RA-20は、必要十分な機能性とミニマルなデザインを備えたパッシブのステレオリアンプリファイアーです。
録音済みのギターやベース、そしてDAW上のソフトシンセやサンプラーなどの音声を一度外部に出力し、アンプやエフェクターを通して再度録音する手法、”リアンプ”。作曲やプロダクションにおいて最も創造的な手法の一つと言えますが、これにはインターフェイスなどからの出力を、適切にペダルやアンプへ橋渡しする必要があります。
RA-20はそれを限りなくクリアに、かつ最もシンプルに実現します。カスタムのトランスにヘビーデューティな筐体、原音をより忠実に再現するインピーダンスコントロール、更には切り替え可能な4種類のルーティングモードも搭載。
RA-20はパッシブで、電源の投入も必要ナシ。既存のセットアップに気軽に取り入れることができるRA-20で、お気に入りエフェクトペダルの新たな一面を見つけましょう。
リアンプがもたらすクリエイティビティ
ギターやベースはもちろん、ソフトシンセやドラム、ボーカルなどのあらゆる録音を、アンプやエフェクターなどのハードウェア全般に通す事をリアンプと言うようになった昨今。Franklin Audioは全くもって意外な音源を実験的にお気に入りのエフェクターやアンプに通すことが、スタジオでできる最もクリエイティブなことだと考えています。
ドラムバスをヴィンテージアンプに通してみる。あるいは、ソフトシンセのパッドサウンドをお気に入りのアナログディレイに通してみる。DAW上でクリーンシグナルとMIXしても良いでしょう。DIと組み合わせれば、逆にギターにプラグインでエフェクトをかけてアンプで鳴らすこともできます。
ステレオ対応のRA-20であれば、柔軟なルーティングで更なるサウンドの探求が可能に。ステレオエフェクトを通すのはもちろん、同じギターの録音を2台のアンプで同時にリアンピング、モノソースをステレオにして送ることも可能です。
RA-20はルーティングモードを4つから選択することができ、あらゆるリアンピングを実現することが可能。思いつきの実験を妨げない、クリエイティブな柔軟性を持っています。
- Mode1:デュアルモノ
完全に独立した二つのモノラル2系統。インピーダンスやレベルのコントロールも個別の設定となる。
- Mode2:モノ to デュアルモノ
Lチャンネルに入力されたモノラルのシグナルを、LとRの両方から出力するモード。それぞれの出力インピーダンスとレベルを個別に設定できるため、一つのモノ音源を2種類のサウンドでリアンピングすることができる。
- Mode3:ステレオ
シンプルなステレオルーティング。Lチャンネルのインピーダンス及びレベルの設定が両チャンネルに適応される為、ステレオイメージを崩さずに調整が可能。
- Mode4:モノ to ステレオ
Lチャンネルに入力されたモノラルのシグナルを、LとRの両方から出力するモード。Mode2と異なりステレオシグナルとして出力するため、Lチャンネルのインピーダンス及びレベルの設定が両チャンネルに適応されるようになっている。
高い音質と取り回しの良さを両立
RA-20はインターフェイスなどからの信号をクリアに出力するために、リアンピングに最適化された専用設計のカスタムトランス、”FA-01″を搭載。原音のイメージを崩すことなくリアンピングを行うことができます。さらにはエフェクトペダルで意図しない歪を発生させないためのレベルコントロール、グラウンドループによるノイズを回避するためのグラウンドリフト、そして位相が反転してしまうペダルに対応するためのフェイズシフトなど、クリーンにリアンピングを行うための機能が充実しています。
それでありながらRA-20はコンパクトでシンプルな筐体デザインを採用。加えて外部電源を必要としないパッシブ構成であるため、ステレオ仕様ながら場所も手間もとらない取り回しの良さを実現しています。