SERUM は、非常に高音質で革新的なウェーブテーブル・シンセサイザーです。インターフェイスは視覚的で創造的なワークフローを生み出すことに特化されており、従来深くに存在するような機能を手軽に、リアルタイムに調整可能です。
2つのオシレータと、サブ・オシレータ、ノイズ・オシレータ、フィルター・モジュール、エフェクト・モジュール、LFO、LFO的にも使えるエンベロープなどにより、無限にサウンドを創り出すことはもちろん、プリセットを微調整するなどして次から次へと新しいサウンドを得ることができるでしょう。
- 読み込むだけで簡単に使い始められるプリセットを459種類収録。
- オシレータに読み込むテーブル・プリセットを145種類収録。
- ノイズ・オシレータ専用ファイル(WAV)を187種類収録。
- LFOのシェイプ・プリセットを25種類収録。
世界中の多くの人気ウェーブテーブル・シンセサイザー音源は、高い負荷のかかる高品質な設定でも-36~-60dBで演奏すると不要なトーン/周波数といったノイズが混入してしまう傾向があります。さらに多くの場合、最も高い可聴周波数を減衰させてしまいますが、SERUMは、オシレータはネイティブ・モード(デフォルト)再生で動作、超高精度のリサンプリングによりノイズが非常に少なくなるよう設計されています。
例えば44.1kHzで1kHzのノコギリ波を-150dBで演奏しても、力強く美しいサウンドを再現できます。もちろん負荷の高い処理となりますが、SERUMはSSE2(CPUの拡張命令セット/一つの命令で複数のデータを処理可能)に最適化されているので、他ソフトに比べてより少ない負荷で済むようになっています。この程度の負荷で「聴覚の果てまで広がる高域」と「雑味のようなノイズと不明瞭な成分の無いクリーンなサウンド」を再現するソフトウェア・シンセサイザーは他にはないでしょう。
モジュレーション・ソースとターゲットのパラメータは、ドラッグ&ドロップで簡単に設定可能。LFOエリアにマウスでグラフを描いたら、LFO名を「Cutoff」など好きなパラメータにドラッグ&ドロップするだけで設定が完了します。この設定はリスト表示と同期していて、リスト側からもモジュレーションを編集/調整/追加が可能となっています。
Warpなどのパラメータで、ウェーブテーブル全体(最大256の波形で1つのオシレータを構成)の個々の波形をリアルタイムにコントロールすることができます。Warpでは、独自にカスタマイズ可能なグラフ型の「リマップ」エディタを備えているほか、FM、AM、RM、オシレータ同期やその他の方法で波形を調整できます。
SERUMは、ほとんどのウェーブテーブルシンセやLFOToolに収録していたようなフィルター・タイプを全てカバーしています。キートラックを使えば、フランジャーやフェイザーを含むこれらの全ては、MIDIノートによってカットオフのオフセットを調整可能です。ダウンサンプリングなどの典型的でないプロセス、あるいはFrench LPFなどユニークなフィルタータイプで、創造的なサウンドの構築を実現します。
SERUMには、10種類のエフェクト・モジュールを内蔵しているので、Serum内でサウンド・メイクを完結できます。各エフェクトの順番は自由に入れ替え可能なほか、各エフェクトのパラメータはモジュレーション・ターゲットにも設定可能なので、リバーブサイズやドライ/ウェット、またはベロシティをLFOでコントロールできます。ユニゾンの量を調整するユニークな「Hyper」や、2つの波形シェイプ間をモーフィングする「Distortion」等、SERUMのために構築されたエフェクトも搭載。
1つのオシレータを最大16個(ボイス)まで重ねることができます。各オシレータは、サウンドを複数重ねた(例えばオクターブの)ような充実したサウンドを簡単に再現可能。ユニゾン間のデチューン、ブレンドの調整にも対応。
ウェーブテーブル・エディターを搭載し、オーディオファイルを分析して個々の波形に変換するなど、様々な方法でオリジナルのウェーブテーブルを構築できます。もちろん、シングルサイクルのウェーブテーブルのインポートにも対応。ソート・オプションや手動のリオーダーなど、多くのことを一度に行える効率的な機能を多数搭載。スペクトル・モーフィングや倍音、あるいは標準的なリニア補正により、ウェーブテーブル間を自在にモーフィング。エディターには、グリッドへのスナップ&各種シェイプツールが付属。フーリエ変換(加算)を使って、波形を直接操作し、テーブルを生成あるいは編集します。関数式を直接書き込んでの波形作成にも対応。クロスフェード、ノーマライズ、エクスポートなど様々な機能でウェーブテーブル作成をサポートします。