Citadelは60-70年代のイギリス製ギターアンプの現代にまで語り継がれるサウンドにインスパイアされた、プリアンプスタイルのオーバードライブ。特定のモデルを再現したのではなく、様々な世代からEAEが最高と考える要素を網羅しています。
amp-in-a-boxスタイルなODペダル。クリーンなパワーアンプへ接続するためのプリアンプ。アンプ無しのダイレクトレコーディング用デバイス。Citadelは非常に高いヘッドルームと強力な出力を備えており、驚くほど多用途に使用ができます。アンプと組み合わせればスウィートなドライブを出力できるだけでなく、前段のディストーションやファズを更に高い次元へ飛翔させます。
ブリティッシュアンプから想像されるまさにロックサウンドを体現するサウンドキャラクターが、EAEでしか成し得ない繊細でエモーショナルな質感で表現されています。「アンプライク」の定義を押し上げることになるであろう、特別なドライブペダルです。
Overview
CitadelはEAEのラインナップであるModel feTペダルの実験の一つとしてスタートしました。それは実際の真空管アンプを改造するようでもありました。Model feTのインスパイア元となったSunn Model Tは、ファジーなブレイクアップとディープな低域のパンチが特徴的でした。ではそれをEAE流に味付けしたらどうなるか?
ピアノのように響くクリーン。ブライトかつ透き通ったドライブトーン。切ないニュアンスに溢れたブレイクアップ。焼け付くほどホットなリードサウンド。PlexiやSuper Leadといった60-70年代のイギリス製アンプには、現代まで愛されるスペシャルなキャラクターが存在しています。それこそが、EAEが理想とするサウンドでした。イギリス製アンプの影響を受けたModel Tは実際はSuper Bassアンプの発展形にあり、そのためModel feTをプレキシライクに発展させるのは必然のようにも思えたのです。
CitadelはModel feTの異母兄弟のようなデバイスですが、サウンドキャラクターは異なっています。轟音、スラッジィな低音とスクープしたサウンドのModel feTに対し、Citadelはタイトな低域とよりアグレッシブなドライブ、滴るようにゴージャスなミッドレンジへ焦点を当てています。BrightとNormalの2種類のゲインを並列に配置することで、高域と低域を全くスポイルすること無く、多角的なサウンドチューニングを可能にしています。トーンコントロールもアンプライクな手触りを徹底的に意識し、相互に作用してサウンドメイクの肝となるbass、treble、midrangeを搭載。
Model feT同様、Citadelは真空管アンプのプリアンプとパワーアンプをエミュレートすることで、フルボディなドライブサウンドを提供します。単体でのスウィートさはもちろんですが、前段に繋いだブースト、ドライブ、ファズなどお気に入りの歪みペダルを更に高次元へ押し上げるのがCitadelの真骨頂。パワーアンプやキャビネットシミュレーター組み合わせて、アンプレスセットアップの主力としても使用できます。
Controls
- Bright Gain: 時計回しで並列に配置されたチャイミーできらびやかなボイシングのゲインを追加します。高い設定ではドライブトーンにバイト感を付与します。0では完全にミュートされます。
- Normal Gain: 時計回しで並列に配置されたダークでフルボディなボイシングのゲインを追加します。高い設定値にするとサウンドの厚さが増していきます。0では完全にミュートされます。
- Bass, Midrange, Treble: 3バンド、FMV(Fender/Marshall/Vox)スタイルのトーンスタック。本物のアンプ同様適度にミッドスクープされ、馴染みのある質感です。クリーンからミディアムゲインで最も効きが強くなります。Midrangeを最大、BassとTrebleは0にすると、より典型的なギターペダルらしいフラットなボイシングとなります。
- Master:全体の出力音量を設定します。クリーンな設定を保ちつつ、外部のパワーアンプをドライブさせるほど大音量での出力が可能です。