TK-lizer2はTKaudioのBaxandallスタイルイコライザーTK-lizerの次世代機です。ハイバンドとローバンドのEQはそれぞれシェルビングとピーキングで切替が可能で、ロー・ミッド・ハイの3バンドによるサウンドチューニングを直観的にコントロールすることができます。
また、通常のステレオモードとは別にミッドシグナルとサイドシグナルを個別に処理するM/Sモードも搭載しています。M/Sモードで処理することで、ステレオの幅や音像をコントロールすることが可能です。
Toneflake Custom (税別358,000円)
TK AUDIOのフラッグシップマスタリングEQ TK-LIZERのTONEFLAKE CUSTOMモデルです。主な仕様は変わりませんが、大きな違いはその音色です。TK-LIZERはMSマトリックスを搭載したマスタリングEQですが、かねてから2chのステレオソースをMSデコーディングすると音が薄くなりがちであると言われてきました。
これはMSが悪いのではなく、その前後のバッファーの設計の問題なのですが、位相をコントロールして作る音像なのでその差が出やすかったのです。 TONEFLAKE CUSTOMではその弱点とも言えるMSイコライジング時の音像補正に重点を置きました。
出力段にはあのChameleon Labs 7602で大成功したオリジナルT1166トランスをレシオ変更して搭載。時定数回路はオミット、周波数帯域はほぼクリアに伸びました。
配線材は音を決める重要なファクターですが、ここにはビンテージNEVEコンソールの内部配線材を惜しげも無く使用。 半田も共晶ハンダを共晶温度で使用。これにより肉厚でパンチが利きつつも低域のボヤつかない、そして高音域では位相の良さをアピール出来るクリアな音質を確保出来ました。
カスタム回路は出力最終段に入っているので、EQのオン/オフに関わらずTONEFLAKE CUSTOMの音色が堪能出来ます。
つまりEQを使わずにこのカスタム音色だけを使う事も出来るのです。
通常のステレオEQモードでもその違いは歴然としていますが、MSモードでは空間の広さ、低域のフォーカスポイント、パンチ破壊力の違いに驚かれることでしょう。また余計な回路を一切搭載していないため、このカスタムによりS/Nは0.1dBたりとも悪くなっていません。
スペック
Q: 0,5
THD+N @ +4dBu: 0.003%
THD+N @ +26dBu: 0.0005%
THD @ +4dBu: 0.002%
THD @ +26dBu: 0.0005%
Frequency response: 20Hz-20kHz: +/-0dB
Frequency response: 20Hz-80kHz: -0.2dB
Max input level: +26dBu
Max output level before clip: +27dBu
Signal to noise ratio @ 0dBu: 94dBu
Dynamic range: 120dB
Low freq: 28Hz, 48Hz, 72Hz, 132Hz, 195Hz, 255Hz, switchable between shelf and peak
Mid freq: 400Hz, 630Hz, 870Hz, 1.3kHz, 2.4kHz, 4.8kHz
High freq: 4kHz, 7.2kHz, 12kHz, 16kHz, 20kHz, 25kHz, switchable between shelf and peak
HPF freq: 20Hz, 25Hz, 30Hz, 35Hz, 40Hz, 45Hz, or 100Hz, 125Hz, 150Hz, 175Hz, 200Hz, 225Hz with the x5 switch activated. -12dB/octave
Boost/cut: -4dB, -3dB, -2dB, -1dB, -0.5dB, 0dB, +0.5dB, +1dB, +2dB, +3dB, +4dB
Level: -4dB, -3dB, -2dB, -1dB, -0.5dB, 0dB, +0.5dB, +1dB, +2dB, +3dB, +4dB
EQ: in/out
M/S: in/out
Cue switch for separate monitoring of the mid or side signal
Regulated, internal power supply with a toroidal transformer
115V