matchbox は、旧 AAF と新 AAF を比較し、新たに追加された音声を Pro Tools に直接送信します。トラック上に配置して、すぐにミックス作業に取りかかることが可能です。(PT 25.6 が必要です)
AAF がまったくない場合や、メタデータがすべて失われた厄介な「埋め込み型」AAF の場合、編集用のオーディオタイムラインを組み立てることは非常に難しいです。
Matchbox は、統合されたダイアログガイドトラックだけを用いて、膨大なプロダクションメディアの中からマッチングを行い、Pro Tools に直接送れる編集タイムラインを自動生成できるようになりました。さらに、AAF の単一セリフから類似する別テイクや発話を探し出すことも可能です。まさにこれは、サウンド編集の“聖杯”と言える機能です。

トレーラー編集のレンダリング済み MP4 を使って、コレクション内の映像ソースと視覚的にマッチするものを探し出せます。あるいは、テレビCMのオフラインレンダーはあるが使用したショットの詳細を示す EDL がない場合でも、ショットのフォルダを指定すれば自動でコンフォームを構築してくれます。
作成されたタイムラインは、OTIO や EDL として書き出し可能で、Media Composer やその他の NLE で読み込めます。もうアイマッチングに悩む必要はありません。

Matchboxはレンダリングされた映像をショットごとに分割し、画像から直接取得したソースタイムコードやクリップ名を元にEDLを生成することができます。この機能が必要になる場面はそう多くはありませんが、いざという時に大いに役立つでしょう。
- Media Composer で旧テンポミックスをコンフォーム
綺麗に仕上げられたダイアログミックスがサウンド部門から届いたが、実は編集室の最新バージョンより2つも前の段階だった…という経験はありませんか?すべての編集を手作業で確認し直す代わりに Matchbox を使えば古いオーディオを現在のバージョンに合わせて自動でコンフォームできます。Matchbox でイベントの EDL を書き出し、それを NLE に読み込んで、該当するオーディオファイルにリンクさせるだけです。