アイコニックなトーンを再現する、多用途なプリアンプ / EQ / ドライブ
EQ-201 PREAMPはRE-201 Space Echoのプリアンプ回路を完全に再現し、現代的なシーンにもマッチするよう再構成したユニークなペダルです。Radioheadの機材データベースサイト「the King of Gear(tKoG)」によって開発されています。
常時オンでプリアンプとして使用すれば、ThomやJonnyのようにトーンに印象的な色付けをプラス。またEQやトーンシェイパー、更にゲインをプッシュすればトランジスタが唸るオルタナティヴなドライブユニットとしても使用できます。他の歪みデバイスとの組み合わせにおいても、憂いを帯びたエモーショナルな雰囲気を演出します。
Radioheadサウンドの秘密を解き明かすのはもちろん、様々なシチュエーションで使い道を見いだせる多目的なゲインデバイスです。
オリジナルのRE-201 Space Echoはテープに書き込むための充分な信号レベルを得るため、全ての信号はまず入力段でプリアンプによりブースト、フィルタリングされる仕様でした。そしてテープのモーターを止めてエコー効果をキャンセルした場合も常にプリアンプは有効になるため、RE-201を通したサウンドには独特の色付けが付与されるのです。他のテープエコーやREシリーズのプリアンプでは決して得られないこの特別な質感は、時代を超えて多くのオルタナティヴなミュージシャンを虜にしてきました。
EQ-201 PREAMPはそんなニッチながら求められてきたRE-201 Space Echoのトランジスタ・プリアンプのサウンドを、アナログ回路で忠実に再現しています。
高域と低域がわずかにロールオフし、アンサンブルで最適な居場所を見つけられる心地よい響き。既存のテープエコー系プリアンプの再現ペダルとは違う、ずっしりとした骨太な押し出し感。そして情感をかき乱すような少しのザラつき。風変わりで特別なテクスチャを求める、貴方のためのデバイスです。
多目的なゲインデバイス
EQ-201 PREAMPはRE-201のプリアンプ・サウンドを丁寧に完全再現しつつ、より現代的なファンクションが追加されています。
・RE-201と同様のBaxandall 2バンドEQ。音楽的な美しさを加えるEQユニットとしても使用可能。
・拡張されたゲインレンジ。トーンシェイパー、ダーティなブーストからドライブ、トランジスタが悲鳴を上げるディストーション、コンソール直挿しのプリミティブなファズサウンドまでアクセス可能。
・9 – 18V駆動に対応。内部で8 – 17Vへ変換され、オリジナル機に忠実なサウンドを後押しする。
・内部DIPスイッチでトゥルーバイパス/バッファードバイパスを切替可能。
RE-201 x Radiohead?
Radioheadが使用するギアの歴史においてRE-201 Space Echoが初登場したのは、The Bendsのレコーディングセッションとされています。Planet Telexのキーボードパートに使用されたそのサウンドをJonny Greenwoodが気に入り、ヴィンテージのオリジナルRE-201を入手。Airbag、Subterranean Homesick Alien、Exit Music (For a Film)、In Limboといった楽曲でその幽玄かつ不確かな唯一無二のフィーリングを聴くことができます。その後オリジナルユニットは故障してしまったようで、2009年以降はRE-20の登場機会も多くなっています。
JonnyやThomはレコーディングセッションにおいて、エコー効果を使用しない場合でもRE-201(またはRE-20)を常に通してプレイを行うことが多く、プリアンプで色付けされたサウンドを重要と考えているようです。またライブパフォーマンスにおいても近年に至るまで登場頻度は非常に多く、Radioheadのサウンドを形成する上で特別な領域を占めていることがわかります。