Mastering Limiterのサウンドは、アナログのハードウェア設計に基づいています。しかしながら、全ての制御とコントロールはデジタルによって行われます。これにより、Mastering Limiterには、通常のアナログリミッターにはないオプションと可能性を持っています。
– すべてのパラメーター設定のプリセット保存と呼び出し
– すべてのパラメーターをインスタントにリセット
– 迅速かつ正確に、繰り返し可能な調整
– 単一コントロールの簡便性と正確にリンクされたステレオ操作
– DAWによるオートメーションコントロール
– 高品質A/D変換とDSPに基づく包括的なメーター表示機能
アナログセクション
Mastering Limiterのアナログセクションの開発と実装には、最大限の注意と思考が注がれています。アナログ経路には、高性能コンデンサと低ノイズオペアンプを使用しており、オーディオ信号の最短経路が必要な場合には必ずリレー回路を組み込んでいます。
アナログセクションは、高レベル(最大 +23dBu, balanced, THD < 0.1%)のオーディオ信号を通過させることができる高品質な入出力バッファから成り立っています。これら全てのアナログモジュールは、Mastering Limiterのデジタルセクションから制御しており、全てのパラメーターをメカニカルなスイッチやノブを触ることなく調整することができます。
デジタルセクション
Mastering Limiterのデジタルセクションは、USB経由でアップデート可能な専用ファームウェアプログラムに基づくふたつのハイスピード32bitマイクロコントローラーから成り立っています。これらのひとつが、VCAリミッターの制御、ユーザーインターフェイスの監視、プリセットの管理、オーディオ測定、USB接続、そしてその他のマスターリミッター機能を担います。
アナログセクションとデジタルセクションに個別のグランドプレートを引くことによって、このふたつの世界に完璧なノイズアイソレーションが施されています。またスイッチング電源の代わりに搭載しているリニアパワーサプライがソニッククオリティを格段に向上させています。
大型LCDタッチスクリーン
Master Limiterフロントパネルの大型LCDタッチスクリーンから、ほぼ全ての機能をコントロールできます。それとは別に、入出力レベル、リミッターのゲインリダクション量(とクリッピング)、高度な測定機能(FFT、LUFS、Kメーター)の監視が行えるほか、スクリーン上のQWERTY配列のソフトキーボードでプリセットの名前を打ち込むことも可能です。調整可能なアナログスタイルのVUメーター表示も行えます。
DAWインテグレート
Mastering Limiterは、USB接続を介してDAWと直接コミュニケートすることができます。本体は、HIDデバイスとしてPC/MACから認識表示され、Bettermaker Mastering Limiterプラグインから制御、管理することができます。