T-RackS Leslieは、ハモンドUSA、鈴木楽器製作所の研究開発部門と共同開発されました。伝説的とも言えるLeslie®のアンプとキャビネットのサウンドは、今やミックス & マスタリングスイート T-RackS 5上で再現できます。T-RackS Leslieは、5種類のアンプ、6種類のキャビネットで構成されています。
本物のLeslie®サウンドを作り上げるため、アンプの挙動の再現には、IK Multimediaの革新的な技術であるDynamic Interaction Modeling™(ダイナミック- インタラクション- モデリング)が使用されています。Dynamic Interaction Modeling™とは、電子回路内の構成要素の非常に小さな動作も再現可能な技術で、他のアンプ・シミュレーターでは再現できないダイナミクスも、しっかりと表現することができます。
また、キャビネットの鳴りの再現には、新技術のVolumetric Response Modeling™(ボリューメトリック- レスポンス- モデリング)が投入されました。Volumetric Response Modeling™はロータリー・スピーカー・キャビネットの動作とサウンドを妥協なく忠実に再現するための新技術で、最新のモデリング技術とインパルス・レスポンス・レコーディング技術から成り立つ新しい手法です。物理的にスピーカーを回転させることによって得られる特徴的なサウンドは、デジタルでの再現が極めて困難とされてきましたが、新技術の開発により、オリジナルと同等のクオリティで再現することに成功しました。
最新のモデリング技術で正確に再現されたT-RackS Leslieサウンドは、単に発音アルゴリズムを使用したエミュレーターとは比較にならない、本物のLeslie®サウンドを提供します。
T-RackS Leslieは、オルガンやキーボードだけのものではありません。アイデア次第で想像もできないサウンドを生み出すことができます。ギター、Syntronikのシンセ・サウンド、リード・ボーカル、パーカッションなど、さまざまな音色に試してみましょう。例えば、T-RackS上のエフェクト・チェインに、T-RackS Leslieを並列で挿入、というような大胆な使い方で思いもよらないサウンドが得られるかも知れません。
収録キャビネット
Leslie 122 シリーズ
Leslie®サウンドの原型ともいうべきモデル
ジャズ、ロック、ブルース、ポップなどのジャンルに最適です。Leslie®の代表とも言えるキャビネットです。
モデリングには70年代初頭のビンテージ・ユニットが使用されています。122Aと比較して、やや暖かみのあるサウンドです。
Leslie 122A シリーズ
Leslie 122A は、122をより現代風にしたモデルです。バランス入力を備え、低域のレスポンスに優れた中型キャビネットです。
122と比較して、やや明るく抜けの良いサウンドです。
Leslie 147 シリーズ
Leslie 147は、122と比較してコネクターの種類の違い、アンバランス入力、パワーアンプの回路が異なるという点はありますが、音色の傾向はよく似ています。モデリングには60年代半ばのビンテージ・ユニットを使用し、ホーンのリフレクターを外すことで、122とは異なる音色変化が得られるように調整されています。
Leslie 3300w シリーズ
Leslie 3300wは、シリーズ中最もパワーのあるモデルです。プリアンプには真空管、パワーアンプはソリッドステートのハイブリット仕様で、出力は300Wに達します。 ロック、ポップ、ジャズ、ブルースなどのジャンルに最適です。
Leslie G37 / Studio 12 シリーズ
Leslie G37は、ギタリストからの評価が高いモデルです。
真空管プリアンプとソリッドステート・パワーアンプで構成されるアンプ部では、美しいクリーン・トーンから強く歪んだサウンドまで表現できます。キャビネット部にV30 12”スピーカーを搭載したコンパクトなデュアル・ローター・キャビネットです。
Leslie Studio 12は、キーボーディストが、手軽に持ち運びできるように設計されたモデルです。アンプ部は真空管プリアンプとソリッドステート・パワーアンプで構成され、キャビネット部には、オルガンの豊かな低域を再現可能な12” Eminence ベース・スピーカーを搭載しています。
Leslie G3
Studio 12 Amp