『EZX – New Orleans』はジャズやファンクを形成した場所、アメリカ・ルイジアナ州ニューオーリンズで収録されたEZX拡張ライブラリです。
本製品はニューオーリンズで最も著名なドラマーの一人である Terence Higgins(Dr. John、Allen Toussaint、Dirty Dozen Brass Band)によって演奏・サンプリングされ、マルチアワード受賞エンジニア/プロデューサー/ミキサーである Misha Kachkachishvili によって、彼の Esplanade Studios で収録されました。
スタジオは1900年代初頭に建てられた教会を全面改装した、広さは約1300平方メートルの建物でルイジアナ州の中で最大級のレコーディング施設です。
Studio Aのメインルームだけでも315平方メートル(約190畳)の広さと最大8メートルの天井を誇り、その音響はまさに圧倒的です。その一方で本作の収録ではゴボ(遮音板)を用いてドラムを部分的に仕切り、生々しくもタイトなサウンドを実現しました。
本作は「Traditional」と「Artist」という2種類のライブラリで構成されています。
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Traditional
ニューオーリンズ・ジャズ博物館所蔵の20世紀初頭のキットを収録しています。ユニークなクラッシュシンバルや、現代のハイハットの前身にあたる珍しい「ソック」フットシンバルも含まれています。
さらに著名なジャズのコンサート・ホールであるプリザベーション・ホールで実際に使用されたバスドラム、パレードスネアなどの希少なスネア、ウォッシュボード、カウベル2種、ボトル、パンデイロ、金属と木材を組み合わせた手作りの“ジャンク”ハイハットといったニューオーリンズの系譜を象徴する打楽器類も網羅しています。 -
Artist
1950年代以降のサウンドにインスパイアされた、よりモダンなキットを収録しています。
さらに Misha によるミックス済みプリセットや、Terence 自身が演奏したニューオーリンズらしいグルーヴやフィルを収録したMIDIライブラリも付属しています。伝統的なジャズからストリートビート、セカンドライン風のグルーヴまで、すぐに制作を始められます。
力強いバスドラム、ダークな響きを持つアンティークスネア、パーカッション、そしてヴィンテージからモダンなソウル、ファンク、ルーツ・ミュージックの楽曲までを支えるキット──まさにニューオーリンズ・グルーヴの源流を描く、打楽器のパレットがここにあります。