『SDX – ORCHESTRAL PERCUSSION』は、120に及ぶパーカッションを11.1チャンネルサラウンドで収録したSDX拡張ライブラリです。
高度なミキサー、アーティキュレーション管理も容易なグリッドエディターなどを内蔵した柔軟なエディティングを可能とする『SUPERIOR DRUMMER 3』フレームワーク上で動作し、今までにないサウンドクオリティと高い自由度を実現しました。
本製品はジョージ・マッセンバーグ氏が手がけた『SUPERIOR DRUMMER 3』付属ライブラリでも使用された世界で最も静粛とされる Galaxy Studios で収録されています。
同スタジオはイマーシブサラウンド規格の一つ「Auro 3D」の源流とされており、ハイトサラウンド収録のための高い天井高を有しています。
スタジオコンソールである Neve 88D とリモートマイクプリアンプ 1081R の組み合わせにより、ローノイズでダイナミックなサウンドを実現。デッカツリーには3本の Neumann M150 真空管マイクが用いられながらも、アンビエンスとして Sonodore RCM-402 B や B&K 4006 といったハイスペックマイクロフォンを採用し、サウンドデザインの幅を大きく広げています。
収録する楽器、マイクなど全ての機材において厳密に選別されたものを使用しており、そのディテールを損なわないように本製品では一切手が加えられていない無処理音が収録されています。
本製品は120以上のインストゥルメントを収録しながらも、数種類のビーターやスティックといった様々なツールから選択でき、いままでにないサウンドバラエティを誇ります。
また、リアルな表現を実現するために豊富なアーティキュレーションが用意されています。例えばコンガでは、Open Hit、Muted Hit、Heel、Tip、Bass Tone、Open Slap、Muted Slap、Flam、Slap Flamといった9種のアーティキュレーションが収録されており、ベロシティコントロールとの組み合わせにより生き生きとした演奏の再現が可能です。
このようにハイスペックでありながらも『EZ DRUMMER 2』の知見が生かされた『SUPERIOR DRUMMER 3』が持つ高いユーザビリティにより、簡単に使用することができます。
本製品のMIDIグルーブはパーカッションアンサンブルを再現するものの他、主要楽器単体のグルーブを収録しています。お好みのグルーブ同士をコピーアンドペーストで一つのグルーブとして組み合わせることができます。更に、『SUPERIOR DRUMMER 3』に内蔵のグリッドエディターで好みのグルーブにエディットすることも簡単です。
2つのライブラリ
本製品では120にも及ぶ楽器を収録しているため、「Orchestral Percussion I」「Orchestral Percussion II」の2ライブラリとして追加されます。
Volume Iではティンパニ、バスドラム、太鼓、スネアドラム、タムなど、Volume IIではトライアングル、ウッドブロック、様々なシェイカー、チャイムといった楽器が収録されています。
THE STUDIO.
『SDX – ORCHESTRAL PERCUSSION』は、『SUPERIOR DRUMMER 3』コア・サウンド・ライブラリーと同じ部屋、ベルギーのGalaxy Studiosのメインホールでレコーディングされました。床から天井まで8メートルもある330平方メートルの部屋は、最高品質の没入型オーディオを収録するのに理想的な場所です。
さらに、スタジオ全体がバネの上に建てられているため、外部からの干渉は文字通り皆無です。実際、ギャラクシースタジオのメインホールの環境騒音はわずか14dBAで、この規模のレコーディングスペースとしては世界で最も静かなものです。このこと自体が、極限のベロシティのディテールをフルに発揮させるための極めて重要な要素なのです。
完璧な音響、バランスの取れた残響、他に類を見ないレコーディング・テクノロジー – 『SUPERIOR DRUMMER 3』と『SDX – ORCHESTRAL PERCUSSION』は、優れたスタジオを求め、まさにそれを実現しました。