WesAudioのSupercarrier2は、新世代のAPI500シリーズ(VPRアライアンス)互換の11スロット電源ラックです。
革新的なISP(Independent Slot Power)テクノロジーを装備したことで、各モジュールの性能を最大限引き出し、安定動作と音質向上を達成しています。電源にはトロイダル・トランスを配した外付けの専用電源を用意しました。
ISPテクノロジーでは、各スロットに完全にアイソレートされたリニア電源が供給されるため、用意された11のスロットは完全に個別の電源スロットを持つのと同じです。
マウントされる各API500モジュール間でノイズや干渉が全く起きないため、ベストなパフォーマンスを引き出すことができます。
また、高音質化のためにバイパスコンデンサにタンタルコンデンサを採用。ローノイズで太く、濁りのない瞬発力の高いサウンドをサポートします。また、便利なD-sub25入出力、基板上にはリンクスイッチを備えています。
ISP – Independent Slot Powerテクノロジーとは?
Supercarrier2はオーディオ回路用の電源をスロットごとに分離したISP – Independent Slot Powerテクノロジーを導入し、各スロットに高品位な電源を高品位なまま届けます。高品位なままという所がISPテクノロジーのポイントです。スロットごとに電源回路を個別に備えており、1つの電源回路は1つのモジュールのみを担当します。このような構成により、電源回路で作られた高品位な電源を新鮮な状態で使用できるばかりでなく、他のスロットからの影響をシャットアウトでき、電源が汚される事もありません。
通常の電源フレームは1つの電源回路で作られた電源を、各スロットへ分配しています。各スロットの電源ピンは導体で接続されただけの状態であり、電気的な条件は全て同じ状態になります。電源ラインのインピーダンスによる電圧降下はどんな導体でも避けられません、各モジュールが動作する時には少なからず電源ラインで電圧降下が起こります、これは電源を汚す要因であり、出音にも影響してきます。
Supercarrier2はISPテクノロジーにより、スロットごとに個別の電源回路を持っていますのでモジュールの動作電流による電圧降下の影響は個別の電源回路の出力だけの現象であり、そこには影響を与える他のモジュールはありません。また個別の電源回路を遡り他のスロットの電源出力に影響する事もありません。電源の影響を完全に切り離しており、極めてクリーンな電源を供給することが可能です。
従来の電源ラックでは、仮にどこかのスロットでモジュールの異常により電源に不具合が発生した場合、その不具合症状も全スロットで共有することになり高品位な電源を維持できなくなります。ノイズが乗ってしまえば電源を汚すことになり、それは全てのスロットに伝わり、電源フレーム全体の品質を低下させてしまいます。また、モジュールで電源ショートなどの故障が起これば、すべてのモジュールが動作できなくなってしまいます。
Supercarrier2はISPテクノロジーにより音質の向上だけでなく、万が一のモジュール故障などの不具合の際にも被害を最小限に食い止める事を実現しています。さらに、フレーム全体を賄う電源回路は必然的に1000mAオーダーの大きな電流を扱う事になり電源回路の発熱も大きくなります。それに比べISPテクノロジーによる構成は一つの電源回路は数十ミリアンペア~多くて数百ミリアンペアと、扱う電流が小さくて済みます。電源回路の発熱は少なく動作する事となり、熱による素子の故障のリスクも大きく低減でき、信頼性も高まります。
高音質を狙いバイパスコンデンサにタンタルコンデンサを採用。ローノイズで太く濁りのない瞬発力の高いサウンドをサポートします。また、便利なD-sub25 入出力、基板上にはリンクスイッチを備えています。
API 500モジュール(VPRアライアンス)電源フレームWES AUDIO Supercarrier2は最高品質な電源と同時に、安心も供給してくれる電源フレームと言えると思います。